ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・Bloomberg「ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評」のTranscript翻訳記事B

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。前回からの続き、第三回目です。Bloombergの記事「ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評」のTranscript(議事録)の翻訳の続きです。(3/3)

(Bloombergテレビジョンのインタビューで;前回からの続き)

−あなたは、買うために何を待っているのでしょうか?
「私にはわからない。それらが底をついたといういくつかのサインはある。例えば、パニック売りがいくつかあった。同じベースで、台湾株や中国株もまた注意深く見ている。台湾株や中国株で流行おくれのセリング・クライマックスの中で、パニック売りを迎えたら、我々は、それらの両方ともを買うだろう。」

−今年、CSI300指数(中国本土上場株の指標)が約45パーセント下落しました。なぜそのような調整があるのでしょうか?
「マーケットは、先の2年間にものすごいところまで上がっていた。中国政府は、恐ろしいインフレがあることを認めていた。彼らは、インフレを切り崩すためにベストを尽くしていた。彼らは、昨年(2007年)、政策金利を7回も引き上げた。預金準備率も15倍にした。」
「(また一方で、)アメリカの中央銀行は、政策金利を7回も引き下げた。吹き荒れるインフレの炎の中に、ガソリンを投げこんだようなものだ。」

−あなたがが保有している中国株は売っているのでしょうか?
「いいや。中国株は決して売らない。それらは全部保有している。私の娘たちがいつかそれらを保有することを望んでいる。中国にはとてもすばらしい未来があると思う。2008年に中国株を売ることは、1908年にアメリカ株を売るようなものだ。我々は、まさに、すばらしい偉大なる成功物語となるその寸前に居る。」

−中国株の調整局面ですが、あなたはそれが良い買い場になると見ていますか?
「もしも中国株がセリング・クライマックスを迎えれば、良い買い場になるだろう。おそらく、その最も良い機会は、生涯で初めてでもある台湾株になるだろう。台湾は平和になるだろう。完全な一つの経済、一つの国家は、劇的な変化を迎えるだろう。それは、世界にとってもすばらしい。台湾にとっては確実に良い。」

−金融セクターに起こったように、政府の介入がありますが、商品セクターには、価格を下げるようにしようとして、どのような政府の介入があると思いますか?
「もちろん。あなたは1929年を記憶しているだろうか?彼ら(政府)は、スムート・ホーリー法(Smoot-Hawley Act、保護主義が行き過ぎ、高い関税をかけて輸出入を阻害し、結果、大恐慌を引き起こした。今でもアメリカが“自由貿易”と声高に言う背景にはこの反省がある。)を通過させた。そして、それは、大恐慌をもたらした。たとえ1000人のエコノミストが、あなたは恐ろしい間違いをしているということを公式に発表したとしても、政治家たちは、なんとしてもその法案を通過させた。」
「大量破壊兵器のことを憶えているだろうか?大量破壊兵器のせいで、我々はイラクに侵攻した。もちろん、政治家たちは、すべての単純でばかなことをやるものだ。」
「アメリカの政治家たちがいくつかのばかげた法案を通過させたせいで、新規公開市場は、アメリカを追い込んでいる。彼ら(政府)は、おそらく、何かやるだろう。それは、商品投資をアメリカの外へ追いやるだろう。」
「知ってのとおり、アメリカは商品投資ビジネスを100年以上も支配してきた。もしもアメリカの議会が、まさに銀の大皿の上でその世界を与えようとしていれば、ここにあるので、あなたの好きなものを取りなさい。我々は、商品投資ビジネスをあなたに与えるだろう。それは、アメリカを去っていくのだろうか?」
「同時に、アメリカの政治家たちは、年金ファンドは商品市場に投資することはできないと言っている。大学の寄付基金は商品市場に投資することはできないと言っている。恐ろしいインフレーションがあるところで、政治家たちは年金計画について言うだろう。“あなた方は、インフレーションからあなた方自身を守ることができない。(状況は)あまりに悪い。”と。私だったら、守るのをやるのだが。」
「それは、正気の沙汰ではない。しかし、彼ら(政府)は、商品市場への介入をやるだろう。」

−(テレビなので、)あと、30秒あります。投資家たちのレーダーで注意して見るべきものは何かありますか?
「農産物。農産物。あなた方は、農産物を買うべきだ。私は、農産物を買っている。」

(完)

