ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・『投資教祖・ジム・ロジャーズ』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。

TIME: Investment Guru Jim Rogers
タイム誌:『投資教祖・ジム・ロジャーズ』

(time.com: Tim Morrisonによるインタビューで)

−あなたは、新著(逆輸入された英訳版“娘に贈る12の言葉 ”)の中で、あなたの娘たちへ、お金のこと、教育のこと、旅のこと、デートすることなど多くのアドバイスをしていますね。では、少年たちへのアドバイスはないですか?
「ええ。私の娘への第一のアドバイスは、少年を自分自身に置き換えて、少年たちに気をつけなさい、用心深くいなさいということだった。私のアドバイスの大部分は、少年たちにとって(のアドバイスとして)も同じである。少女たちに気をつけなさい。異性の人々に注意深くしなさい。乱暴な約束に気をつけなさい。まさにウォール街のようなね。」

−ウォール街についてお話しましょう。金融危機を治すために、政府がすべきことは何かありますか?
「いや。政府は、金融危機を治すことはできない。過去2年間に政府がしようとした何もかものことは、間違っていた。それが、金融危機が続いている理由だ。あまりに大量の負債とあまりに大量の消費を解決するのに、さらなる負債とさらなる消費を用いてという考えは、実にばかげている。彼らがすべきだったことは、まさにみんな破綻させること、連邦破産裁判所で何もかもを認めさせることだ。日本人たちは、ゾンビー銀行にゾンビー企業を後から必死に支えようとした。それはうまくいかなかった。日本でうまくいかないものは、アメリカでもうまくいかないだろう。」

−すべてのこれらの企業を破綻させることは、政治的にまさに不可能であるという議論があることはどう思いますか?もしもそうしたら、多くの人々が職を失い、社会的混乱になるだろうと。
「いずれにしても、彼らは職を失うだろう。ね?私は、ある意味でその論理が理解できない。彼らは何をしようとしても、その日を避けることはできない。アメリカでも、2-30年は、最も高い失業率になるだろう。そして、さらに悪くなるだろう。」

−あなたは、マーク・トウェイン(作家)からの有名な引用を何度か言っていますよね。“歴史は、それ自身繰り返さない。しかし、似たようなことは起こる。”と。私たちは、今、何の似たようなことが起こっている期間なのですか?これは、大恐慌のこだま(再来)ですか?それとも他にさらにふさわしいものがありますか?
「大恐慌は、1929年に株式市場のバブルが破裂したことで始まった。当時、世界は、ただの景気後退になっていただけだったのだが。その時、政府は、多くの間違いを犯した。彼らは、スムート・ホーリー法を通過させた。彼らは、関税を上げた。彼らは、とても保護主義になった。そうして、あなたも知ってのとおり、次の瞬間、大恐慌となった。ヨーロッパでは、彼らは、弱められていない銀行に弱められた銀行を引き継がせた。そして、両方とも共倒れという結果になった。これは、すべて恐慌前になされた。歴史は、(―私はそれを言うのを好まないが、)それ自身を繰り返している。政府は、今も古くて同じ間違いを犯し続けている。」

−株式市場は、その安値からだいぶ上がっています。最も最近の失業者数もやや改善されています。あなたは、“ああ、これは、そろそろ底に近いんじゃないかな。”と言う人に、どう言いますか?
「我々は(数多くあるうちの)たった一つの底を見ているに過ぎないと私は思っている。我々は、まだ真の大底を見ていないと思っている。もしもアメリカが、株式市場が1ヶ月間上がったかどうかだけで、その政策を決定していたとしたら、アメリカは、私がわかっていた以上にさらに悪い形態になっていただろう。我々だったら、6ヶ月?1年間?誰も知らない間のある上昇を経験するだろう。我々だったら、このような崩壊を経験した後で、しばらくの間、ある上昇を経験するだろう。1930年代の株式市場では、頻繁に上昇した。しかし、終わりまで、依然として大恐慌だったんだ。」

−あなたは、普段、商品はより良いと信じていると言っていますね。資産価格がかなり押し下げられている今は、割安な株式を探し始めるのに最高の時であるということについては、あなたはどう思いますか?
「もちろん、こんにち、いくつかの企業は、“買え!”と叫んでいるでしょう。1930年代には、資産を作った人々がいた。もしもあなたがすすんでホームワーク(調査研究)をすることができれば、あなたならきっといくつかの最高の投資機会を見つけられるだろうと思う。しかし、世界経済においてファンダメンタルズが改善している唯一の場所は商品であることが、私にはわかっている。多くの農家は、今、肥料のためにローンを得ることができない。食糧在庫率は、過去数十年間で最低である。誰も鉱山を開設するのにローンを得ることができない。そうして、あなたが新鉱山を見る前には、少なくとも15年間かかるだろう。世界の原油埋蔵量は、減少している。世界で起こっていることのすべては、商品にとって、供給のファンダメンタルズを改善している。私は、それが他のところに真実があるとは思えない。もしも世界経済が回復していけば、商品は、最高のあるべき場所になるだろう。もしも世界経済が回復しないとしても、商品は、最高のあるべき場所であり続けるだろう。」

