ジム・ロジャーズの言葉 2008年10月後半パート1 最新の言説

2008年10月後半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。順次、追加していきます。

ジム・ロジャーズ氏 シンガポールで大絶賛『アジアの施策は賢明』

(シンガポール国立大学での講演で)

−アメリカ当局のウォール街救済策とアジアの関係に関して
「欧米がとった市場救済措置は無効で、インフレーションの問題を防ぐためにも、銀行を倒産させるべきだった。」
「シンガポールなどアジア諸国は、欧米の措置に同調しなかったことを評価する。」
「欧米諸国やオーストラリアは、預金保障のために紙幣発行でその場をしのごうとしたが、結果的にインフレーションを悪化させてしまった。」
「シンガポール政府やその他アジアの諸地域が、あえて紙幣発行を行わず、市場を救済しなかったことにより、世界金融市場の混乱を最低限に抑え、危機を免れた。」
「メリルリンチの救済劇にも、アジアが関わっている。」
「資金は、今、アジアに集まっている。」
「アメリカ市場にある資金がアジアに流入すると予測する。」

−現在、有望な銘柄・セクターは?
「大量の現金を今お持ちの投資家は、日本円(JPY)、スイスフラン(CHF)に買いを入れるべきであり、コモディティ(商品)では農産物に注目すべきである。また、将来起こりうる過剰流動性リスクに備えるべきである。」

では、次に、このシンガポール国立大学での講演における日本語で報道されていない重要な内容を見て行きましょう。オリジナルで翻訳していきます。

"An Afternoon with Jim Rogers: How I see the world today and what I am doing about it"
National University of Singapore (NUS) Cultural Centre

−中国への投資に関して
「中国は、次の超大国として台頭する。」
「中国に関して、個人投資家が見るべきセクターは、航空業、水処理関係、観光業である。」

−原油に関して
「原油価格は、高止まりし続けるだろう。」
「その理由は、次のような複数の要因にある。」
「ハードコモディティ(=腐食しない実物資産:エネルギー、貴金属、非鉄金属、木材など)の中では、供給が限られているし、原油の埋蔵量は減少している。」
「長期間、重要な(大きな)油田は、世界で発見されて来ていない。」
「カナダのオイルサンド(=油砂:石油を含む砂岩)は、原油の産出量に比較して、十分な供給を期待できない。」
(なぜロジャーズ氏がカナダを指摘しているかというと、大規模なオイルサンドは、カナダ・アルバータ州北東部のアサバスカ地域にあるため)

−バイオ燃料や代替エネルギーに関して
「バイオ燃料は、政治家が票のためにそれを愛しているように、上昇し続けるだろう。」
「実際のところ、バイオ燃料は、プランテーションのための森林伐採や焼畑などで、さらに環境汚染を増やしている。」
「風力発電や太陽光発電のような代替エネルギーは、投資対象として良い観測となるだろう。」

−通貨・米ドル(USD)に関して
「米ドル(USD)は、長期的に見て、下落して行くだろう。」
「その理由は、次のようである。」
「アメリカが抱えている巨大な債務である。アメリカは、15ヶ月に1兆ドルの割合で債務を膨張している。」
「FED(連邦準備銀行)は、あまりに莫大な量の通貨を発行している。」
「米ドル(USD)の最近の一時的な上昇は、ショートポジションの清算(手じまい)によるものである。」

−通貨・豪ドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)に関して
「豪ドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)は、円キャリートレード巻き戻しのせいで、目先は、下落して悩ませられるかもしれない。」
「しかし、豪ドル(AUD)とニュージーランドドル(NZD)の長期的な観測は、依然として良好である。」

−商品に関して
「商品は、長期的に見て良好な成長が見込めるだろう。特にソフトコモディティ(=腐食する実物資産:農産物など)が良い。」
「商品は、目下、研究中である。」
「典型的な商品の強気相場は、15年間から23年間続く。今、強気相場に入って、8年目から9年目というところである。この強気相場は、2020年には終わるかもしれない。」
「商品は、次の15年間で活気づいている唯一の資産クラスである。」

−株式に関して
「西側諸国の株式は、(どんな株式指標で見ても)非常に割り高である。買うつもりはない。」
「(概して)西側諸国は下落し続け、アジアは上昇し続けるだろう。アジアには世界最大の債権国がある。」

−現在のジム・ロジャーズ氏のポートフォリオ
「航空株を保有している。」
「オイルサンド関係企業の株を保有している。」
「米長期国債(T-bond)をショートしている。」
「金(ゴールド)を保有している。」
「ニ人の娘を保有している。アジアでは、女性は供給不足となるだろう。これが、私が娘を保有している理由だ。」
(最後のは、ロジャーズ氏のユーモア。しかし、アジアにおける女性不足という観測は真実である。(少子化問題))

(出典)infoseek.co.jp、ifa-sg.com
・ロジャーズ氏シンガポールで大絶賛「アジアの施策は賢明」
・ジム・ロジャーズ氏:今現金あるなら、買うべきは日本円
・Jim Rogers Talk: How I see the world today and what I am doing about it

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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ジム・ロジャーズの言葉 2008年10月前半パート3 最新の言説

2008年10月前半パート3です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。重要な言説をオリジナルで翻訳しています。順次、追加していきます。

(浜田和幸氏のMONEYZINEで)

−「リーマン・ショック」に揺れるアメリカ経済に関して
「これは100年に1度あるかないかの“スーパー・クラッシュ”である。この激震の影響は、自分が生きている間には収まりそうにない。」

(Bloombergテレビジョンのインタビューで)