(出典)bloomberg.com
・Rogers Calls Fannie, Freddie Rescue 'Disaster' (Transcript)
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ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・Bloomberg「ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評」のTranscript翻訳記事A

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。前回からの続き、第ニ回目です。Bloombergの記事「ファニーなど:ロジャーズ氏は支援酷評」のTranscript(議事録)の翻訳の続きです。(2/3)

(Bloombergテレビジョンのインタビューで;前回からの続き)

−救済策の一連の報道を受けて、米ドルは、今朝、なぜ上がったのですか?
「多くのショーター(売り持ち者)が居過ぎるからだと思う。私を含め、みんなが米ドル(USD)に関してネガティブである。あなたがトレードで同じ側に居る時、何かがうまく行き、大きな上昇に出会う時がある。ショートがカバーされたのだ。それが、数百年間、マーケットがうまく動いてきた道筋だ。」

−あなたは今でも米ドル(USD)に関してネガティブですか?
「私はまさに言う。世界中の誰もが米ドル(USD)に関してネガティブであると。そうして、米ドル(USD)は、必ず上昇する。別の数週間か、数ヶ月間、(その期間は)私にはわからないが、米ドル(USD)は、上昇するだろう。今年、その上昇が起これば、私の残りのドル資産から脱却するのに、その上昇の時を使うだろう。米ドル(USD)は、恐ろしく欠陥のある通貨なのである。」

−世界中の金利に関してはどうですか?
「世界の金利は、今より上がっていくだろう。金利はより高くなるので、私は、米政府債券と米財務省債券をショートしている。アメリカ政府は、インフレはない。少しインフレの残存があると言っている。しかし、世界中の誰もがインフレーションに直面していることを知っている。たいていの国の政府は、インフレに関して、もう“うそ”をつき通すことはできない。イギリスは、インフレに関していつもうそをつく政府の一つだ。そうして、もしも彼らがインフレは悪くなっていると(本音を)言い出したら、あなたは本当に悪くなっていることがわかる。」

−あなたはそちらシンガポールに居て、こちらアメリカの救済劇を見ています。今年12ヶ月のアメリカ経済の観測はどうでしょうか?アメリカ市場では、あなたは何を予測するでしょうか?
「アメリカはリセッション(景気後退)の中にある。アメリカ政府は、ミスを犯し続けているから、それは、おそらく、第二次大戦以来、我々が経験してきた中で最悪のリセッションになるだろう。米中央銀行はミスを犯し、米財務省もミスを犯し、みんなミスを犯し続けている。最悪のものの一つになるだろう。まるで、1970年代のアーサー・バーンズ(70年代の元FRB議長)のようだ。彼はミスを犯し続け、恐ろしい時間をみんなに与えた。それは、1990年代の日本の銀行のようである。90年代の日本人もミスし続けた。彼らは、未だに、90年代のことを“失われた10年”と呼んでいる。」

−歴史的視点から、この救済劇はどのように最後まで行われるのでしょうか?
「実に良い質問である。しかし、私はあなたに答えを与えたくないですね。なぜなら、あなた方(テレビ局)は、おそらく私を放送電波からカットするだろうから。ここに起こっていることは、彼ら(FRB)は、米ドル(USD)の価値を崩壊させている。彼らは、連邦準備銀行も崩壊させている。世界で最も大きな経済の一つを崩壊させている。目に見える何もかもを救済しながらね。」
「これは、アメリカにとって大災害である。そして、それは、世界にとっても大災害である。ベン・バーナンキ(FRB議長)とポールソン(財務長官)は、ウォール街の友人たちを救済している。この救済のために支払わなければならないのは、我々、3億人のアメリカ人なのである。この救済のために支払わなければならないのは、世界に居る60億人の人たちなのである。彼らは、誰からも公認されずにその救済策をしている。」
「数週間前、ポール・ボルカー(80年代の元FRB議長)が言っていた。FRB(連銀)がしてきたことは、おそらく違法であると。私は、彼らがしてきたことと、彼らがしていることは違法であるということに同意する。彼らは、我々の上に、公認していない何千億ドルもの債務を負わせている。」

