ジム・ロジャーズの言葉 2009年10月前半パート1 最新の言説

2009年10月前半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

(CNBC SQUAWK ASIA内で)














−中国・中国経済に関して
「中国には循環している良い期間と循環している悪い期間がある。そして、今がその時だ。中国政府は、危機への対応が大変良い。中国政府は、過去50年間に莫大な天然資源と資本を蓄積してきた。今や、彼らは、それを、インフラストラクチャー、健康分野、教育分野などなどに投資し始めている。将来、中国の競争力は、とても力強いものとなるだろう。中国経済は、1989年以来、徐々に開かれてきた。そして、もうすぐ人民元(CNY)は変動相場制に移行するだろう。中国は、経済の雨の日のために莫大な蓄えを溜めてきた。例えば、蓄えがなく、莫大な債務しかなく、借りすぎで、紙幣を刷り、浪費のために税を増やしているアメリカやイギリスとは、あなたは、対照的に思うだろう。私なら、西洋よりも東洋の方がむしろ良いと思える。中国は、刺激策の資金を耐久消費財に費やすだろう。そして、中国のインフラストラクチャー(社会基盤)や学校を増強し、雇用の創出も行っている。」

−通貨・人民元(CNY)に関して
「アメリカは、1994年に、中国は人民元(CNY)をドル(USD)に対して固定していると主張していた。しかし、今や、人民元(CNY)を自由に変動させるようにすることは、もはや時間の問題である。中国だったら、人民元(CNY)を自由に変動させるだろうと考えている。中国は、変動相場制にするのか、今年するのか、2011年にするのか、それは、中国の興味であり、世界の興味でもある。しかし、それは確実にやって来るだろう。中国は、だんだんと徐々に開きつつある。そして、その時が来る。」

−アジア株式・中国株に関して
「中国に投資する一番の方法は、中国外の企業(の株)を買うことよりも、むしろ中国企業(の株)を買うことだ。なぜなら、彼らは自分たちの中国市場に依存しているからだ。(=西欧の悪影響を受けない。) 水処理、インフラストラクチャー(社会基盤)、農業が、中国で投資すべきセクターだ。私は、企業のトップ3を保有していない。水処理だったら、10〜12社を個別に保有している。私だったら、現在、中国株を買うかどうかはわからない。なぜなら中国株はわずか9〜10カ月で値を倍増させているからだ。しかし、次の数年間では、中国株は、大変すばらしくなるだろう。」

−アジア株・シンガポール株式はさらに上昇トレンドになると思いますか?という質問に対して
「シンガポール株式市場は、かなり減速している。シンガポール政府は、減速を食い止めようとして、ベストを尽くしている。それで、ごく一部は成功している。」

−アジア株・どの株式なら、あなたは購入しますか?という質問に対して
「私だったら、価格が依然として下落している農業志向の国(の株式)か、もしくは、天然資源志向の国(の株式)をおそらく見つけようとするだろう。」

−アジア株・あなたが提案するアジア株への投資は、一つのポートフォリでどのくらいのパーセンテージになりますか?降順では、どの国になりますか?という質問に対して
「私が知っている限り、アジアが、21世紀には未来があり、投資家が行くべき場所だ。なぜなら、例えばアメリカやイギリスのようなかつて強かった経済の国は、今や債務国となっている一方で、アジアの国々は、強大な資本を持っているからだ。しかし、投資家は勉強しなければならない。もしもあなたが地図の上で中国がどこにあるのかを知らなければ、あなたはアジアのどの国にも投資すべきではない。もしもあなたがアジアについて十分にわかっていたら、あなたがすることをわかっていたら、あなたは、アジアに多く投資しても良い。しかし、今、株式市場は、魅力的ではない。私は、現在、どの国の株式も購入していない。世界中のたいていの株式市場は、上がり過ぎているからだ。特にアジアはその傾向がある。」