−中国は、2兆ドルものアメリカ国債を保有しています。これらの国々が、“我々は何をしたのか?我々はもうアメリカ国債を引き受け続けないだろう。”と、まさにこう言ったら、あなたはどう思いますか?もしもそうなったら、その時、何が起こりますか?
「それは、まさに中国だけのことではない。それは、“どうして私はできるだけ早く刷られたお札なんかを買っているのか?どうして私は毎時間だんだん高くなっている債券なんかを買っているのか?と言い始めている我々、アメリカ人の話でもある。ここでは、中国だけと決めないでおきましょう。」

−私が中国に焦点を当てた理由は、21世紀は、中国の世紀であるとあなたが言っていたからです。あなたは、娘さんたちに中国語(Mandarin)を教えていますね。
「ええ。まあ、中国を選ぶこともできる。でも、憶えておいて欲しい。今、アジアに世界最大の債権国がある。そう!それは中国である。それは日本である。それは韓国である。それは台湾である。それは香港である。それはシンガポールであると。―すべて、資金の集まるところだ。たとえ中国がアメリカ国債を買い続けようとも、誰かがそのごみ(アメリカ国債のこと)を買うのを止めるだろう。もしも私が中国だったら、アメリカ国債を買わないだろう。私は、アメリカ国債を正しい時にショートするのを待っている。」

−あなたは、この金融危機が、中国やこれら他のアジアや東南アジアの経済の利点を固定化させると思いますか?
「ええ。再び、歴史を通して見ても、世界の中心は、“資本のあるところ”に動いてきた。あなたは、物事が債務国へ流れていく歴史なんて見たことがないだろう。そして、アメリカは、世界史上でも最大の債務国だ。もしも今回だけ何かが異なっていなければ、もしも世界がとてもとても劇的に変化していなければ、影響の中心、力の中心、世界の中心、地球の中心は、アジアの方へ向かうだろう。なぜなら、そこが、すべての資金が集まるところだからだ。“さあ、すべての債務が集まるところへ行こう。”と誰かが言っているのを聞いたことがあるかい?そんな風なことは、絶対に起こらないだろう。」

(完)

(出典)time.com
・Investment Guru Jim Rogers

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・『ジム・ロジャーズが語る―アメリカ株の回復には投資していない』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。

Barron's: Jim Rogers Isn't Buying a U.S. Stock Recovery
バロンズ:『ジム・ロジャーズが語る―アメリカ株の回復には投資していない』

(Barrons.com: John Kimelmanによるインタビューで)

−あなたは、1年前、バロンズマガジンで長いインタビューを最後にした時、新興国への投資を軽くしたと言いましたね。あなたはその一つを正しく呼んでいた。しかし、今や、新興国市場の多くは、最近数年間の高値から下落しています。あなたは、さらに楽観的ですか?
「いいや。私は、中国株を除くすべての新興国株式を売ってしまった。私は、パニックの間の(2008年の)10月と11月に中国株をさらに買い増しした。しかし、その時以来、中国株と、アメリカ株を含むどの他の株式も買っていない。現在は、中国のどの株式も買っていない。中国株式市場は、昨年の11月以来、おそらく50%上昇したからだ。過去6ヶ月間で、世界でも最強の株式市場になっている。私は、もう上がってしまった株式市場に飛び乗るのは好きではない。依然として、私は、これらの中国株を売ることは考えていない。もしも中国株が下落すれば、私は、さらに買い増すだろう。あなたは、中国株式市場が、昨年の秋以来、世界でも単一の最強市場であることがわかるだろう。」

−あなたの最近の著書(英訳された「娘に贈る12の言葉」のこと)の中で、あなたは、まさに20世紀のアメリカのように、中国は21世紀の最高の投資機会であると言っていますね。典型的なアメリカ人投資家のポートフォリオは、中国に対して、どのくらいのパーセンテージにすべきでしょうか?
「もしも彼らが地図上で中国を見つけることができなければ、彼らは、中国に一つも投資すべきではないと思う。彼らは、中国に投資する前に、中国について何かを知るべきである。もしも彼らが、私が持っているのと同じくらい確信を持ったら、その時、彼らは、中国株に多く投資するべきだ。もしもあなたが1909年にその質問を私に尋ねたとすれば、あなたの資金を100%、アメリカに投資すべきだと言っただろう。」

−アメリカ株よりも、中国株にさらに分散投資され、重きを置かれた方が意味を成すということですね?
「そのとおり。もしもあなたが中国にいるドイツ人だったら、まさに1909年であれば、あなたの資金の大半のパーセンテージをアメリカ株に投資すべきだろう。投資するという考えは、利益を上げることだ。ある種の政治的な扇動を持つことではない。」

−それは言われているとおりですが、あなたは、現在、中国株は上がり過ぎていると思っています。そうして、これらの水準では、あなたは、買っていません。それでは、あなたが、最近、買っているものは何ですか?
「私は、自分が開発したロジャーズ国際商品指数(RICI)を通して、商品を買っている。私の弁護士が、私に個別の商品を決して買わせてくれないからだ。私は、最近、4つのロジャーズ商品指数すべてを買った。つまり、ロジャーズ国際商品指数(RJI)、そして、3つの専門指数であるロジャーズ国際商品指数−メタル(RJZ)、エネルギー(RJN)、アグリカルチャー(RJA)のことである。それが、私がどのように商品に投資しているかということであり、それが、先週、私が買ったものである。昨年の秋以来、先週まで、これらの商品を買ってきている。」

