ジム・ロジャーズの言葉スペシャル 『なぜジム・ロジャーズは、今、株を買わないのか』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。



Jim Rogers: Why Jim Rogers is not buying stocks now
ジム・ロジャーズ:『なぜジム・ロジャーズは、今、株を買わないのか』(⇒ビデオ

(CNBC-TV18におけるインタビューで)

−何よりもまず、株式市場の大きな人気がありましたね。
「世界中の政府は、莫大な量の資金を世界経済へ注入している。それは、どこかに行かなければならない。その資金が最もたやすく、一番に行く場所が、金融市場だ。」

−また、それと同時に米ドル(USD)の大きな下落もありました。“米ドルはさらに弱くなった”という根拠があります。あなたは、同意見ですか?
「私は、長期で、米ドルについては楽観的ではない。実際、長期での米ドルは、壊滅的になるだろう。また、世界には、現在、私を含む米ドルに関して恐ろしく悲観的な多くの人々がいる。多くの人々は、米ドルをセル・ショートしていた。もしも大きな上昇がなくても、私には驚くべきことではないだろう。もしも(ショートカバーの)上昇が来たとしても、その上昇を用いて、米ドルを売る計画である。しかし、現在、下がっている米ドルを売ってはいない。」

−日本円が見た強気と、大部分の輸出志向の国々のマーケットで見られた神経質な動きについてのあなたの理由は何ですか?
「私は、日本円を保有している。そうして、円がさらに高く上昇したというのを聞くのは、大変うれしい。いろいろな物事が、東京や日本で起こっている。彼らは、世界で第二位の債権国だ。加えて、彼らの政府は、日本国民に円を日本へ戻すように大きなインセンティブを与えてきた。何十億もの円が、日本国外へ投資されていた。今、彼らが、日本円を戻す良い理由がある。そうして、日本には、新しい政府が建った。円を戻すためのインセンティブがある。円キャリートレードの巻き戻しも起こっている。円がさらに高く上昇し続けているのには、このような多くの理由がある。私は、日本円を保有している。円がさらに高く上昇することを望んでいる。」

−卑金属に関しては、どうですか?
「あなたも指摘しているように、卑金属は、大きな上昇をしてきた。私だったら、現在、卑金属を買わないだろう。もちろん、私は、卑金属を保有している。その卑金属を売ってはいない。しかし、私は、もの凄い速さで走っている電車に飛び乗ることは好きではない。卑金属は、過去9〜10ヶ月間で大きく上昇した。そうして、私は、それらを注視すること以外、何もしていない。」

−あなたは、もう何年も中国市場を追いかけて来て、注視して来ました。中国市場が先頭に立つのかどうかという心配があります。なぜ他人の行動が遅れるのですか?
「私は、めったに他人の行動が遅れているとは言わない。中国市場は、昨年(2008年)の秋から今年(2009年)の8月までの間に、2倍になった。それは、世界でも最強のマーケットの内の一つだ。中国市場は、先月か、先々月から落ち着いて静かになった。しかし、10ヶ月で倍増した市場は、当然、減速もすれば、持ち合いにもなる。ここからどこに行くのか、誰がわかろうか。しかし、私は、中国株を保有している。より長期間では、私は、中国に関して楽観的なので、私は、どの中国株も決して売っていない。」

−新興市場、ブラジル、ロシア、インド、チャイナ、BRICsのバスケットからは、あなたが、マーケットの観点から、一番に挙げるものは何ですか?
「私は、どのブリクス(BRICs)株も買っていない。私は、決してロシア市場では買わないだろう。ブリクス(BRICs)というものは、ある種、人工的なものだ。マーケット・アナリストか何かが、勝手に引っ付けた言葉だ。私は、ロシア市場では決して買わないだろう。私は、中国株を保有している。ブラジルは、天然資源に基づいた経済がある。過去も良くやってきたが、今日、ブラジル経済は、さらに良く運営されている。また、インドの株式市場は、昨年あたりから急激に成長した。しかし、私は、インド株もまた買う予定はない。世界のどこの株でも買う予定はない。」

−金に関しては、どうですか?
「私は、いくらかの金を保有している。私は、金価格に関しては楽観的である。しかし、金もまた今買うつもりはない。金は、史上最高値付近である。もしも私が貴金属を買わなければならないとしたら、例えば、銀の方をむしろ買おうかなと考えている。しかしながら、現在、銀もまた買ってきてはいない。私は、確実にどの貴金属も売るつもりはない。もしも貴金属が下落したら、私は、さらにそれらを、おそらく多く買い増す計画である。」

