ジム・ロジャーズの言葉 2008年8月後半パート2 最新の言説

2008年8月後半パート2です。前回のタイ・バンコクにおけるロジャーズ氏へのインタビューでは、Bloombergが報じていない部分があります。今回、それを別ソースから翻訳することにします。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。順次、追加していきます。

(タイ・バンコクにおけるインタビュー・続き)

−タイ国と商品への投資に関して
(もしもロジャーズ氏がタイの投資家だったとしたら、何のセクターに投資するつもりか?と聞かれて)
「農産物。農産物。農産物だ。あなたの政府が、農業セクターを台なしにしてきた。しかし、あなたの政府がそんなことをしてきたにもかかわらず、農業セクターは、依然として良くなっている。」
「タイ国は、どのような理由があっても、複雑な状況の中にある。」
「私は、何かミスしたとは思っていない。タイには投資していない。しかし、私がここ(タイ)に来て以来、さらに注意を払っているつもりだ。国際ヘルスケア(の分野)が興味あるかもしれない。」
「商品というものが多くの投資家にとってそれが何であるかわからない時、商品(への人々の扱い)は、30年前の株や投資信託に似た状況にある。そのため、世界の人々は、商品を買ったり売ったりすることができるという考えに及ばない。」
「タイ国には、商品取引所がある。しかし、タイの人たちは、商品とは何であるかについて考えが及ばない。しかし、タイの人たちが商品投資への機会について今すぐわからないでいる時、他の国の人たちはわかっているだろう。シンガポールや香港では、その投資機会をわかっているだろう。」
「多くのセクターの中で、私が最も好むセクターは何か?と問われれば、私は、農産物を上げる。砂糖、綿花、コーヒーの価格は、過去30年間にわたり、史上最高値から60パーセントも80パーセントも下落している。さらに、食糧在庫率は、過去10年間で最も低い。一方では、天候問題、疫病問題、制限された農業従事者の数は、農産物の供給をさらに減少させてきている。」
「多くの農民たちは、老人たちである。多くの若者たちは、金融のビジネスマンになろうとしたり、ジャーナリストになろうとしている。もしもその状況がこのように続けば、私は、(農産物の)商品に絶好の投資機会を見るだろう。」
「私の商品への楽観主義は、継続して上昇する需要と限られた供給からの自信から来ている。すべての国々、とりわけアジアにおける商品需要の成長がある。また一方で、たいていの国々の限られた供給がある。私は、どこかでの主要な油田の発見を見ていない。」
「商品に関係する株か、それとも、商品かと尋ねられれば、(絶対に)商品を推薦する。」
「エール大学とペンシルベニア大学の研究では、商品投資は、過去10年間にわたり、株式投資よりも300パーセントもさらに高いリターンを産んでいる。」
「株式を保有すれば、あなたは、経営サイド、労働組合サイド、政府の行動など多くに注意を払わなければならない。しかし、商品、例えば原油を買い持ちすれば、あなたは、原油があまりに多いか少ないか(需給関係)に注意を払って扱うだけで良い。」
「一例として、エンロン事件がある。天然ガスの価格が上昇しているにも関わらず、天然ガスの会社であるエンロンの株価は、ゼロになった。」
(現在、金や原油に投資する絶好の投資タイミングなのか?と聞かれて)
「(個別の投資タイミングは)わからない。しかし、私は、ただいま、原油や金を買い持ちしている。しかし、私は、原油を売らないし、金も売らない。あなたは、それに投資しようかどうか、あなた自身で熟考しなければならない。原油や金の価格が下落したら、私は、それらをさらに買い増すだろう。しかし、あと何年もあるが、いつ買うべきかはわからない。」

−アメリカ経済と米ドル(USD)に関して
「米ドル(USD)に関しては、依然として弱気である。米ドル(USD)に関連している資産を処分してしまいたい。」
「アメリカ経済はコントロールがきかない。最近の米ドル(USD)の上昇は、あまり長くは続かないだろう。弱気相場における上昇なのだから。」

−債券相場に関して
「今から5年から20年、債券は、投資するのに“恐ろしいもの”になるだろう。債券相場への投資は、過去のものとなった。黄金期は、1981年から2003年までである。もしも投資家が債券に投資しつづければ、年間25パーセントのリターンしか得られないだろう。」
「もしもあなたが短期の債券に投資していたら、すぐにそれらを売りなさい。もしもあなたが債券の投資マネージャーであれば、すぐにその職を辞めなさい。何か他のことをするつもりだとあなたのボスに言いなさい。」

参考情報1⇒アジア各地で勃発する「米騒動」(PDF)
参考情報2⇒タイ農業従事者、10年で15-20%減少
(出典)nationmultimedia.com
・Jim Rogers bullish on Thai agriculture commodities

