ジム・ロジャーズの言葉 2009年11月前半パート1 最新の言説

2009年11月前半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。では、最近までのロジャ−ズ氏の発言を、くまなくすべて振り返っておきましょう。ニュースソースが英語のものは、すべてオリジナル翻訳しています。


まず、People's Daily Online(人民網 英語版)です。
Jim Rogers on China's stocks: not the time to buy
Jim Rogers: Renminbi may replace the U.S. dollar
Jim Rogers: commodity prices will continue to rise over next 20 years

(1)アジア・中国株について
Rogers says since 1999, he bought shares of China, and has never sold them. He believes that after ten years China stocks will still be rising, but at the same time he has sold all stocks from the other emerging market countries.

「私は、1999年以来、中国株を買って来た。そして、それらの中国株は、一切、売っていない。私は、中国株は、10年後、依然として上昇しているだろうということを信じている。同時に、他の新興国株は、一切、売り払ってしまった。」

Last year in October, he bought shares in China again. But the Chinese stocks he bought were H-shares, B shares, and S shares. He has never bought A shares, since the A shares are too expensive, and perhaps one day, China's H shares, B shares, S shares and A shares will merger as one kind of stocks.

「昨年(2008年)の10月に、中国株を再び買った。しかし、私が買ったのは、H株、B株、S株である。A株を買ったことはない。A株は、あまりに高価だからだ。いつか中国のH株、B株、S株、A株は、統合されて、一種類の株式となるだろう。」

If signs of collapse appear in China's stock market, he would buy more Chinese stocks. He thinks this may occur in the near future, but not now, because although China's stock market is making adjustment, no one is selling Chinese shares in large quantities. Besides, China's stock market rose 80 percent in the past six months, prices have been too high, and I will not buy Chinese stocks at this time. After a year or two, I would consider buying Chinese stocks again.

「もしも中国株式市場で崩壊の可能性があれば、私は、中国株をさらに買い増すだろう。これは、近い内に起こるかもしれない。しかし、それは、今ではない。中国株式市場は、調整中であるけれども、誰も中国株をまとまった大口で売ってはいない。その上、中国株式市場は、過去6ヶ月間で80パーセントも上がっていた。株価は、あまりにも高くなっている。しかし、今回、私は、中国株を買わないだろう。1年後か、2年後に、中国株に買い場が再び来ると考えている。」

そして、次の中国証券日報で、次のようにまとめています。
ジム・ロジャーズ「中国株、2089年までは持ち続ける」

「“中国は世界の大国になる!”と確信したのは、1990年代初頭である。中国は、今後50年で、かつての英国、現在の米国に匹敵する大国になる。その時になり、私(ロジャーズ)の判断が正しかったかどうか見てほしい。中国株は、長期投資が必要で、2089年まで持ち続けてよい。また、中国政府の景気刺激策や市場対策は、かなり良い。中国が、今後、一層の競争力をつけるために役立つだろう。」

(2)通貨・ユーロ、米ドル、人民元について
Rogers also pointed out that, "If tomorrow there is new money, it must be the euro. I do not think there is a currency other than the euro that is in a rising channel. Renminbi may replace the U.S. dollar, but it will take a very long time."

「もしも明日、新しい通貨があるとすれば、それは、ユーロ(EUR)に違いない。上昇方向にある通貨で、ユーロ(EUR)の他に通貨があるとは思えない。人民元(CNY)は、米ドル(USD)を置き換えるかもしれない。しかし、それには、とても長い時間がかかるだろう。」

"Because we know that U.S. dollars will one day go wrong. We all understand the rise of Asia and the United States decline. This is not about preferences. The real economic situation makes the decision" said Rogers.

