ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・『ジム・ロジャーズは危機について言葉を刻まない』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。現在のアメリカ経済に関する発言です。英文は、オリジナル翻訳しています。

businessweek.com: Jim Rogers Doesn't Mince Words About the Crisis
ビジネスウィーク:『ジム・ロジャーズは危機について言葉を刻まない』

(MARIA BARTIROMOによるインタビューで)

−あなたは、経済危機への政府の対応について、どう思いますか?
「恐ろしい。彼らは、物事をさらに悪くさせている。何が起こっているかについて、彼の背景から意味を成すような手がかりを持っていないオバマ大統領には、かなり困惑している。そして、問題の一部である人々をまた雇っていることも。現財務長官のティム・ガイトナーは、誰よりもウォール街や金融機関を管理していたはずの元ニューヨーク連銀総裁だった。あなたも覚えているように、オバマの現経済財政アドバイザーであるローレンス・サマーズ(元財務長官)は、ロングターム・キャピタルマネジメント(LTCM)を、何年も前に救済した。ここには、3億人のアメリカ人を救済するよりもむしろ、彼らの“ウォール街お友達”を救済するのが、唯一の解であると思っている人たちがいる。」

−それでは、彼らは、どうすべきでしょうか?
「彼らにして欲しいこと?彼らにして欲しいことは、失敗した金融機関を破綻させなさい、救済を止めなさいということだ。アメリカには、この救済劇を見た多くの金融機関がある。彼らは、会計を粉飾したままで、無能な自分たちの資産を引き継いでもらい、救済してもらうのを待っている。さらに、多くの多くの住宅オーナーたちは、出かけずに、収入もないのに5軒の家を買っていた。多くの住宅オーナーは、この救済を待っている。そして、今や、突然、政府は言っている。“ああ、お気の毒さま。我々は、あなた方が正しいかどうかは気にしない。我々は、間違いを犯した10〜20万人もの人たちを救うだろう。”と。つまり、これは、とんでもない経済学だ。恐ろしいモラル欠如だ。」

−あなたは、“もしもグリーンスパン(前FRB議長)が、ロングターム・キャピタルマネジメント(LTCM)を1998年に救済していなかったら、ベアースターンズやリーマンブラザーズは、依然として、健在であるだろう。”と言っていました。その発言の真意は?
「ああ。もしもロングターム・キャピタルマネジメント(LTCM)が破綻していたら、リーマンと残りの彼らは、莫大な資金を失っていただろう。そして、彼らの資本は弱められていただろう。ウォール街に恐ろしいひだを付けただろう。彼らの経営を何年間も減速させただろう。そして、(つぶれた今のように)資本や、資産、無能な人々を失う代わりに、彼らは、さらに無能な人々をこれまで雇って来れたはずだ。」

−アメリカンインターナショナルグループ(AIG)も破綻させるべきでしたか?
「結局、金融機関も投資銀行も保険会社も、数百年間、破綻してきた。そう。あなた方は、恐ろしい2年間を過ごすだろう。苦痛を引きずるだろう。我々は、世界史上最悪の信用超過の10年間を経験してきた。“さあ、今から目覚めて、また、やり直しましょう。”なんて言うだけで、6ヶ月や1年では、とてもぬぐい去ることはできない。」

−シティグループ(Citi)はどうですか?自動車会社はどうですか?
「彼らは、破綻させるべきだ。なぜアメリカ人の納税者が、何十億ドルものお金をいくつかの自動車会社へつぎ込まなければならないのか?彼らが間違いを犯したんだ!我々は間違いを犯していない!私は、政府が彼らに資金を投入すると確信する。しかし、あなたに言うが、それは、間違いだ。恐ろしい間違いだ。」

−私は、あなたの言っていることがまったく理解できました。しかし、金融機関は、今、巨大な圧力下にありますね。
「彼らは、巨大な、巨大な利益を得てきた。シティグループ(Citi)の総裁はだれか?チャック・プリンス?プリンスがシティ(Citi)から給与として引き出すのは、いったい何億ドルだ?ほかのシティバンクの役員たちが引き出すのは、いったい何億ドルだ?ウォール街では、過去10年間で、ボーナスかなにかに、400億ドルも500億ドルも支払っていた。メリル・リンチ(MERR)の総裁の男は、だれだ?そう、スタン・オニールだ。彼は、退職金で、1億5000万ドルももらっていた。彼が会社をダメにしたのにだ。ファニー・メイ(FNM)のあいつを見てみろ!フランクリン・レインだ。彼は、破綻したエンロンよりもさらにずっと悪い会計をしていた。ファニー・メイ(FNM)とフレディ・マック(FRE)は、何年も何年も、純然たる不正会計だけをやっていた。そして、まだ、あの男は、何百万ドルも持ちながら、歩き回っている。これは、いったい全体、どういうしくみなんだ?」

