ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・『商品が投資すべき最良の場所だ』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。

Jim Rogers: Commodities are 'the best place to be'
グローブインベスター: ジム・ロジャーズ『商品が投資すべき最良の場所だ』

(David Parkinsonによるインタビューで)

−昨年(2008年)の2月、あなたは、株式市場でショートしていましたね。とりわけ米国株式の優良株を。最近、あなたは、これらのショートポジションをもはや保有しないということを発表しました。何があなたを変化させたのですか?
「私は、とても長くはショートしていなかった。私は、それらを2〜3週間後に決済した。私は、生涯で数回しかない期間で、今、ショートをしていない。それはなぜかって?マーケットが崩壊したからだ。あなたは、当然、“底値で買って、高値で売れ!”ということになっている。お母さんがそう教えてくれたことを期待する。」
「私は、基本的にショートカバーした。世界中の政府が紙幣を大量に刷っているからだ。私は決めた。正しくても、間違っていても、ショートサイドに立ちたくなかったということを。私は、商品をロングする、さらに商品を買うということを決めた。商品は、ファンダメンタルズが改善していると私が知っている唯一のものだからだ。ゼネラルモーターズ(GM)のファンダメンタルズは改善していない。シティバンク(Citi)のファンダメンタルズは改善していない。しかし、農業のファンダメンタルズは改善し続けている。食糧在庫は、過去数十年間で最低だ。おそらく農家は肥料のためのローンを得ることができない。だれも鉱山を開設するのにローンを得ることができない。そうして、何もかもの供給は、減少し続けている。」

−そうして、あなたは、商品を見ています。10年の強気相場の後でさえ、依然として、最良の投資機会を提示しています。それは、世界経済の回復に依存していますか?
「もしも世界経済がさらに良くなっていけば、商品は、その道を先導するだろう。不足のせいで、だ。それ以上にさらに投資に良い場所なんて、想像することができない。このような期間を乗り越えた時、ファンダメンタルズがさらに良くなっているところに投資していたいだろう。そういうものが、次の強気相場をいつも先導しているんだ。」
「もしも世界経済が良くならなくても、商品は、依然として、投資すべき最良の場所だ。なぜなら世界中の政府が紙幣を大量に刷っているからだ。」
「歴史を通して見ても、紙幣を大量に発行した時は、いつも高価格(インフレ)になっている。歴史を通して見ても、
政府が紙幣を大量に刷ったら、その紙幣はどこかに行かなければならない。人々は自分たちを守ろうとするから、それは、いつも実物資産(real assets)に行っている。それは、新しく車を買っている人々に行かないだろう。それは、小麦や銀や原油に最初に行くだろう。結局は、(回りまわって、)新しい車に行くかもしれないが。しかし、実物資産に最初に行くだろう。少なくとも、いつもそうなってきた。世界が紙幣の価値を落としているこんな時には、私は、私が考えられる何か他のものよりも、むしろ商品を保有している方が良い。」

−そうして、世界経済のごみが片付いたら、あなたは、商品に、また別の長期の強気相場を見ています。もしくは、これが、10年前に始まった強気相場の連続なのですか?昨年の価格急落は、まさに劇的な小休止なのですか?
「株式の強気相場は、世界中の株式が40〜80%下落した時、1987年に終わったのか?それらは、1982年以来、3倍になっていた。1987年は、人工的な相場の清算期間だった。」
「AIGは、去年破産した。商品のメジャープレーヤーだった。リーマンも破産した。これも商品のメジャープレーヤーだった。そうして、あなたは、多くの清算を経験した。株式は、後で10倍に上がっていた。もしも私が正しければ、商品の強気相場は、依然として、あとに続く長い道のりだ。ファンダメンタルズが、昨年、さらに良くなっている唯一のものだ。あなたの資金を投資すべき最良の場所は、商品だ。」
「商品の大部分は、史上最高値を付けに行くだろう。どの強気相場の終わりにも、猛烈な行き過ぎに遭遇する。私は、2018年か、2020年までは(強気相場を)確信する。世界のだれもが商品を保有する時、だれも他のものを保有しない時、彼らは、まさに狂気の価格で売っているだろう。私は、(その時までには、)よく先んじて売り抜けていることを確信している。強気相場が終わる前に、ファンダメンタルズはいつも変化するだろう。」

