ジム・ロジャーズの言葉 2007年・今年のまとめ(2) 通貨について

まとめ第二回目は、通貨に関してです。
(出典は、ロイター、ブルームバーグ、その他・・の公式サイトです。)

<通貨・人民元について>
人民元について、ジム・ロジャーズ氏は非常に強気です。
ジム・ロジャーズ氏は、中国の銀行口座に人民元を保有しています。

−ジム・ロジャーズ氏の人民元評
「人民元はものすごく上昇するだろう。」
「今買うのに最良の通貨だろう。」
「人民元は今後数年に2倍、3倍、4倍になっていくだろう。人民元はどのような判断基準を持ってしても極度に過小評価されている。中国政府が人民元を低く抑制していることは良くない。通貨を抑制すると、混乱を招く。」
「向こう10年前後で人民元が大きく下落する状況が思い浮かばない。3倍にも4倍にもなるだろう。」
「年内の人民元相場の予想は控えるが、今後20年間で300─500%上昇する。」


<通貨・ドルについて>
ドルと現在のアメリカ経済について、ジム・ロジャーズ氏は非常に弱気です。

−ジム・ロジャーズ氏のドルと現在のアメリカ経済評
「米国が債権国から債務国に転じている。」
「米経済は間違いなくリセッション入りしている。」
「実際には多くの業界がリセッション以上に悪い状態にある。バーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長が、市場に大量の資金を供給していなければ、株価はおそらく、今よりも大幅に下落していただろう。」
「米国の状況について、それくらい悲観的だということだ。」
「インフレと景気後退が同時に起きているので2008年は厳しい年・時期になる。」
「ドルの質を下げるのが、米国の中央銀行と政府の公式の政策だ。」
「米利下げがインフレ加速を引き起こし、経済を損なっている。」
「金利をカットするのは間違いだ。景気後退がさらにひどくなり、最悪の状態になる。2〜3年のあいだに深刻な危機がやってくるだろう。」
「ドル相場を支えインフレを阻止するため、利上げすべきだ。」
「リセッションは経済にとって良いことだ。過剰なものを一掃することになる。落ち込んだ後に、健全なベースからやり直すのだ。これをすべて止めてしまおうと応急措置を講じることはおかしい。」
「バーナンキ議長は連邦準備制度を廃止し、退任すべきだ。彼らはわれわれにとって状況を相当悪化させている。」
「バーナンキ氏はお札を印刷したくて仕方がない。正気の沙汰ではない。ドルの価値は崩壊しつつある。商品価格は天井知らずの高騰だ。つまりインフレも天井知らずに上昇するということだ。連中のせいでとんでもない事態になるだろう。」
「ドルについては極めて弱気だ。」
「ドルを売る理由がある。今後6カ月間、他の条件が変わらなければ、私はドルを売る。」
「今後、ドルは大きく上昇すると思う。その機会をとらえて売るつもりだ。向こう数カ月で自分の全資産を米ドル以外の通貨に移したい。米国の状況について、それくらい悲観的だということだ。」
「私は今後1−2年、ドル建て資産売りを続ける方針を固めている。」
「米ドルを持っている人には、処分を勧める。保有すべき通貨ではない。」
「米ドルには、引き続き悲観的だ。そのため、米ドル以外で稼ぐ企業の株式を買った。」
「米ドルは世界の準備通貨だが、これは変わりつつある。かつて世界の準備通貨だった英ポンドは、その地位を失う間に80%下落した。」
「米ドルはいずれ世界準備通貨としてそのステータスを失う。英ポンドが世界準備通貨だったが、70年前、世界はドルに移行した。英ポンドがそのステータスを失ったようにドルのステータスも失われるだろう。」
「米ドル・ペッグ制は消える運命にある。」
「人々は綿花やオレンジジュース、銀を買いたがるだろう。米ドル以外のものを所有したがるだろう。」


<通貨・円とスイスフランについて>
円(JPY)とスイスフラン(CHF)について、ジム・ロジャーズ氏は非常に強気です。
いつか円キャリートレードの巻き戻しは起こるだろうと予見しています。

−ジム・ロジャーズ氏の円とスイスフラン評
「スイス・フランと円を買っている。」
「この2通貨は、キャリートレードのため下落している。(円とスイス・フランを調達通貨とした)キャリートレードにはいつの日か巻き戻しが起こり、これらの通貨は一直線に上昇するだろう。」
「私は円を買っている。」

posted by ジム・ロジャーズ | ジム・ロジャーズの言葉

ジム・ロジャーズの言葉 2007年・今年のまとめ(1) BRICsについて

ジム・ロジャーズ氏が、今年、実際に話されていた言葉のまとめを、年内、何回かにわけて行いたいと思います。(出典は、ロイター、ブルームバーグ、その他・・の公式サイトです。)