−我々の市場を見ているファンドのフローの状況は、いかがですか?外国人投資家の多くの欲求があります。しかし、市場の前に見えるムードはいかがですか?
「私は、どの新興国市場の株式(EMs)も買ってきていない。もしも私が新興国市場の株式(EMs)を買うとしたら、私は、最近、スリランカを新興国株(EMs)として見るために、スリランカへ行っていた。私は、そこで、どのスリランカ株も買っていない。しかし、スリランカ市場は、昨年から大変強くなって来ている。たいていの新興国株(EMs)は、過去、崩壊の後でも強くあった。たいていの新興国株(EMs)は、もう十分に上がった。私は、もう十分に上がったものを買うのは好きではない。私は、とても西欧の経済に関して心配している。西欧では、問題が解決されたとは、私は思っていない。もしもあなたが西欧でさらなる問題を見始めていたら、確実に、いくつかの新興国市場(EMs)のような世界のたいていの市場に影響があるだろう。原材料か商品を多く持っている新興国市場(EMs)の方が、持っていない新興国市場(EMs)よりもおそらくさらに良いだろう。しかし、それでもなお、西欧にさらなる問題が起これば、それらの市場も影響を受けることになるだろう。」

(完)

(出典)moneycontrol.com
・Why Jim Rogers is not buying stocks now

ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」
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ジム・ロジャーズの言葉スペシャル 『私は、中国と商品へ投資している』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。



Jim Rogers: Investing in China and Commodities
ジム・ロジャーズ:『私は、中国と商品へ投資している』

(China International Businessへの寄稿インタビューで)

−あなたは、商品のインフレーションが中国の全般的な成長物語に与えるであろう衝撃をどのように思いますか?
「紙幣増刷は、商品の価格へと影響を及ぼすだろう。それに関して疑う余地はない。歴史を通して見ても、政府が紙幣を大量に印刷をした時はいつでも、商品価格の上昇を導いてきた。そして、今や、世界中の政府が紙幣を印刷している。食糧在庫は、過去10年間で最低である。農家は、ローンを得ることができない。あなたは、新しい鉱山を開設するためのローンを得ることができない。いろいろな価格が上昇するのを見ることは難しくはない。中国は、ある点で一つの長所を持っている。それは、中国自身が所有している数多くの商品があるということだ。しかし、商品価格は、さらに高く上昇して行くだろう。そして、そのことは、経済成長に影響するだろう。それは、中国の成長物語の終わりになるのだろうか?私は、それについては懐疑的である。」

−あなたは、アメリカの景気刺激策について強く反対意見を話していました。では、あなたは、中国の景気刺激策についてはどう感じておりますか?
「中国は、アメリカとは異なっている。中国は、経済の雨の日(不況)のために貯金してきた。今が、その雨の日(不況)だ。彼らは、彼らの蓄えを使っている。アメリカは、まったく貯金などして来なかったのだが、しかし、中国は、より賢い方法で彼らの資金を投資している。インフラストラクチャー(社会基盤)を作ったり、将来、使うための収容能力を拡大したりしている。一方、アメリカは、不要不急の仕事や、有権者に訴えるであろう物事に注力している。しかし、経済には何もしていない。私は、アメリカのどの景気刺激策も支持していない。アメリカは厳しい現実にあるが、中国は、より良い仕事をしていると私は思っている。」

−あなたは、いつもあなた自身のことを“最悪のマーケットタイマー”だと言っていますね。しかし、あなたは、2007年から2008年のレベルに素早く戻るような商品価格の上昇を予想していますか?それとも、さらに調整された成長を予想していますか?
「これらのことは、突然にはめったに起こらない。相場の物事は、上がったり、下がったりしていく。そして、バブルは、いつも起こる。そして、最悪のものが3年間続く。しかし、商品価格は、今、上昇している。そして、商品価格は、上昇し続けるだろう。」

−あなたが他の商品よりもさらに興味があるのは、どの特定の商品ですか?
「私は、すべての商品を注視している。しかし、いくつかの商品の価格は、とても下落している。銀は、史上最高値から70%くらい安値にある。コーヒーも、史上最高値から70%くらい安値にある。砂糖も同じだ。一方で、金は、史上最高値から10%しか安値にない。」

−あなたは、大部分は、商品に直接的に投資していますか?それとも、商品に基づいた会社に投資していますか?
「大部分は、商品に直接的に投資している。それは、(学術的な)豊富な研究成果があるからだ。もしもあなたに必要以上の多くの時間がなければ、そして、これは大部分の人が出来ないのだが、株式を選ぶのがとても上手でなければ、商品自身に投資した方がさらに良いということを示したものがある。」