−あなたは、経済危機が中国やどこかの政治的混乱を引き起こすだろうということを心配していますね?
「ああ、すごく心配しているよ。世界には、もう社会不安が渦巻いている。アメリカだけが免除されることは絶対にない。」

−投資的観点から、これらのことは、すべて何を意味していますか?
「過去にはいつもそうだった。莫大な量の紙幣を刷ったり、彼らの持たない資金を費やしたり(←ローンのこと)した時には、高インフレーションや高価格を導いた。わたしの見方では、今回も、これは、確実に起こるだろう。原油価格は、現在、下落している。しかし、それは、一時的なものだ。あなたは、さらなる高値を見るだろう。特に商品(コモディティ)の価格で。なぜなら商品(コモディティ)のファンダメンタルズは、何が起ころうと、高められているからだ。」

−どの商品(コモディティ)が買う価値があり、保有する価値がありますか?
「私は、最近、商品(コモディティ)の全般を買った。しかし、私は、農産物が、投資先として最良の場所になるだろうと本当に思っている。農業は、過去30年間、恐ろしいビジネスだった。過去数十年間、資金を動かす者、書類を動かす者が、宇宙のキャプテンだった。しかし、これは、今、変化している。実物資産を産み出す者がトップになろうとしている。あなたは、株のブローカーがタクシーを運転するのを見るだろう。賢い者はトラクターの運転を学ぶだろう。なぜなら、彼らは農家として働くからだ。29歳の農家の若者が、ランボルギーニを所有するだろう。あなたは、素敵な農家を見つけて、中継をつないでいることに気づくだろう。なぜなら、そこが、次の数十年間で、資金の集まるところになるからだ。」

(出典)businessweek.com
・Jim Rogers Doesn't Mince Words About the Crisis

ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略
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ジム・ロジャーズの言葉スペシャル・『ジム・ロジャーズが見る−商品・通貨・農産物』

ジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。英文は、オリジナル翻訳しています。通貨に関する発言で重要なことを話している部分がありますので、為替相場で戦っている方は、長期的視点で押さえておくと良いでしょう。

asiaone business: Jim Rogers on commodities, currencies - and crops
アジアワン:『ジム・ロジャーズが見る−商品・通貨・農産物』

(asiaone Chew Hui Minによるインタビューで)

−あなたが買っている商品は何ですか?
「私は、インデックス(商品指数)だけを買っている。なぜなら、私の弁護士が個別の商品を買わせてくれないんだ。私は、商品について本を書いている。そして、始終、商品について話しをしている。もしも私が、“あなたは綿花を買え”とか“私は綿花を買っている”と言って、綿花が下落すれば、私は訴えられるからだ。」
「私が、最近、買ったものと言えば、農産物のインデックス(商品指数)を買った。そして、一般のインデックス(商品指数)も買った。」

−あなたは、代替エネルギーの分野には投資機会を見ていますか?
「もしもあなたが正しい企業を選択することができれば、おそらく、風力や、原子力や、太陽光や、そのような種類のものに投資機会はある。」
「問題は、だ。世界はみんなそのことを知っている。何千もの人々がそこで競い合っている。ドットコム(ITバブル)を思い出すといい。1996年には、ドットコムにはすばらしい未来があった。何千もの人々がIT関連(への投資)に殺到した。彼らの大部分が失敗であることがわかった。あまりに多くの人々が同じものを追い求めていたからだ。」

−あなたは、素人(lay person)が商品に投資するにはどのようなものを推奨しますか?
「いいや。自分のしていることに十分にわかっているものでなければ、誰も何かに投資してはいけない。あなたがよくわからないものに投資して、資金を失うよりも、あなたの資金をとても低い金利の銀行に預けていた方が良い。」
「しかし、もしもあなたが商品に投資したいということを決めたら、たいていの投資家における最善の投資手法は、インデックス(商品指数)に投資することだ。経済学の学問研究でもそう結論付けられている。」
「インデックス投資は、アクティブな投資(短期売買)を凌駕するパフォーマンスになることが、何十年も、繰り返し、証明されてきている。そういうわけで、たいていの素人投資家は、インデックス・ファンドへ投資すべきだ。」

−あなたは、今、10,000ドルを投資するとしたら、何に投資しますか?
「(頭を冷やすために、)まずビーチに行くだろう。あなたにも行かないか?と言うよ。(笑)」
「私は、自分の投資しているものをあなたに言う。私は、商品に投資している。中国株に投資している。セル・ショート(空売り)について勉強している。通貨について勉強している。なぜなら、次の年か、来年、再来年には、いくつかの最高の投資機会が、通貨市場であるだろうからだ。」
「通貨危機が米ドル(USD)を直撃するかもしれない。そして、もしも通貨危機が起これば、たいていの株式は下落するだろう。」

