ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャル 『Q&A with Investing Legend Jim Rogers』翻訳(1/2)

ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャルです。ジム・ロジャーズ氏が、最近、TIME誌に対して行ったインタビューを全文翻訳しています。記事は少し長いので、2回に分けて掲載することにします。

TIME誌による特別インタビュー:
『Q&A with Investing Legend Jim Rogers』(1/2)

−あなたは、商品のブームを呼んだ最初の一人ですね。今、商品価格は下落しています。あなたの商品への強気は変化しましたか?
「いいや。いいや。全く変化していないよ。過去150年間で、ファンダメンタルズに関わらず、何もかもが強制的な清算(手じまい売り・換金売り)される期間は、8-9回もあった。我々は、今は、そのような期間の一つに居る。実際、今、起こっていることは、商品のファンダメンタルズを改善している。農家は、肥料を買うためにローンを得ることが出来ない。だれも、亜鉛鉱山を開設するためにローンを得ることが出来ない。“供給”は、先細るだろう。これが、まさに強気だ。我々は、需要においても減少を見るだろう。世界はリセッション(景気後退)の中にある。これは、ビジネスサイクル(景気循環)だと推定している。」

−もしも私が原油で利益を出したければ、私の時間軸の線をどのくらい長く見れば良いですか?
「原油が再び急上昇する前に、あなたが、6日か、6ヶ月か、6年か待たなければならないかは、私にはわからない。私は、数週間前に、自分のショートポジションのショートカバーをした。そして、さらに商品を買った。私は、さらに農産物商品を買い増しした。私は、とても優れたマーケットタイマーでは決してない。しかし、私は、マーケットに戻ってきている。今後、数年間のうちに尋ねて欲しい。」

−あなたが買っている他の商品は何ですか?
「私は、自分のインデックス(指数=RICI)だけを買っている。私は、農産物のインデックス(RICI-A)と一般的なインデックス(RICI)を買った。しばらくの間は、他の商品を買うよりも農産物の方が利益が出やすいだろうと考えたからだ。しかし、私は、とても優れたマーケットタイマーでは決してない。世界最悪のトレーダーだ。」

−あなたが世界最悪のトレーダーですって?あなたは、ヘッジファンドを運用していましたよね。
「そうだけど。でも、それは、私が良いトレーダーであったということを意味してはいない。私が投資で経験したどんな成功も、割安なもの(Cheep)を見つけることによってなされてきた。それらを買い、数年間、保有した。私は、トレードにおいて決して座ったままではいない。ブローカーは、とりわけ私を好まない。」

−あなたは、スイスフランを保有していましたね。スイスの投資銀行UBSの救済問題では、あなたの読みをどのように変化させましたか?
「スイスが200年間売らなければならなかった唯一のことは、彼らの通貨の健全性である。私は、生涯で初めて、UBSの扱いのせいで、スイスフラン(CHF)はどうなるかと自問自答した。そして、スイスは、この種の救済をするということは起こらないだろうと判断した。そうして、私は、自分の保有するスイスフラン(CHF)を売り始めてはいない。しかし、スイスフラン(CHF)を買うのをストップした。私は、救済劇がどのようになるかを注意深く見ていることにしている。」

−中国のGDP成長の減速に関して、あなたはどのように怖いですか?
「私は、決して怖くはないよ。中国は、リセッションになっていたはずだ。しかし、それは、中国の成功物語の終わりにはならない。19世紀には、アメリカでは、我々は、dの付く15回もの不況や内乱を経験した。(dとは、depressionsのこと)我々は、人権が少なかった。我々は、法の秩序を持たなかった。通りでは、大虐殺もあった。中国は、確実に、そのような(歴史上の事象の)線に沿って後退するだろう。多くの人々は、中国はリセッション(景気後退)になるはずがないと思うだろう。しかし、それは、たわごとだ。中国も、他の国みんながなるようにリセッションになるはずである。それは、成功物語の終わりかって?答えはノーだ。もしそれが起こったら、あなたは、さらに“中国”を買うべきだ。」

(つづく)

(出典)time.com
・Q&A with Investing Legend Jim Rogers

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
posted by ジム・ロジャーズ | ジム・ロジャーズの言葉スペシャル

ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャル アジアにおけるもう一つのアジア・ジム・ロジャーズ『北朝鮮を投資先として考えるべきだ。』

ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャルです。約1ヶ月前の英文記事になるのですが、「好きな銘柄は、だれも興味を持っていない銘柄だ。」と言い、危険なところでも平気で行く冒険投資家・ジム・ロジャーズ氏らしい発言内容がありました。それは、ロジャーズ氏が普段言及しているアジアにある“もう一つのアジア”のことでもあり、たとえ危険ではあっても、理論と実際の両面から調べに調べた結果、そこに投資対象として価値があると判断した地域への言及内容です。ドキュメントエッセイ(随想録)なので、読みやすさを考慮し、そのまま全文翻訳することにします。

DAILYWEALTH:You Should Consider North Korea as an Investment
ジム・ロジャーズ『北朝鮮を投資先として考えるべきだ。』