−あなたは、数年間、この危機が続いていくことを予想していますか?それとも、物事は、来年か、再来年には、改善されることを予想してますか?
「異なった国々が、異なったやり方でどうにかやっていくだろう。商品を得た者は、この荒れ模様の中でうまくやっていくだろう。カナダは、アメリカよりもさらにうまくやっていくだろう。オーストラリアは、ベルギーよりもさらにうまくやっていくだろう。私は、この危機がいつ終わるのかは、正確にはわからない。物事は、しばらくの間にさらに良く見えるようになるだろう。人々は、割り安の価格を見る。そして、その時、彼らは買いに出かける。そして、その時、他の人々は、彼らが買っているのを見て、“これは、さらに良くなった。”と思う。そうして、彼らは喜ぶ。しかし、その時、再び落ち込むだろう。すべての消費は、急激な、さらに大きな問題を引き起こすだろう。負債の問題をさらなる負債で解くことができるという考えは、頭が混乱するだけだ。」

−あなたは、アメリカと切迫した商品のインフレから来る低い消費を持って、中国がうまくやっていくことを予想していますか?
「アジアは、西欧の国々よりもずっと良い状況に置かれている。なぜならすべての莫大な外貨準備は、アジアにあるからだ。香港、日本、韓国、中国、すべて、世界でも最も多額の外貨準備を持っている。アメリカは、世界最大の経済である。そうして、もちろん、彼らは、世界最大の消費者に直面する問題にすべて影響されるだろう。しかし、もしもあなたがアジアにおける水ビジネスに関係していれば、もしも人々が農業や発電に携わっていれば、彼らは、すべてうまく行くだろう。世界は、それぞれ異なるいろいろな問題であふれている。これらの問題を扱う人々が、さらなる金儲けをすることができるだろう。しかし、アメリカへ売る人々にとっては、大したブームはないだろう。私は、向こうでは、人々にとって、水(問題)にはたくさんの投資や商売の機会があると考えている。もしも中国が自分たちの水問題をうまく扱えなければ、中国の経済発展の神業は、もうないだろう。」

−あなたは、過去数年間に渡り、政府の深刻な邪魔が入りやすい農業分野の主要な投資家である、と言っていましたね。貿易障壁は、あなたの全体的な投資戦略にどのような影響を与えていますか?
「結局、すべての貿易障壁は、まさに不足をさらに悪化させている。フィリピンを見なさい。彼らは、コメを消費し尽したせいで、貿易障壁や物価統制を掲げ始めた。為政者は、物価統制が好きだ。それは、野原で1日に14時間働いている者たちではない。そして、その結果、フィリピン人は給付をもらわなければならなくなった。もしもあなたが所有するコメを持っていたら、あなたは、いっそう安楽である。しかし、その状況は増進するので、たいていはバブルへと変化して行く。そして、それが、今度、どのように解決されるのか。食糧を持つ者たちが、利益を多く上げるだろう。そして、しまいには、為政者は、投機家を責め、店のオーナーを責め、農家を責めるようなる。この問題をうまく処理する唯一の方法は、価格を上げること、そして、外に出かけて、食糧を増産させる動機付けを与えることだ。」

−例えば、バイオ燃料や種子技術のような農業の技術革新があなたの投資戦略に与えている役割はどのくらいですか?
「ううん。バイオ燃料は、価格を上げるだろう。為政者は、バイオ燃料を好む。なぜなら彼らは票を買えるからだ。そして、(石油のある)中東の人々を呪う。しかし、バイオ燃料に興味がある限り、そのことは、需要を喚起し続けるだろう。そして、それは、また、水問題をさらに悪化させるわけなのだが。」

−商品ブームのピークの期間や、商品相場の現在の谷底のような期間に、マーケットは、正確にプライスを付けることはできると思いますか?
「商品価格は、上がった。巨大な不足のせいで、だ。商品の世界最大の大口投資家たちが人工的で強制的な清算(換金売り)に突入して行った時、商品価格は、崩壊した。商品の2つの大口投資家は、エーアイジー(AIG)とリーマンブラザーズ(Lehman Brothers)だった。商品のファンダメンタルズは健全だった。しかし、商品は、これら2つの大企業の人工的で強制的な清算(換金売り)のせいで、まさにパニックで崩壊した。商品相場は、数ヶ月だけ下落した後で、2008年の12月に底を付けた。これは、商品の減少を取り巻くパニックのせいで、株式市場が実際に閉じた、1987年とは比較にならない。もしも農家が肥料のためのローンを得ることができなければ、商品価格は、今ほど低いところにはいられないということを見るのは難しくはないだろう。」

(完)

(出典)cibmagazine.com.cn
・Jim Rogers: Investing in China and Commodities

ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」
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