ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・Bloomberg「ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評」のTranscript翻訳記事@

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。まずは第一回目です。Bloombergの記事「ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評」の詳細なTranscript(議事録)が公開されていますので、ほぼ全文を翻訳いたしました。記事は非常に長いので、3回に分けて掲載します。記事は日本語で報道されていない部分を多く含み、大変、重要なことを話しています。(1/3)

(Bloombergテレビジョンのインタビューで)

−アメリカ政府による政府系住宅金融投資会社(GSE)のファニーメイとフレディマックの救済策に関して、あなたはどう思いますか?
「米住宅金融投資会社ファニーメイ(連邦住宅抵当金庫)とフレディマック(連邦住宅貸付抵当公社)の救済策は、“救いようのない大難”である。」
「FRBの連中は、我々のお金、納税者のお金を使い、ファニーメイの株を買うあつかましさがどこから来るのかわからない。」
「彼らが、我々(アメリカ人)の税金を使用するのならば、我々に使っても良いかを尋ねるべきだ。私は、私のお金や税金を使って良いとは言わない。彼らが救済のために我々の税金を使ったら、そのお金を私たちに返せと言いたい。」
「何が、彼ら(政府)の債務を保証しているのか?」
「ファニーメイとフレディマックの債券を買った人は、目論見書を読むことが出来る。その目論見書には、政府によって保証されていないと書いている。バランスシート(貸借対照表)を読める者は誰でも、この両社のバランスシートはいんちきであり、彼らが問題を抱えていることがわかっていた。」
「一連の救済は、FRB(連銀)のバランスシートを破壊する。米ドル(USD)をさらに傷物にさせ、インフレーションを高進させる。そして、他通貨に対して米ドル(USD)をさらに下落させる。」

−あなたはこの救済が我々をどこに導くと思いますか?
「ますます激しい高インフレーションがはびこるようになる。それは、米ドル(USD)を下落させ、米ドル(USD)の最終的な崩壊に導くだろう。」
「米預金保険機構(FDIC)は、今週、彼らの資産の10%を使い、銀行を救済した。」

−あなたはショート(売り持ち)していたファニーメイとフレディマックのショートカバー(利益確定の買い戻し)をしましたか?
「私は、ショートしていたファニーメイとフレディマックのショートカバーをまだしていない。明らかに私はショートしている。知ってのとおり、それらの株は、下落してから、もう50%程度上がっている。もしもそれらの株がさらに大きく上がるようならば、私は、さらにショート・ポジションを積み増すだろう。彼らは破産者である。それに関しては疑う余地はない。」
「政府自体が言っていた。その特別な両社は、(内容的に)破綻していると。バランスシート(貸借対照表)を読める者は誰でも、この両社は破綻していることを知っている。もしも両社の株がさらに上がれば、私はさらにショートするだろう。もしも両社の株が下落すれば、私はショートカバーするだろう。」

−米国債市場で起こっていることについて教えて下さい。
「私は、米政府債券と米財務省債券をショートしている。たいていの人々は、混乱しながらまさにここに座っている。そして、つかの間、ほっとして、この救済劇がうまく行くのを見ようとしている。」
「しかし、“いかにそれがうまく行くか”のところについて、私に言わせて欲しい。それは、アメリカの債券は、次の数年間に下落するだろうということを意味している。アメリカの債務は、数年間で悪化するだろう。」

−ファニーメイとフレディマック以外の、金融セクターでは、例えば、シティ・バンクやメリル・リンチなどの投資銀行はどうですか?
「私は、このブルームバーグ・テレビに出てきて以来、すべての投資銀行の株をショートしている。シティバンクも、ファニーメイも、どの投資銀行もショートしている。私は、いつかそれらすべてのショートカバーをするだろう。しかし、そのいつかは今から長い道のりである。」
「逆に、もしもそれら(投資銀行株)が上がれば、さらにショートを積み増しするだろう。」

−あなたはこの混乱の終わりにたどり着いているとは思わないのですか?
「ポールソン(財務長官)は、金融の混乱には終わりが来ていると、昨年来、毎月言っている。私は、彼に同意できない。」
「バーナンキ(FRB議長)もまた混乱には終わりが来ていると言っている。バーナンキは、前の議会で宣誓して言っていた。2、3年前、住宅危機について、住宅分野には問題はない、と。」
「バーナンキは、しばらくの間、なにもかもがオ−ケーだと宣誓して言ってきた。」(=こんなことが信じられるはずがない!)