−商品市場・全般に関して
「インフレに対して守ってくれるので、商品は、投資すべき最良の場所である。アジア経済が離陸したら、商品価格は上昇するだろう。」

−もしもあなたに最後の100万ドルがあったら、どの商品に投資しますか?という質問に対して
「歴史的に見ても、砂糖のような商品は、かなりかなり下落している。史上最高値から70パーセントも下がっている。綿花、コーヒー、銀、これらは、とても下落している銘柄だ。これが、私が見始めているものだ。もしも私が100万ドルしか持っていなければ、最後の100万ドルを持っていたら、私は、出て行って、これらの銘柄を探し求めるだろう。綿花は、商品価格の崩壊によって、ひどく下落している。2008年の95セントの高値と比較して、50セントの安値で取引されている。多くの綿花農家がさらに利益の出る穀物へと転換したので、綿花は、20%上昇することになっている。コーヒーは、今年(2009年)、およそ12%上昇した。第4四半期には、上昇トレンドを続けるかもしれない。銀価格は、現四半期、22パーセント上昇した。投資家は、世界のどこに居ても、このような投資機会を利用することができる。」

−あなたは、ハイパーインフレーションを予測していますか?という質問に対して
「経済危機の結果に対抗するための紙幣大量発行というFRB(米連邦準備銀行)の政策と、弱い米ドル(USD)のせいで、アメリカは、高インフレーションに直面している。」

−あなたは、アメリカの真のインフレ率をどのくらいと見積もっていますか?という質問に対して
「米政府の発表資料によると、アメリカにおける物価の上昇は、もうインフレ率よりも急激になっている。アメリカは、もう急激なハイパーインフレーションか、もしくは、我々が1970年代に見た確実なインフレーションの危機にさらされているのは、疑う余地がない。私は、予見可能な未来に、次の数年間には確実にインフレが再来することを予想する。アメリカのインフレ率は真のインフレ率なのかって?それは、少なくとも6〜7パーセントは、確実にいっている。アメリカ政府は、これについて嘘をついている。知ってのとおり、買い物に行く誰もが、価格が上がっていることを知っている。アメリカ政府を除いて、みんな知っている。アメリカ政府が買うところがわかったらいいのになあ、と思う。そしたら、我々もそこで、良い価格で買うことができるのに。(=しかし、実際にはそんなところはない。)」

−米ドル(USD)に関して
「FRB(米連邦準備銀行)の緩和策は、米ドル(USD)の価値を低下させている。私は、長期間にわたる米ドル(USD)の死について、非常に心配している。」

(出典)cnbc.com
・China Yuan Float Could Come Soon: Jim Rogers
・US Faces Retro 70s Inflation: Jim Rogers
・Where Jim Rogers Would Invest $1 Million

ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」
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ジム・ロジャーズの言葉 2009年9月前半パート1 最新の言説

2009年9月前半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。さて、今回の発言を伝えるメディアを見ていて、いつも思っていることがあるのですが、日本語のメディアはダメですね。中国メディアの英語版の方が、サーチナの拙い記事よりもずっと詳しい情報を伝えています。ですので、当サイトでは、そちらをきちんと参照して合わせて翻訳しています。真の情報を得るには、必ず原典に当たりましょう。

(中国広東省広州市の投資フォーラム後のインタビューで)

−中国・中国経済に関して
「中国の未来は、とても約束されている。中国政府は、危機への対応が大変良い。中国政府は、過去50年間に莫大な天然資源と資本を蓄積してきた。今や、彼らは、それを、インフラストラクチャー、健康分野、教育分野などなどに投資し始めている。将来、中国の競争力は、とても力強いものとなるだろう。」
「中国の広東省(Guangdong)と他の地方は、国内市場をはじめ、例えばインドのような他のアジアの国々や、アフリカ、南アメリカなどへの輸出に注力する必要がある。アメリカの購買力は、かつてほど力強いものにはならない。長期では、減少していくだろう。」

−アジア株式・中国株に関して
「今、中国株は、買うべき時ではない。」
「私は、1999年以来、中国株を買ってきた。そして、それらは、一切売っていない。今後10年間、中国株は、依然として上昇し続けるだろう。しかし、他の新興国株式は、すべて売ってしまった。」
「私は、昨年、10月に中国株を買っていた。私が買った株式は、H株、B株、そして、S株だ。私は、A株は決して買っていない。なぜならA株は、あまりにも高いからだ。いつか、(中国では、)H株も、B株も、S株も、A株もみんな合わさった株式となるだろう。」
「もしも中国株式市場で崩壊のサインがあれば、私は、中国株を買うだろう。この崩壊は、近い将来、必ず起こるだろう。しかし、それは、今ではない。中国株式市場は調整しているけれども、誰も大口では売っていない。それに、中国株式市場は、過去6ヶ月間で80パーセントも上がってきている。株価は、あまりにも高い。この時点で、買いを入れることはないだろう。私は、1年後か2年後に、中国株を買う時が来るだろうと思っている。」
「中国株はわずか9〜10カ月で値を倍増させている。中国株式市場の短期的な変化は知らないし、興味はない。今後上げる下げるはわからないが、常識的に考えれば、短期間で値を倍増させた商品を、このタイミングで買い入れることはない。」