−現在、あなたが好んでいる最良の商品は、どの商品ですか?
「歴史基準では、農産物は、たいていのものよりもさらにずっと下落している。銀は、価格基準では、おそらく金よりもさらに良いだろう。銀は、史上最高値の75%下にある。金は、史上最高値の10%下にある。砂糖は、史上最高値の70%下にある。もしもあなたがホームワーク(調査研究)すれば、そこは、おそらくあなたがさらに良い投資機会を見つける場所になるだろう。」

−それから、カナダ市場のことですが、あなたは、カナダもまた投資すべき場所と見ていますね。あなたの商品の観測もありますし。
「カナダは、現在、おそらく世界でもさらに良い位置に置かれた国々の内の一つだろう。ファンダメンタルな基準では、カナダドル(CAD)は、現在、おそらく世界でも最も健全な通貨の内の一つだろう。カナダへの投資については、私は、良いことしか言えない。」
「私は、約60セント余りの頃から、しばらくの間、カナダドル(CAD)を保有している。私は、定期的にさらに買い増している。カナダ(政府)は、アメリカ(政府)よりもさらにずっと良い仕事をしてきた。貿易収支の黒字は、およそ最近10年間かそこらで、その大部分が出来てきた。予算の余剰は、過去10年間かそこらで、その大部分が出来てきた。天然資源が投資すべき場所である時に、同時に、カナダには、巨大な天然資源に基づいた経済がある。」
「私は、米ドル(USD)なんかよりも、むしろカナダドル(CAD)を持っていた方がずっと良い。」

−中国は、どうですか?あなたは、中国への長期投資家です。とっくの昔に、それは流行でした。あなたは、依然として、長期の成長物語を好んでいると確信していますが。しかし、ずっと近い期間では、あなたは、中国投資をどう見ていますか?
「もしもあなたが中国に投資したければ、今、それを実行する最良の方法は、商品を買うことだ。なぜなら中国は商品を買わか、もしくは、その(資源国)通貨を買わなければならないからだ。中国株だって?私は、中国株を保有している。2008年の10月、11月以来、どの中国株も買っていない。」
「中国経済は成長している。なぜなら彼らは国を成長させるのに投資しているからだ。彼らは、経済の雨の日(=不況がやって来ること)のために、莫大な外貨準備を溜めていた。そして、今、彼らは、それを使っている。経済が雨降り(不況)だからだ。しかし、中国の成長は、本当だろうか?我々は何年も知らなかった。世界の残りの国々は、中国経済の一部に影響を与えるような問題を持っているかもしれない。」
「そう言うわけで、現在、私は、中国株を買っていない。しかし、私は、中国株を持ち続けている。いつか子供たちが保有してくれるのを願いながらね。」

(完)

(出典)theglobeandmail.com
・Jim Rogers: Commodities are 'the best place to be'

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・『商品が我々のいるべき場所だ』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。

The Economic Times: Commodities is the place to be, says Jim Rogers
エコノミックタイムズ: ジム・ロジャーズ『商品が我々のいるべき場所だ』

(The Economic Timesによるインタビューで)

−商品の上昇は、小休止しているようです。ロジャーズ国際商品指数(RICI)は、6月12日以来、13%下落しています。スズ、銀、エネルギー、オレンジジュース、砂糖、綿花のようないくつかの農産物商品は改善しているので、こういう後退は、必然的と見ることができるのですが。商品の先行きへのあなたの期待は何ですか?
「それは、あなたが商品についてもうわかっていることだ。あなたは、エコノミックタイムズ誌を読んでいる。マーケットは、上昇するにせよ、下降するにせよ、いつも調整があるということをあなたはもうわかっている。永遠にまっすぐ上昇(下降)するものなどない。そうして、今は、正常な調整(の期間)である。私の見方では、いるべき場所は、実物資産であり、商品である。もしも世界経済が回復すれば、商品は、供給不足のせいで、最初に上昇し始める。もしも世界経済が回復しないとしても、商品は、依然として、いるべき場所だ。なぜなら世界中の政府が、莫大な量の紙幣を印刷しているからだ。そういうわけで、もしもあなたが何かを保有したければ、私には、商品以外に保有するものなど見当たらない。」