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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ジム・ロジャーズの言葉 2008年8月後半パート1 最新の言説

2008年8月後半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。順次、追加していきます。

(マレーシア・クアラルンプールでのインタビューで)

−商品・原油に関して
「原油は上昇する。長期的に見れば、強気相場だ。」
「1バレル=75−175ドルのレンジの間で一進一退はあるものの、向こう10年の方向は、値上がりだ。」

(Commodity Onlineのインタビューで)

−商品市況全般に関して
(現在、商品市場は、原油や金などの主要商品の価格下落に導かれて、毎日、調整局面にある。)
「世界中のすべての資産クラス(=異なる投資先の種類)におけるすべてのマーケットで、いつでも調整が起こっている。それが、マーケットがいかにうまく機能しているかという意味である。」
「商品市場は、今日、アメリカやヨーロッパにおける大規模な経済への悲観主義と、中国のような新興国群の成長減速懸念とによって直撃されている。」
「しかし、商品やパニックに対してがっかりしてはいけない。これは、マーケットがいかにうまく機能しているかということなのだから。」
「商品価格の下落の一つの理由は、ドル指数(dollar index)が強くなっていることである。当然のことながら、市場間でドルと結びついている金属セクター、金、銀、銅、白金、そして、いくつかの農産物商品のような商品群は、下落している。しかし、私は、これはマーケットがいかにうまく動いているかを証明しているに過ぎないと言える。そのため、商品に対して、がっかりしてはいけない。」

(タイ・バンコクでのBloombergのインタビューで)

−商品市況全般に関して
「供給増加の流れに乗るか、経済が崩壊するかまで強気相場は続くだろう。」
「原油の強気相場は、1999年に始まった。9年半において、原油は、40パーセントも50パーセントも、3度下落した。それは、強気相場の終わりではなかった。まさに調整であった。多くの人々を怖がらせた。多くの懐疑論者に、それらは調整であったことを信用させた。しかし、調整による統合の後には、強気相場が続いた。次の数年間もまたそのケースと同じではないかと私は思っている。」

−産業用金属に関して
「私は、しばらくどの金属も買ってきていない。金属は、数年間で十分に価格が上がった。しかし、金属は下落することに私は気づき始めている。」
「金属を再び購入する時期に来たか否かを考えている。」

−中国株に関して
「セリングクラマックスに到達すれば、私は、多くの中国株を再び買い増す時が来たことにさらに楽観的になるだろう。あなたが中国株を買うときには、台湾株や香港株もまた買っているかもしれない。」
「観光業、農産物、教育、社会基盤、発電などこれらの分野は、投資が前に前進させるであろうと私が思ういくつかの場所である。」

−通貨とキャリートレードに関して
「私は、さらに人民元(CNY)を買うつもりである。それは、そんなに単純ではない。あなたがユーロ(EUR)を買う方法で、人民元(CNY)を買いに行くことはできない。しかし、私は、定期的にさらに人民元(CNY)、日本円(JPY)、スイスフラン(CHF)を買っている。これらの通貨は、今年、私が買っている通貨だ。これらの通貨は、キャリートレードに影響されている。キャリートレードはいつか巻き戻しが来るだろうということに期待する。」

−米ドル(USD)に関して
「米ドル(USD)は、恐ろしく欠陥のある通貨である。米ドル(USD)の上昇がどのくらい長く続くのかは私にはわからない。しかし、上昇が続けば、その線に沿ったどこかで、自分の米ドル(USD)を売るためにその上昇を使うことを望んでいる。」

−豪ドル(AUD)やニュージーランドドル(NZD)に関して
「私は、これらの通貨を所有している。しかし、私は、キャリートレードには巻き戻しが起こることを期待すると言っている。これらの通貨は、キャリートレードによる主要な受益者だ。もしもキャリートレード巻き戻しが起これば、これらの通貨は、しばらくの間、悩ませられるだろう。(しかし)、私は、自分の通貨を売ってはいない。私は、原材料の未来に楽観的である限り、これらの国々が合理的によく運営されている限り、短期売買の投資家になろうとしたり、トレード(売買)をしようとするつもりはない。私は、どの強気局面が来ても、調整局面が来ても、自分のポジションとともにじっと座っているだろう。」

−タイ国への投資に関して
「タイ国は、どのような理由があっても、複雑な状況の中にある。」
「私は、何かミスしたとは思っていない。タイには投資していない。しかし、私がここ(タイ)に来て以来、さらに注意を払っているつもりだ。国際ヘルスケア(の分野)が興味あるかもしれない。」

(出典)commodityonline.com、bloomberg.com
・商品に下げ止まりの気配、鉱山閉鎖や在庫減少−供給減で再び急上昇か
・Don't lose heart on plunging commodities: Rogers
・Jim Rogers Says Commodities Remain in Long-Term `Bull Market'

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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