−中国の不動産市場に関して
「上海や香港の不動産価格は、あまりにも高い。私なら、不動産を買わないだろう。過去に、不動産で手痛い損失を出しているからだ。」

−商品市場・全般に関して
「投資会社は、商品市場へ戻って来ている。どの商品価格もまっすぐ上がっている時には、我々は、警戒態勢でいる必要がある。(上がる相場で)買おうとして、盲目的に追従してはいけない。」
「商品に投資する時は、必ずウォールストリートジャーナルを読んでから投資している。商品市場が上がるのはわかっているが、どのくらいまで上がるかはわからない。わかればいいのにな、と思う。私は、いつも何が起こっているかをよく注視している。こうして、いつも強気相場を(人よりも)早く脱出している。」

−商品市場・金・プラチナに関して
「(現在、各国の中央銀行が金買いを進めているが、との質問に対して、)各国の中央銀行もそうだが、私自身も金を買っている。中国政府は、国民に対して、金やプラチナを購入することを奨励することこそが正しい。」
「私自身、金は保有しているが、現在、買い入れを行うことはない。金価格は、まだ上がるだろう。もし下がれば、買い進める。」
「もしも価格上昇が続けば、私も買い始めるかもしれない。今後10年から20年で、金価格は、より高い水準に達するはずだ。」

−商品市場・推奨銘柄に関して
「もしもあなたが不動産を買いたいなら、私は、代わりに農産物セクターや鉱物セクターをお勧めする。なぜなら農家はさらに富裕になっていくだろうし、鉱物資源はその価値をさらに増大させているからだ。私なら、不動産よりはむしろ持ち運び可能な価値のある非鉄金属を買うだろう。これからの5年から10年、私なら、このような金属を買うだろう。」
「私は、原油、鉱物資源、実体経済に属している企業の株を買うだろう。」

−通貨・米ドル(USD)に関して
「過去50年間は、莫大な負債へのアメリカ政府の旅であった。しかも、アメリカ政府の政策決定者は、依然としてこの誤りを繰り返している。経済を救うために各国が取った手段は、継続的に紙幣を刷ることであった。これは、インフレを導くだろう。破綻する銀行がなければ、このプロセスは決して邪魔されないだろう。ヨーロッパとアメリカの政府は、“債券を発行する→インフレになる→また債券を発行する→さらにインフレになる”の悪循環に陥っている。私は、決してアメリカ国債を買わないだろう。なぜならアメリカ政府は、継続して紙幣(米ドル(USD))を刷り続けているからだ。世界は決して米ドル(USD)の不足にはならないだろう。米ドル経済は、大きな問題に遭遇している。ドルインデックスは、新しい安値を付けた。ドルインデックスは、落ち続けるだろう。将来、もしも米ドル(USD)がリバウンドすることがあれば、私は、すべての米ドル(USD)を売るだろう。私の家族は、アジアへ引っ越している。アメリカの物語は終わった。新しい物語は、中国のものだ。米ドル(USD)は、世界準備通貨としての未来はない。米ドル(USD)に関しては、引き続き、弱気である。」

−債券・米国債(T-Bond)に関して
「米国債(T-Bond)のバブルと危機は、進行している。いつどのようにしてそのバブルが弾けるかはわからない。たった年率3〜4%の利率で、債権者が30年間も金を貸す意味がわからない。短期では、人々がさらに米国債(T-Bond)を買っているので、金利は、短期では下がるだろう。しかし、長期では、金利は、跳ね上がるだろう。それゆえ、中国が米国債(T-Bond)の保有量を引き上げれば、その損失に悩ませられるだろう。」

−インフレに関して
「これから5年間は、インフレーションに見舞われるだろう。」

(出典)
・Jim Rogers on China's stocks: not the time to buy
・Jim Rogers: Real estate prices too high in China, I won't buy it
・Jim Rogers: 4 trillion package significantly effective
・Jim Rogers: I will sell all US dollars
・ジム・ロジャーズ「金価格はまだ上がる、下げれば買い」
・ジム・ロジャーズ:短期急伸の中国株「“買い”はない」

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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