−あなたは、昨年、新興国株式市場がかなり下落する前に、新興国投資から脱出しましたが、あなたは、商品価格の暴落による驚きにとらえられたようですね。それは、正しいですか?
「うん。驚いたよ。商品がそんなに下落するなんて期待していなかった。思い返すと、それは、多くのプロフェッショナルの投資家に対する強制的清算(換金売り)の期間だった。AIGも破産した。それは、商品市場においても甚大だった。リーマンブラザーズは、商品市場で大きな一角を占めていた。」
「しかし、私は、少なくとも、当時、投資銀行株や例えばシティグループやファニーメイのような他の金融機関株をショートしていた。そうして、私は、商品をロングすることでヘッジしていた。そして、例えば、金融機関のような他のものをショートしていた。そして、それらは、80-100%も下落した。そして、私は、ロングで損失を出した以上にショートで利益を上げることができた。ありがとう!シティグループ。ありがとう!ファニーメイ。」

−今や、3月に始まった株式市場の上昇にもかかわらず、多くのアメリカ株式は、2007年の高値をうまく越えて取引されています。
「私は、主にアメリカ企業を買っていない。我々はまだ大底を見るかもしれないと思っているからだ。しかし、我々は大底を付けたかどうかはわからない。来年から2-3年間の世界経済とその上昇には懐疑的である。しかし、もしも株式が下落すれば、私は、商品で利益を上げることができる。1970年代には、たとえ株式は壊滅的であったとしても、商品はぐんぐん上昇していた。1930年代には、商品は最初に上昇した。そして、株式が牽引する前に、最も長期にわたり上昇した。」

−商品についてのあなたの強気の理由を要約することはできますか?
「それは、需要と供給に依存している。我々は、供給不足を経験している。誰も、25-30年間に生産能力に投資してこなかった。食糧在庫率は、過去50年間で最低である。たいていの農家は老齢であり、農業は過去30年間で恐ろしいビジネスであったから、あなたは、現在でさえ、農家の不足に遭っている。金属に関しては、知ってのとおり、誰も鉱山を開設するためのローンを組むことができない。誰があなたに亜鉛鉱山を開設するための資金を与えてくれるだろうか?鉱山を開設するには、少なくとも10年はかかる。我々が、現れる新鉱山を見る前に、15-20年かかるだろう。誰も、過去30年間で鉱山を開設していない。そして、それらは、今も開設されないだろう。そして、同時に、備蓄も減少している。原油に関してだが。国際エネルギー機関(IEA)は、最近の研究で、世界の原油の確認埋蔵量は、1年に6-7%の割合で減少していることを明らかにした。」
「しかし、それは、もしもアメリカが突然破産したらということや、何もかもの価格が崩壊しないということを意味していない。私だったら、むしろ商品に投資するだろう。なぜなら、商品はファンダメンタルズが改善しているとわかる唯一のものだからだ。シティグループ(Citi)やゼネラルモーターズ(GM)のファンダメンタルズは改善していない。しかし、私の見方では、商品の供給状況から見れば、需要が回復してくる時に、商品は最良の場所にいるだろうということだ。」

−あなたは、債券についてはどう思いますか?
「私は、債券のショート(売り)で市場参加している。アメリカの長期国債(T-Bond)だ。それは、私が現在見ることのできる中で、米ドルなどの他におそらく唯一本物のバブルである。私は、日々、数多くのバブルをショートしてきたので、今すぐには、債券をショートしていない。どの合理的な人々も参加できるほど、債券相場は高くなっているので、私は、待つ方が良いということを学んだ。しかし、私の計画では、いつか予見できる将来にアメリカ長期国債(T-Bond)をショートすることである。」

−破綻したアメリカ企業を救済することは間違いであり、それは、このリセッション(景気後退)を長引かせることや、最近の2代にわたる大統領府の好みであるとあなたが思っていることを、私は読みました。これらの企業を破綻させることが最良であるとあなたは言っていますね。この経済は、いかに悪くなるのでしょうか?
「政治家たちは、間違いを犯している。日本では、この問題は19年間も続いた。アメリカでは、この問題は19年間も続かないことを期待している。うまくいくアプローチは、アメリカの銀行と自動車メーカーを破綻させることだ。そうして、金融システムが掃除される。偽の会計が解決法であるという考えは、ばかげている。債務の問題と行き過ぎた消費の問題をさらなる債務とさらなる消費で治癒されるはずだという考えは、ばかげている。」
「明白過ぎて、笑ってしまう。しかし、政治家たちは、何かをしなければならないと思っている。あいにく、彼らは、間違ったことばかりしている。そして、彼らは、物事をさらに悪くさせるのだが。」

(完)

(出典)barrons.com
・Jim Rogers Isn't Buying a U.S. Stock Recovery

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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