−アメリカの他の産業セクターでも、政府によるこのような救済はあるのでしょうか?
「私にはわからない。彼らは、以前に、25年前か、30年前、ファイザー製薬(現在世界1位、ダウ構成銘柄の一つ)を救済した。誰が知っているだろうか。おそらく、それは、彼らの得ることができる票がいかに多いかに依存している。もしも彼らが今すぐに票を買うことができれば、彼らは、ウォール街の友人たち全員を幸福にさせるだろう。しかし、それは、ウォール街以外の人間には良くないことだ。」
「ベン・バーナンキ(FRB議長)は、いつもウォール街からの緊急電話を受けている。ポールソン(財務長官)も、いつもウォール街からの緊急電話を受けている。ネブラスカ州に居る消防士が彼に電話しているのなんて見ないだろう。オレゴン州に居る教師が彼に電話しているのも見ないだろう。真の仕事での電話は受けていない。もしも真の仕事の電話だったら、彼らは電話を受けないだろう。」
「しかし、オレゴン州のすべての教師は、価格が(インフレで)どんどん上昇しているのを知っている。彼ら(教師たちや多くの一般人)は、今日、生活しづらくなっている。生きた心地がしない。しかし、彼ら(FRB)は、気にもしない。彼ら(FRB)は、ベアースターンズからの電話は取る。リーマンブラザーズからの電話も取る。」

−アメリカ市場で推奨できるものは何ですか?
「アメリカ市場であなたが好むものは多くある。私は、最近、航空株を買ってきている。私は、世界中の航空株を買ってきている。私は、農産物を買ってきている。」
「つまり、アメリカは世界最大の農業製品の生産国だ。私は、農業(農産物)を愛している。私は、農民も好きだ。みんなが農業をすればいいのになと思っている。」

−あなたが商品を好きなことは知っています。この商品ブームは何ですか?その商品市況に関して、何かで読んだのですが、“我々は、野球で言えば、商品の強気相場の4回表(裏)に居る”と書いてありました。あなたの見方はどうですか?
「おそらく、商品市況はおよそ4回のところだろう。それは、十分な言い方に聞こえる。おそらく4回裏か5回の表か裏のあたりだろう。そんなところだ。商品の強気相場は、あとに続く長い道のりだからね。」
「その道に沿って、調整もあるだろう。調整はいつもある。誰も、40年間で主要な油田を発見して来なかったし。まさに、どれも供給が足りないんだ。」

−近々、調整があるかもしれないとあなたは言っていましたが、商品相場を下落させる要素は何があるのでしょうか?
「リセッションがある。もしも世界がリセッションに入ってしまえば、もちろん、需要を下落に引きずり込むだろう。1970年代に、我々は、経済にとって、長い間で最悪の10年の一つを過ごした。石油は、10倍になった。そして、石油関連製品も。供給が需要よりも早く下落していたから、商品の史上最高の大強気相場の一つを経験した。そして、それが、現在も起こっていることだ。」
「石油は、下がるはずだ。石油の強気相場は、1999年に始まった。1999年以来、3倍になっている。かつて、石油は、40パーセント以上下落していた。しかし、それは、強気相場の終わりではなかった。その時は、まさに、私を含め、みんなを怖がらせていた。それが再び起こるはずなんだ。しかし、それは、強気相場の終わりではない。」

−調整があれば、それは、“良い買い場である”とあなたは言っていますが、それは、石油でしょうか?穀物でしょうか?産業用金属でしょうか?
「もちろん、何もかもだ。産業用金属は、もうずいぶん、調整していた。小麦は大きく調整した。砂糖も大きく調整した。あなたもブルームバーグからちょっとある砂糖を家に持ち帰りなさい。ぜひ持ち帰りなさい。」

−この点で、あなたは大好きな商品を得ましたか?(=商品の何かのセクターで買い増ししましたか?)
「いいや。本当に私の心の中にパッと浮かぶものはないんだ。農産物は、依然として強気ではあるが。いくつかの産業用金属は観察中だ。産業用金属といえば、(産業用金属を擬人化し、ふざけながら)ニッケル博士や亜鉛博士は、バーナンキ博士が見ているよりも前にリセッションが長くやって来るのを見ていた。そして、それらは問題があることがわかった。そして、彼らは60パーセントかそこら下落した。」
「そうして、私は、熟考している。熟考しているだけだ。そして、産業用金属は下がっていることに気づいているだけである。これらのもののいくつかは、十分なところまで下がった。」

(つづく)

(出典)bloomberg.com
・Rogers Calls Fannie, Freddie Rescue 'Disaster' (Transcript)
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