「我々は、米ドル(USD)が、ある日、間違った方向に行くだろうということがわかっているので、我々は、アジアの勃興とアメリカの衰退を理解している。これは、好みで言っているのではない。真の経済状況が、(通貨ファンダメンタルズなどの)その決定をする。」

それから、米ドルに関して重要な発言は、ドル悲観論が生む結果として、ブルームバーグテレビジョンにおける次の発言も注意しておきましょう。
投資家ロジャーズ氏:ドル上昇は「しばらく」続く−株式・商品安で
ジム・ロジャーズ氏:ドルは反発の準備整っている−インタビュー
Jim Rogers: Dollar Rally Ahead

「ドルは、反発の準備が整っている。誰もがドルに対して悲観的になっている。みんなが同じ側にいる時、やるべきことは分かっている。商品や株式相場がしばらく下落する一方で、ドルは上昇する可能性がある。」

(3)商品・全般、金、銀、銅、農産物、原油について
"All commodity prices will rise, gold, silver, copper and even cotton," Jim Rogers said. The reason is very simple, in the past 25 years, there was huge investment in production capacity, and most countries were trying hard to improve productivity, which led to the unquenchable thirst for natural resources.

「すべての商品価格は、上昇するだろう。金、銀、銅、そして、綿花でさえもね。その理由はごく単純である。過去25年間、生産能力に莫大な投資があった。しかし、たいていの国々は、その生産性を改善しようと一生懸命に努力してきた。それが、天然資源への満たされない渇望を導いて来た。」

The agricultural products market is a more subtle market. Over the years it has remained at a relatively low price level. In some places there are fewer farmers, and the farming industry has been a declining industry. For 30 years this has been the case, and the majority of farmers have become women and children. However, the future prices of agricultural products will rise, and if there are natural disasters, nobody will know how much agricultural products prices will rise.

「農産物市場は、さらに弱い市場である。何年にもわたって、この市場は、相対的に低い価格のままだった。ある所では、農業従事者は減少している。そして、農業は、衰退産業になっている。過去30年間、これが実情だった。農業従事者の大部分は、女性や子供になってきている。しかしながら、農産物の先物価格は、上昇するだろう。そして、もしも自然災害が起これば、いかに高く農産物価格が上昇するか、誰もわからないだろう。」

Mining will be no exception. All metal prices are up, and are also currently rising. Rogers said that the per capita oil consumption around the world varies widely. China's per capita oil consumption is 1/10 of Japan's. If China's per capita consumption doubles, it is still only one fifth of Japan's, but if this is the case, price increases would be unimaginable due to short supply.

「鉱物資源も例外ではない。すべての金属価格は上昇するし、現在、上がっている。世界中の一人当たり原油消費量は、大いに変化している。中国の一人当たり原油消費量は、日本の10分の1である。もしも中国の一人当たり原油消費量が2倍になれば、日本の一人当たり原油消費量の5分の1となる。しかし、もしもこれが実情になれば、原油価格の上昇は、供給不足のせいで想像もできないくらいになるだろう。」

そして、次の ロジャーズ「これからおいしい商品市場、カカオ、石油、金に銀」 に、こうまとめています。

「銀行に預金する人や株式に投資する人はいるが、商品市場に目を向ける人は少ない。これは不幸なことだ。商品市場は、世界第二位の市場であり、全世界的に商品価格は上昇の段階にある。少なくとも今後18、9年の間、値上がりは続くだろう。これからおいしい商品市場は、カカオ、石油、金、銀だ。私は自分自身が金に投資しているし、娘にも金を買った。今後10年間で、金価格は1オンス=2000ドル(10月28日為替レートで約18万2千円)を超える可能性がある。また、現在のところ、銀が値上がりする余地は、さらに大きく、70%値を上げる可能性がある。銀への投資は、最高のリターンをもたらす可能性があるだろう。」

また、上昇する商品市場がいつ終わるのか?そして、今、私たちはどのくらいの所にいるのか?という興味深いことを指摘しているのは、次の発言です。
Jim Rogers About Commodities, China And Others

Rogers adds "The ideal time to invest in commodities, which are still in a bull phase, is 18 to 20 years. I think that now we are in the eleventh year. "Yes, this development may end soon, but it seems that the increased demand retain commodities still at the top for some years.