−インドでは、我々は、モンスーン(季節風)について心配しています。我々は、窓の外を見ると、雲一つありません。また、エルニーニョ気候の発達という話もあります。これは、あなたが投資家にじっと見続けるようにアドバイスする何かに入りますか?
「もちろん。入るだろう。世界の食糧在庫率は、過去数十年間で最低である。我々は、実際、過去2〜30年間に世界中でどんな深刻な天候問題も経験しなかった。かなり良い天候だった。我々は、悪い収穫量は経験してきている。ないしは、我々は、生産している以上に消費してきている。もしも世界中で(今まで経験したことのない)最悪の天候を経験すれば、あなたは、農産物価格に起こることを想像できるだろうか?」

−我々がここムンバイで最後に会った時、あなたは、ポケットに砂糖の小袋を持っていましたね。あなたは、それを引き出して、農産物に関する差し迫った不足というものを強調していました。我々が価格チャートを見ることができる限り、砂糖に関しては、あなたは正しいのですが。では、今日、あなたのポケットに隠しているものは何ですか?銀貨?原油の入った酒用瓶?か何か?
「私は、実際に銀貨を持っているよ。どういうことを知りたいかがわからないけれど。金貨も持ってるよ。しかし、銀の方が、おそらくパフォーマンスは良いだろうね。もしも私が賢い若者だったとしたら、今、砂糖と銀を買うだろう。世界の状況によって与えられた中でね。それは、(他人への)推奨ではない。しかし、私は、銀を保有しているとまさに言っている。銀は、歴史的にも多くのものよりも割安だ。そうして、私は、銀を保有している。3月に株の上昇が始まって以来、ドルは、ほぼ10%下落している。商品は、ドルが下落したのと同じ時点で、94%上昇している。そして、とても強い(逆)相関関係があった。我々は、ドル=下落、商品=上昇が、それゆえ続くと期待するだろうか?それは、いつも強い相関関係はない。最近、数ヶ月、最近、数年の相関関係はあったというなら、あなたの意見は正しい。しかし、そうじゃないんだ。ドルと商品が全く別々の方向へ動いていることは何度もあった。そして、それを頭に刷り込んではいけない。商品とドルは反対方向に行くということをみんなの頭にメディアが刷り込んでいるということもわかっている。私は、長期では、ドルには大変強気ではない。米ドルはひどい欠陥のある通貨だからだ。今すぐに米ドルを一つも保有しないことを願っている。しかし、依然として、瞬間には、米ドルのいくらかを保有している。しかし、アメリカは、さらに良くなっていない。米ドルは、どのみちさらに悪くなっている。商品のファンダメンタルズは改善され続けている。米ドルのファンダメンタルズは改善され続けていない。それらは、悪化している。」

−あなたは、1年か2年以内に通貨危機が起こるというあなたの予言を今も支持していますか?
「もちろん支持している。世界は、解決されるか、正されるか、どちらかにしなければならない通貨の不均衡、貿易の不均衡でいっぱいだ。あいにく、(無能な)政治家の状況が与えられている。それは、まさに政治家(全部)の現在の状況というわけではない。しかし、歴史を通して見ても、政治家は、たいてい物事を誤ってしてきた。そして、我々は、通貨市場において、何らかの問題を持つだろう。それがいつになるかはわからない。起こらないかもしれない。私が間違っているかもしれない。しかし、歴史における以前の物事を見てくれば、それが英ポンド(GBP)であろうと、米ドル(USD)であろうと、ルピー(INR)であろうと、誰かが、その代価を支払わなければならないだろう。私は手がかりを持たない。それが止まるだろうという考えはない。しかし、我々は、通貨市場で多くの問題を経験するだろう。」

−世界の株式に関するあなたの見方はどうですか?先進国市場を超える新興国市場のプレミアムは、あまりに高いと思いますか?
「私は、新興国市場のプレミアムに注意を払っていない。あなたは、それについてテレビで言っていた。しかし、どのマーケットも異なっている。それが破裂しそうな時、私が出かけて行って、新興国市場でなぜ買うことができないか、だ。どのマーケットも異なっている。どの国も異なっている。どの経済も異なっている。どの経済セクターも異なっている。もしもあなたが誤ったセクターを選べば、まさにあなたが新興国にいるからということが、あなたに利益を出させるだろうということを意味していない。私は、最近、数年間、中国以外の世界中のどこのどの株も買っていない。昨年の10月から11月にかけて、中国株を買っていた。それ以上、私はどの株も買ってきていない。私は、世界経済と世界株式市場について心配している。世界が行き着くところまで行って、世界経済が回復し始めたら、すべての中で最良である商品が目立つだろう。もしもどの回復が起こらなくても、商品は、依然としてより良い場所にある。」