まとめ第一回目は、まずは、中国を除くBRICs(ブラジル、ロシア、インド、新興国)です。
(中国は、後で出てきます。)

<BRICs・ロシアについて>
ロシアについて、ジム・ロジャーズ氏は全面的に否定的です。
ロシアは原油高などを背景に好景気が続いており、昨年(2006年)は株価が80%急騰しました。今年は、世界的な株安の影響で年初1月からの下落率が約7%に達しています。ロシアでは国家が資産を差し押さえており、企業オーナーは、ロンドンでの新規株式公開(IPO)を通じて現金を手にしています。

−ジム・ロジャーズ氏のロシア評
「私はロシアに投資するつもりはない。ロシアで起きているのは、石油価格が高騰したことだけだ。石油の生産も鉱山の生産もピークに達した。加えてロシアは、インフレ・犯罪等、多くの問題を抱えている。人口も減少傾向にある。平均寿命も低下している。私が知る限り、ロシアは崩壊に向かっている。」
「資本主義が見られるが、マフィアが国の大部分を支配している。」
「(ロンドンに相次いで上場している)ロシア企業を分析する手掛かりがない。”お金はもらうが、そのお金で何をするか言うつもりはない”という姿勢だ。」
「ロシアはひどい。誰もが資産を奪い取ろうとしている。ロシアを旅すれば分かるが、鉄道やパイプラインや道路に多額の投資は行われていない。これは無法な資本主義だ。」
「ロシアの無法な資本主義が露呈しつつあるので、自分ならロシアには絶対に投資しない。」
「ロシアの株式市場は過大評価されており、割合早くバブルが崩壊する可能性がある。」
「ロシアは、一つの大きなバブルだ。このバブルはいずれはじける。割合早く現実化するだろう。」
「今回は、1998年8月のロシア危機よりもひどいことになるだろう。1998年は株式市場のバブルだったが、今回は住宅・商品市場でバブルが膨らんでいる。」


<BRICs・インドについて>
インドについて、ジム・ロジャーズ氏はほぼ全面的に否定的です。
インドは官僚主義が強く、資本主義になっておらず、インフラも未整備で投資に適していない、元々、イギリスが無理やり国にした国なので、まだきちんとした国としての体裁をなしていない、というのが従来からの主張です。

−ジム・ロジャーズ氏のインド評
「私はインドを好んではない。単にインドが今後うまくいくとは考えていない。」
「インド政府は、優先事項は金融市場ではなく国民だと明言している。外国からの資金流入もピークに達しつつある。インドはインフレの問題も抱えており、政策金利は何度も引き上げられた。」
「現在かなり多くの問題がある。インドは資本家や外国の小売業者を好まない。ウォルマート・ストアーズやケンタッキー・フライド・チキンなどの中国出店状況とインドでの店舗展開を比較すれば分かる。」
「インドには極めて賢明で有能かつ成功した人物がいると思う。私なら一部のその人達に投資する。しかし、インド全体となると、逆風は免れないだろう。」
「インドは旅行に行くのは良い国だが、投資の観点からはすばらしい国とは言えない。」
「目を見張るものがあるが、ひどく官僚的で反資本主義的だ。インフラも整っていない。」


<BRICs・ブラジルについて>
ブラジルについて、ジム・ロジャーズ氏は非常に強気です。
ブラジルは豊富な人口、豊かな商品資源(さとうきび、大豆、鉄鋼石など)、製造業の競争力向上等から今後も経済発展が見込まれています。日本の新日本製鉄も、急成長のブラジルで約1兆円投資し、欧米向け輸出拠点として、生産能力を大幅に引き上げ、需要増に対応しています。

−ジム・ロジャーズ氏のブラジル評
「ブラジルは、莫大(ばくだい)な商品資源を有しており、今後、他の多くの国々よりも繁栄し続けるだろう。」
「商品(コモディティ)に関する限り、その価格は上昇し続けるだろう。」
「15年か20年後にコモディティのブームが去ったら、私はブラジル投資から撤退する。しかし、当面、ブラジルは他の国に比べて良い投資先だ。」


<BRICs・その他新興国について>

−ジム・ロジャーズ氏の新興国評
「新興国市場投資については、ブラジル・中国以外は“売り”だ。」
「新興国市場の関連資産をほぼ全部売り切った。」
「これまで中国資産を売却したいと思ったことはないが、中国株が今年(2007年)再び倍に値上がりすれば本格的なバブルであり、売らざるを得ない。」
「アジア各国の経済は良好に推移しており、同地域では莫大(ばくだい)な新規の需要が存在する。」
「米国がリセッション(景気後退)に陥ったとしても、アジアによって埋め合わされる需要がそれを上回る可能性がある。」


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