先週、私(Tom Dyson)は、シンガポールに住んでいるジム・ロジャーズと、彼のコンドミニアムでお酒を飲むために会った。ジム・ロジャーズは、有名なアメリカの投機家である。彼は、投資に関する4冊の著作を著している。彼は、世界の多くの国々をまわっている。彼は、投資から何十億ドルものドルを得てきている。ジムは、私にシンガポールで何をしているのか?と尋ねてきた。私は、10週間かけてアジアを廻って旅行しており、中国、インド、タイ、マレーシア、韓国、シンガポールを訪れたことを伝えた。「へえ。君は、すべて間違った国々を訪れているね。」とジムは言った。そして、「君は、ミャンマー、北朝鮮、カンボジア、台湾を訪れるべきだったろう。」とジムは私に言った。ミャンマーは、ビルマとして知られているが、1960年代には東南アジアで最も豊かな国であった。しかし、今や最も貧しい国である。軍事政府が国を運営している。その国は、高インフレーション、未整備の社会基盤、乏しい教育・・でいっぱいの世界で最も損なわれた国である。しかし、ビルマには2000キロに及ぶ白い砂浜のビーチがあり、莫大な量の天然資源が埋蔵されている。「ビルマは、次のタイになるだろう。」とジムは言う。

ジムは、「北朝鮮と韓国は統一するだろう。」と考えている。「北朝鮮には、すべての鉱物資源と安い労働力がある。そして、中国と国境を隔てている。韓国には、知的集約的な資本、科学技術、専門知識がある。それは、完璧な組み合わせだ。」とジムは言う。私は、我々は北朝鮮に資金を投資できるのかどうかを彼に尋ねた。「君は、いつでも投資することができる。」とジムは言った。「それは、決して問題ではない。君の心配する必要からまず資金を出すことだ。」私は、韓国国境を横切る小売のショッピングセンターやショッピングプラザを買うことを提案した。北朝鮮の人々が、初めてiPodやノートパソコンを買うために向こう側になだれ込んで来たら、韓国の小売業者は感謝するだろう。ジムは、「いかにそれを実際に行うかをまだ見つけていない。」と言った。「しかし、不動産は、韓国の北部にはとても安くある。誰もが、そこは戦争になるだろうと心配している。それは、おそらく始めるのに最も良い場所だろう。」

我々はまたカンボジアについても話した。「カンボジアは、来年、初めて株式市場を開始するだろう。韓国の人たちが技術を移転しているからだ。」とジムは言う。「そうして、彼らはそれを正しくやるだろう。」前から株式市場がなかった国において、それは価値があるに違いない。ジムは、台湾に対して強気である。台湾は、世界で4番目に大きな外貨準備高を持っている。そして、世界で最も競争力のある技術を持ったいくつかの会社を抱えている。台湾家庭における25%の貯蓄率は言うまでもなく、台湾は、中国が世界の超大国に昇ることから、完璧に利益を受ける場所に位置している。台湾の株式市場は、最近20年間にわたり、アジアの株式市場の中で最悪の結果であった。それは、1990年のレベルから40%も下落している。しかし、私もまた台湾に強気である。私のニュースレターでは、1993年から年率18.7%(平均値)のリターンである台湾企業を推薦していた。その企業は莫大な配当金を支払っている。

最後に、ジムは、マレーシアの最も南部にある州のジョホール州(Johor)を好んでいる。ジョホール州は、シンガポールから河の反対側にある。マレーシア人は、ジョホール州を彼らの経済特区にしている。彼らは、そこが中国最大の工業都市・深センのようにさらになるであろうことを期待している。深センは、香港から河を横切った正面に位置している。そこには、株式市場があり、中国第二位の港もある。ジムは、「マレーシアのジョホール州は、深センが繁栄したように繁栄するだろう。」と考えている。「新しいアジアの製造プラントの建設に目を向けている誰もが、ジョホール州を見るだろう。」「それらは、美しいビーチを得たように私には聞こえる。」と彼は言った。

私と妻は、3日前、マレーシアのジョホール州とシンガポールの間にある国境を横切った。それは悪夢だった。初めに、私たちは、マレーシアを出国するためにパスポートにスタンプを得るためにバスを降りなければならなかった。それから、シンガポールに入国するために、またバスを降りなければならなかった。マレーシアの停留は、5分かかった。シンガポールの税関では、通過するのに1時間半かかった。それは、まるで官僚がいくつかの結び目をほどくためにわざわざ設けているようであった。それは、また、私たちがジョホール州で安い投資先を見つけるための多くの時間を手に入れるということも意味している。それまでに、私たちは旅行プランを変える必要があるな。

良い投資を!  トム・ダイソン

(完)

参考情報1⇒朝鮮民主主義人民共和国の経済:ERINA REPORT(PDF)
参考情報2⇒北朝鮮経済の現状と今後の展望:改革・開放の行方(PDF)
参考情報3⇒北朝鮮の経済権益をめぐり、中国・ロシア・韓国の交錯する思惑(PDF)
(出典)dailywealth.com
・You Should Consider North Korea as an Investment

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
posted by ジム・ロジャーズ | ジム・ロジャーズの言葉スペシャル
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。