「商品は、依然として、強気相場の段階にある。商品に投資するには、理想的な期間は、18〜20年間である。我々は、今、その11番目の年に居ると、私は思っている。もちろん、この段階は、すぐに終わるかもしれない。しかし、増大する需要は、商品が、数年間、依然としてマーケットの頂上にいるのを保つように思われる。」

(完)
ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」

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ジム・ロジャーズの言葉 2009年10月後半パート2 最新の言説

2009年10月後半パート2です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。ロジャーズ氏が、今月、韓国を訪れた時に発言し、どこにも日本語に訳されていないものをまず紹介します。特にこの韓国に関するものは、日本にも言及しており、どこか気になることを言っています。それから、ブルームバーグから日本語記事2本を紹介いたします。ブルームバーグは全文を引用し、訳されていない英文は、すべてオリジナル翻訳しています。



(韓国のWorld Knowledge Forumに出席した時の発言−1)

−アジア・韓国について
"I have various views on Korea, but do not invest there since Korea makes it extremely complicated for foreigners to invest there," Rogers said. "I know Korea says loudly and widely that it welcomes foreign investors but Korea's actions tell a different story. They have driven me away and presumably others as well."

「私は、韓国についてはいろいろな見方を持っている。しかし、韓国には投資していない。なぜなら、韓国政府は、外国人が韓国に投資するのに、極端に複雑にしているからだ。私は、韓国が声高に広く世界に言っているのを知っている。“外国人投資家は大歓迎だ!!”と。しかし、韓国の行動は、言っていることと違っている。韓国政府が、私を韓国への投資から離れさせたんだ。おそらく、他の外国人投資家をもね。」

Rogers had an account with a major world bank and had bought Korean shares, which led to the situation that turned him off from investing here."I wanted to transfer my shares to the same bank in a different city," Rogers said. "Under Korean laws, you cannot do that. You have to sell your shares and then buy them back." Rogers, who said he has had investments in more than 30 countries in his four-decade career, called this "absurd" and said he could not understand the rationale.

ロジャーズ氏は、国際的な主要銀行に口座を開いた。そして、韓国株を買った。そして、そのことは、彼を韓国に投資することを翻させる状況を導いた。「私は、韓国の異なる街にある同じ銀行で、私の株式を移動したかった。しかし、韓国の法律の下では、そんなことはできないんだ。一旦、株式を売らなければならないし、それから、買い戻さなければならないんだ。」ロジャーズ氏は、「私は、自分の40年間のキャリアの中で、30ヶ国以上に投資してきた。しかし、これは、ばかげている。こんなことをやっている論理的な根拠がわからない。」

When he contacted Korean authorities, however, it was confirmed. "The Korean government said, 'Yes it's true, if you don't like it, invest somewhere else.'"Who knows what else one would find if they invest there," he said."I don't know and I don't want to find out." Rogers could not give an exact date, but said he closed the account just a few months ago.

ロジャーズ氏は、韓国の官庁へ確認したが、それは、本当のことだった。「韓国政府は、言っていた。“それは、本当です。もしもあなたがそれを好まないなら、どこか他の国へ投資して下さい。”とね。韓国に投資したいのに、どこか他のものを見つけろなんて、誰がわかろうか?私は、わからないし、見つけたくもない。」ロジャーズ氏は、正確な日付は言わなかったが、数ヶ月前に、その口座を閉じた。

That said, Rogers still has hope for the peninsula and speaks of a forthcoming "merger" between North and South Korea that will turn it into a regional heavyweight."It's a wonderful country, I love it there," he said.It will give Japan a gigantic run for their money. Maybe that's why Japan is against the merger."