−現在の金融危機が市場を襲っている現状に関して
「それは、まさに明らかなクラッシュだ。ファンダメンタルズがどうであろうと、市場の人々は、目に入る何もかもを売っている。これは、マーケットが“清算”(手じまい)している証拠である。」
「マーケットは、将来を先見している。マーケットは、為替の混乱、高インフレーション、高金利、おそらく貿易戦争、おそらく保護主義を予想しているのだろう。マーケットは、こうした予想に基づいて下落しているのである。そのほかの理由で下落しているのではない。」
「この金融危機がどのくらい長く続くかはわからない。我々は、まずセリングクライマックスを迎えなければならない。」
「誰も政府の救済案などを信頼していない。政府の失策は、さらなるインフレーションを呼ぶだろう。」
「我々は、信用市場における史上最悪の超過を持ってしまった。」
「失敗した銀行を破綻させなさい。そうすれば、この恐ろしい超過をきれいにできる。」
「有能な銀行に、無能な銀行の業務を引き継がせるべきだ。それで、みんなやり直せる。」

−現在、ショート(売り持ち)している銘柄・セクターに関して
「小型株をショートしている。」
「テクノロジー株をショートしている。」
「アメリカのような長期利回り曲線の上昇は、債券の売りを増加するリスクがある。」
「30年ものの米長期国債(T-bond)をショートしている。債券価格は、下落する方に賭けている。」
「米長期国債(T-bond)にさらにショートポジションを建てる計画だ。米国を中心に誰もが大規模な債券を発行しているが、これはインフレを加速させ、金利を押し上げるだろう。米長期国債(T-bond)が最後のバブルになる可能性がある。残りのドル建て資産を手放すために、今の上昇基調を今後も利用する。」

−現在、有望な銘柄・セクターに関して
「さらに買いを入れるために、水処理セクターを注視している。」
「唯一、弱められていない資産は、コモディティ(商品)だけだ。」
「私は、現在、農産物商品をさらに買うために注視している。金(ゴールド)もまた買うかもしれない。」
「私は、中国株、台湾株、農産物商品、日本円(JPY)、スイスフラン(CHF)に対して強気である。」
「引き続き円(JPY)に買いを入れている。スイスフラン(CHF)も購入している。スイスフラン(CHF)は市場参加者が抱いているUBSが破綻し、クレディスイスも続くとの懸念から、パフォーマンスが良くない。誰もがスイスを心配している。」

(CNBCのインタビューで)

−アメリカ経済と金融危機に関して
(現在のアメリカ政府の救済プランでは、厳しい景気後退を受け流せそうにないことに関して)
「この問題を解決する唯一の方法は、失敗した金融機関の人々を破綻させることである。」
「その時、あなたは、底を打つだろう。そして、あなたは、やり直すことができる。財務内容の健全である人々が、財務内容の健全でない人々の資産を引き継ぎ、我々は、やり直すことが出来る。これは、世界が幾千年うまく動いてきた方法である。」
「現在の政府の救済プランでは、政府にさらに負債を増大させ、ドル紙幣を大量発行させ、市場に流動性を溢れさせることになる。これは、この金融危機が終わった後に来るインフレーションの炎をさらに燃え上がらせ、さらに悪い問題をうむだろう。」
「この巨大な“インフレーションによる大虐殺”がやって来る時、我々は、その段階を準備しつつある。」
「我々は、信用市場における史上最悪の超過を持ってしまった。我々には、いくつかのつらい痛みは生じるだろう。」
「アメリカの多くの人々は、お金や仕事がないのに、4〜5軒の家を買っていた。あなたは、政府の救済プランがうまく行くだろうと思うだろう。しかし、それはあまりに悪い。だれも仕事を失わずにやり直すことができるなんて、そんなことができるだろうか?(もっと)現実的になれ!」
「G7のリーダーたちがすべきことは、障害を取り除くことだ。しかし、(いつもの無能無策によって)残りの我々は、ただ一人取り残されるだろう。」
「サブプライムの大当たりに参加していない経済も、ウォール街と一緒に悩ませられそうである。それは、危機が広がっていない先進経済国へもだ。」
「世界の国々のすべての人々には、行儀良くしなさい。貯金をしなさい。(クレジットなどの)使い過ぎをしないようにしなさい。なのである。今や、突然、みんなは、ウォール街の無能な人々や悪党を救済するように頼まれるだろう。」
「私は、(政府の)誰かが、マセラッティを運転している29歳のウォール街の人間を救済しようとしていることにあきれている。」
「変動の激しいマーケットで安全な避難場所は多くはない。」
「私には、莫大な量の現金(キャッシュ・ポジション)がある。そして、さらに日本円(JPY)、スイスフラン(CHF)、農産物商品を買うためにそれを使っている。」
「現在のマーケットでは、清算段階が進んでいる。何もかもが清算(手じまい)されている。彼らは、目に入る何もかもをショート(売り持ち)している。」

(出典)moneyzine.jp、bloomberg.com、cnbc.com
・リーマン社員の退職金は平均1億円 公的資金注入へ反発する米国世論
・ジム・ロジャーズ氏:米長期国債が「最後のバブル」に、円買い継続へ
・Jim Rogers Says Cash Holdings `Gigantic,' to Sell Dollar: Video
・Jim Rogers Prefers G-7 Officials `Do Nothing' at Meeting: Video
・HBOS, RBS, European Banks Slide on Lehman Concern (Update3)
・`Long Bond' Favored as Investors See Waning Inflation (Update2)
・We Are Facing an 'Inflation Holocaust': Jim Rogers

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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