−なぜ、あなたは、米ドル(USD)がそんなに下落するようなことを言うのですか?
「私は、別に、米ドル(USD)に下落が起こることを好んではいない。しかし、アメリカ合衆国は、恐ろしい債務国である。巨額の債務を溜め込んでいる。」
「アメリカ政府は、最近、6ヶ月以内に国家債務を3倍にした。アメリカの中央銀行(FRB)は、彼らのバランスシートで、その債務を支払わなければならない義務を3倍にした。多くのごみ(不良債権)を引き受けた。そして、彼らは、紙幣を大量に刷っている。」
「歴史を通してみても、これは、いつも通貨の価値を押し下げ、通貨安を引き起こしている。そして、これは、彼らの意図的な政策でもある。」
「しかし、たとえこれが彼らの意図的な政策でなかったとしても、過去、5000年間で、世界がいくぶん変わらなければ、または、アメリカ人だけは異なる(私は全くそうは思わないのだが(ロジャーズ氏の挿入句))というのでなければ、通貨市場で問題を引き起こすことを止めることは決して出来ない。こういうことが、ドルと通貨市場における問題を導くだろう。」

−あなたが買っている唯一の通貨は、円(JPY)ですか?
「今はね。なぜなら、円(JPY)は、キャリートレードの影響を受けやすかった。そして、不自然に下落させられていた。私の見方では、キャリートレードには巻き戻しが起こるだろうと、そして、それが、最高の投資機会になるだろうと読んでいた。」
「一度、円が十分に上がれば、私はそれが起こると思っているのだが、その時、次に何をすべきかを見出さなければならないだろう。一方で、日本人は、急速で、深刻なファンダメンタルな問題を抱えている。彼らが何か対策をしなければ、私は、次の10年間で、日本には何も投資したくはない。」

−あなたが投資している他の通貨はどれですか?
「私が円買いを止めたとき、何をするかはわからない。私は、シンガポールドル(SGD)を保有している。カナダドル(CAD)も保有している。しかし、もしもあなたが世界を見渡してみれば、健全な通貨を見つけることは、まさに、まさに困難であることがわかるだろう。」
「シンガポール(ドル)は、冷静に言って、世界でも有数の強い通貨である。シンガポールの問題は、もしも世界で通貨安が起これば、我々は、世界でも唯一強い通貨を持って、じっと座っていることはできないということである。我々は競争的ではないので、つぶされるかもしれない。」
「私は、人民元(CNY)を所有している。理論的には、急速に、偉大な通貨となるだろう。しかし、現在でさえ、中国は、いろいろな理由のせいで、自国通貨を安いままにしておこうとしている。」

−中国の他に、あなたが投資している他のアジア市場はありますか?
「いいや。私は、平和のせいで、台湾に興味があった。台湾に投資してみたが、悪夢のような規制があり、台湾株は売ってしまった。」
「そして、韓国にも興味があった。しかし、これらの国々は、自由な資本の流れに対して、正気とも思えないほどの規制をしているのである。彼ら両国とも、金融の中心地になりたいと言う。資本を自由に入れたり出したりが出来なければ、金融の中心地になりたいと思っているのは、大いにばかげている。可能性はゼロとは言わないが、台湾と韓国に投資することはあきらめた。」

−シンガポールはどうですか?
「私は、シンガポールへ引っ越してきた。私の最大の投資は、明らかにシンガポールである。そう、私の個人的な投資!それは、私たちはここに住んでいるということ。私たちは永住者だ。私の娘はここで学校にも行っている。」
「しかし、私たちは、ここで、土地を買っていない。まだ、買っていない。私たちは、世界のどこにも、土地を買っていない。私は、確実にシンガポールドルを持ち、ここにいるのだけどね。」
「ある国へ引っ越すことよりも大きな投資をしたことがない。私たちは、世界のすべての国々を見た。私たちは、いろいろな理由で、最も住みたかったところはシンガポールであると決心した。(アメリカに住むことには)反対の意を表明したんだ。」

−あなたは、ここで、すすんで家を買いますか?
「現在、私たちは、賃貸住宅に住んでいる。完璧な場所に完璧なものがあれば、とは思う。しかし、終の棲家とするところをまだ知らない。私たちは、多くの家々を見ている。シンガポールのこともさらに学んでいる。現在、私たちは、ナンヤン小学校の1キロメートル以内に住まなければならない。そうして、私たちの娘が学校に行くことができる。」
「もしも、そして、いつか私たちが完璧な家を見つけたら、私たちは、おそらくその家を買うだろう。もしもあなたが完璧な家を知っていたら、どうか知らせて欲しい。」
「しかし、世界の多くの場所で、今、土地を買うには、ふさわしい時期ではないと思う。もしもあなたが農地や森林地を買うのでなければ、または、(投資用で)何らかの鉱山の近くに土地を見つけることができなければ、土地からは離れていた方が良い時期である。そして、農夫のたくさん居るところに、湖畔の家でも自分用に買うのであれば、それならおそらくオーケーだろう。」

(出典)asiaone.com
・Jim Rogers on commodities, currencies - and crops

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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