ロジャーズ氏は、「私は、依然として朝鮮半島に希望を持っている。そして、来たるべき“南北朝鮮の統合”は、この地域にさらに重要性を与えるだろう。」と話している。「それは、すばらしい国だ。私は、韓国がそうなることを願っている。それは、日本に巨大な浪費をさせることになる。だから、おそらく、そのことが、日本が“南北朝鮮の統合”に反対している理由なんだ。」

(韓国のWorld Knowledge Forumに出席した時の発言−2)

−アジア・韓国について
the famed investor highlighted that South Korea can be a much more powerful country upon the unification of two Koreas, adding that “there will be a merger in a foreseeable future.”

「韓国は、南北朝鮮の統合後、さらにずっとずっと力強い国になるだろう。南北朝鮮の統合は、予見可能な未来にあるだろう。」


<ロジャーズ氏:ドル安が商品相場支える−インフレ対策は実物資産で>

10月15日(ブルームバーグ):投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長で著名投資家のジム・ロジャーズ氏は15日、ソウルで記者会見し、商品や株式、ドルの見通しについて以下の通り語った。

  ◎商品相場について:
  「インフレからあなたを救うために私が知る唯一の手段は実物資産を持つことだ。そして私が知る限り、実物資産は環境が上向いている唯一のファンダメンタル集団だ」

  「米ゼネラル・モーターズ(GM)のファンダメンタルズは改善していない。シティバンクのファンダメンタルズも改善していない。しかし、供給面で圧力を受ける農業や鉱業、エネルギーは改善し続ける」

  「世界的に景気が改善すれば、供給が不足している商品は明らかに最も良い位置にいる。景気が回復しなくても、各国政府が大量の紙幣を発行するため、依然商品が最も良い位置にいるだろう。景気回復が進まなければ、政府は紙幣をさらに増刷する」

  ◎ドルについて:
  「現時点で、私はドルの長期的な見通しについて極度に悲観的だ。私はドルがさらに数年間下落すると予想している。世界の準備通貨としてその地位を失う過程にある」

  ◎株式について:
  「中国株を除き、私は2年間株式に投資していない」

  「非常に興味がある市場の1つはスリランカだ。30年間続いた内戦が終了した。今は株式相場がほぼ一直線に上昇しているため投資していないが、株式相場が下落に転じた場合、スリランカで何が起きているのか非常に興味がある」

  「タイ国王に何かが起きれば、タイは混乱期を迎えるだろう。ただし、これがタイのファンダメンタルな長期見通しを変えることはないと思う」


<ジム・ロジャーズ氏:大連商品取引所の成長戦略に「興奮」−顧問に>

10月22日(ブルームバーグ):著名投資家のジム・ロジャーズ氏が中国の大連商品取引所の上級顧問に就任した。就任の理由について、同取引所の成長への取り組みに「興奮」していると語った。

  ロジャーズ氏は22日、大連からの電話インタビューで「中国は通貨や経済を開放すれば世界の商品取引の中心になると期待している。3カ所の取引所すべてに強い魅力を感じるが、大連の取り組みには興奮している」と述べた。

  ロジャーズ氏は、上海先物取引所や鄭州商品取引所とも協議したことを明らかにし、中国に滞在するなら大連に住みたいと語った。同氏は投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長を務める。

  大連商品取引所は21日の電子メールで、ロジャーズ氏が「上級顧問」に就任したと発表した。同取引所は1−6月(上期)の出来高から見て中国最大の商品デリバティブ(金融派生商品)取引所。大豆や大豆油、パーム油、大豆ミールなどの取引を行っている。同取引所の劉興強社長は12日のインタビューで、出来高拡大を目指しエネルギーや原料炭、生牛の先物を導入する可能性を示唆した。


(出典)bloomberg.com、koreaherald.co.kr、mk.co.kr
・Rogers: Korean investment regulations absurd
・Jim Rogers: How I see the World Today and Commodity Market
・ロジャーズ氏:ドル安が商品相場支える−インフレ対策は実物資産で
・ジム・ロジャーズ氏:大連商品取引所の成長戦略に「興奮」−顧問に


ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」
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