−そうして、今日、あなたは、何を買っているのですか?
「もしもあなたがあなたの資金をどこかに投資したければ、商品へ投資しなさい。それが、私が最近買った唯一のものだ。私は、いくらかの円(JPY)とスイスフラン(CHF)も買った。もしもあなたがどの通貨が利益を出すかわかるほど通貨に関して十分にわかっていれば、また、通貨の混乱がやって来ることについて、もしも私が正しければ、それなら、あなたは、何らかの通貨を買うことができる。ルピー(INR)が最良だと思えば、あなたはいくらかのルピー(INR)を買うことができる。」

−米国インフレ連動国債(TIPS=Treasury Inflation Protected Securities)5年物の下落率に反映されているように、アメリカにおける長期インフレ期待があります。それらは、年初来、かなり高くなってきています。これもまた、あなたの見方では、正しいですか?金融システムにおけるあまりに過剰なマネーと世界中の金融当局は、過剰流動性を回収するための信頼できる計画を持っていません。
「私は、30年物の米国債(T-Bond)に、たった年利3、4、5、6%で、資金を投資するということは考えることができない。私の資金を30年も米国債に投じるなんて、私にはまさに考えることができない。彼らは、そんな低い利率でいつか米ドルで返さなくてはならないだろう。私は、債券市場に様々な問題を予想している。いつ起こるかはわからない。債券市場について確信的ではない。私は、債券市場でショート(売り持ち)していた。しかし、私は決済してしまった。私は、債券市場で、急激で、深刻な問題が出てくることを予想している。」

−最近の期間において、マーケットでは、インフレについて考えるよりも、成長についてさらに関心があるように思います。10年物と2年物の米国債券利回りの間の差は、6月初め以来、40ポイントほど狭くなりました。ジム、あなたのようにではなく、人々は、実際に出かけて行き、長期国債を買っています。なぜなら彼らは成長を見ていないので。インフレーションを見ていないので。それで、これらの債券購入者には、何と言いますか?幸運を!とでも?
「あなたがマーケットでこのようなアノマリーを見るとき、当然、長所と考えるはずだ。スプレッドはとても低い。2年物を買うことができる時に、だれが10年物なんて買うのだろうか?10年物を買う特別なリスクを取る価値はない。人々には、正気(しょうき)を保つように勧める。バーナンキ氏と米政府当局だけは、価格を上げようとして、米国債を買っている。それ(政府の買い支え)が、私が(債券市場下落に)確信できない理由だ。少なくとも予見可能な未来では、彼(バーナンキ氏)は、私がショートするよりも、さらなる買う力を持っている。そうして、あなたは、米長期国債が上昇するのを見ている。もしもあなたが債券を持っていたら、それは、あなたに脱出の機会を与えている。さもなくば、ショートすることを考えなさい。もしもあなたが債券を保有しておらず、ショートの仕方をわかっていたらね。」


RAPIDFIRE ROUND(矢継ぎ早の一問一答)

−ベン・バーナンキは、英雄?、それとも、悪人?
「彼は、ただのばか者だ。」

−アメリカ株:今、買う?買わない?
「買わない。」

−アメリカの金融株:今、ショートする?離れている?
「両方ともしていない。私は、注視している。それらが完全に下落するのを。」

−アメリカ国債:今、ショートする?離れている?
「現在、両方ともしていない。私の次の動きは、おそらく、それらをショートしているだろう。」

−アジア:スリランカ株?それとも、インド株?
「インドよりはむしろスリランカを買うだろう。」

−アジア:中国株?それとも、インド株?
「私は、今、両方とも買っていない。私は、インド株を保有していない。私は、絶対に売らずに、中国株を保有している。インドか・・・・私は両方とも買わないだろう。」

−金?銀?
「私だったら、今日、銀を買うだろう。私は、両方とも保有している。両方とも売っていない。」

(完)

(出典)economictimes.com
・Commodities is the place to be, says Jim Rogers

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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