−ファニーメイとフレディマックは、起こしたことに対する責任があるので、破綻させるべきですか?
「あなた方(アメリカ人)は、いつもお札を刷るのが好きだ。目に見える何もかもを救済するのが好きだ。しかし、それは、当然うまくいく資本主義の道筋ではない。金持ち(ウォール街)のための社会主義である。そうして、こうなっている。つまり、金持ちのための社会福祉だ。もちろん、救済はダメだ。」
「もしも我々がファニーメイを破綻させなかったら、起こることは、ばんそうこうの上に、2、3年分のばんそうこうを貼るようなものである。2、3年間の内に起こることは、状態を、さらにさらにさらに悪化させるだけである。」(moreを3回繰り返す)
「そうやって、我々が目に見えるすべてを救済していけば、マーケットはいつか我々を直撃するだろう。そして、何もすることはできなくなるだろう。FRB(連銀)は、もうすでにバランスシートをさらに悪く拡張した。とてもやけくそになってやっているので、彼らはトラブルを抱えている。」

−市場の投資家たちはこの救済劇を好感しているようです。そして、米ドルも上がりました。救済劇に多くの支持があるようですが、その点については?
「もちろん、ファニーメイとフレディマックへ投資した投資家たちは好感しているだろう。ファニーメイとフレディマックの両社は、破綻させるべきだ。彼らがすべてのミスを犯したのだから。」
「なぜファニーメイやフレディマックの人たちは今すぐに刑務所に行かないのか知りたいものだ。多くの人が、詐欺やぺてん商売で刑務所に行っているというのに。」

(つづく)

(出典)bloomberg.com
・Rogers Calls Fannie, Freddie Rescue 'Disaster' (Transcript)
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ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャル あなたが原子力燃料を注意深く扱えれば、それは、安全である

ジム・ロジャーズ氏の最近の発言で、日本語で報道されていないものの第二弾です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。

(シンガポールからの電話インタビューで)

−原油価格高騰の真の原因に関して
「世界的な原油の確認埋蔵量の減少が、もう1バレル=145ドルの史上最高値を付けた原油価格急騰の主な理由である。」
「原油価格を上昇させているファクター(要因)はいろいろあることは認めるが、最後まで原油価格に上昇を強いるファンダメンタルズ・ファクターは、“原油供給の不足”である。」
「だれも40年間のうちに主要な油田を発見してこなかった。需要が急騰しているという状況の真っ只中で、原油の確認埋蔵量は減少している。だれかが早く多量の原油を発見しなければ、原油価格はさらに高くなるのは間違いないだろう。」
「ほとんどどの石油会社も原油の確認埋蔵量を減少させている。世界のほとんどどの産油国も確認埋蔵量を減少させている。確認埋蔵量は、100年持たないだろう。」
「短期トレーディングは得意ではないが、原油価格は、長期にわたり上昇トレンドを維持していくだろうということは明らかである。」
「その理由は、需要と供給の間の対立に、大きな問題があるからだ。」
「米ドルの価値を下げているアメリカ政府を非難する。アメリカ政府は、米ドルに関して何か対策をすべきである。米ドル紙幣を大量に印刷していることや、昨年の8月以来、政策金利を劇的に引き下げていることは“間違い”である。すべてこれらのファクターが、“米ドル(の高低)が支配している原油価格”を上昇するように、手助けしてきた。」
「原油価格の急上昇は、人々の生活を変えるだろうということに気づいて欲しい。人々は、“徐々に”彼らの生活を変えなければならない。」
「原子力燃料の利用を強く推薦する。原子力燃料は、他の燃料よりも安く、よりクリーンである。」
「あなたが原子力燃料を注意深く扱えれば、それは、安全である。」

関連する参考記事⇒IEA幹部が大胆予測!「原油暴落はもはやない」
(出典)chinaview.cn
・U.S. investor: Oil reserve decline is major reason behind oil price hike
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