ジム・ロジャーズの言葉 2009年2月前半パート1 最新の言説

2009年2月前半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

(Bloombergテレビジョンによるモスクワにおけるインタビューで)

−ロシア経済に関して
「ロシアには投資していない。ロシアには潜在的な多くの問題がある。ロシアは、国家として不安定であり、さらに分裂し、ばらばらになる可能性があるので、ロシアへは投資していない。ロシアはさらに崩壊し続けるであろう良い機会にある。分裂して、もう15の国に分かれている。歴史的に見ても、帝国が崩壊し続ける時はいつでも、その振動は、長く、長く、長期にわたって響き続けている。私は、ロシアの継続的な安定については楽観視していない。ロシアには天然資源が豊富にあるが、ロシアは資産である天然資源を、剥いで、取り去っている。」

−通貨・ルーブル(RUB)に関して
「ロシアの通貨・ルーブル(RUB)に関しては楽観視していない。ロシアには天然資源が多くある。原油もある。しかし、その原油の生産はピークに達している。先月、ロシア連邦中央銀行のセルゲイ・イグナチエフ(総裁)が、“心配するな!もしもルーブル(RUB)がドルとユーロのバスケットに対して41まで下落したら、外貨準備を投入して、ルーブル(RUB)を買い支える。”と発表したことを批判する。介入は反則だ。ロシア中銀が“砂漠の上に一線を画した(=これ以上譲れない線を示した)”ことを知ったので、私は、背筋を伸ばして、ルーブル(RUB)にはさらに注意を払わなければならなくなった。そうして、私は、ルーブルの下落(ルーブル売り)に投資しようかとさらに考え始めている。」
「1966年に、初めて、ルーブルをブラックマーケットで買った。あれから、ロシアの経済状況は良い方向へ大きく変化した。当時を振り返ってみると、1966年には、ブラックマーケットプレミアムを載せても、ルーブルはとても安かった。ルーブルに関してはノーポジションが多かった。あれから多くの年月が経ち、ロシアの金融政策も大きく変わった。最近、ロシア中銀は、ルーブルが41になったら介入してルーブルを買い支えると言っている。しかし、それ(=通貨の水準を保つこと)はできない。決してできない。多くの中央銀行がそれをやろうとして失敗している。中央銀行ができることはたかが知れている。マーケットはそのことをよくわかっている。」

−通貨・日本円(JPY)に関して
「私が、今、通貨市場で何をしているかと言えば、日本円(JPY)を買っている。日本円(JPY)は、あと少なくとも10〜15パーセントは上昇するだろう。」
「しかし、円が永久に上がり続けることはない。日本にも多くの深刻な問題が山積していることを知っている。」

−通貨・ユーロ(EUR)に関して
「私はユーロ(EUR)を保有しているが、長期的に見て、ユーロ(EUR)は生き残れないだろう。」

−通貨・米ドル(USD)に関して
「多くの市場参加者、投機筋が米ドル(USD)をショートしている。米ドル(USD)は、この人工的な理由で、ショートカバーで一時的に上がるだろう。その時、米ドル(USD)資産からは脱却するつもりである。最終的には、米ドル(USD)資産をゼロにしたい。米ドル(USD)はひどく欠陥のある通貨であり、米経済には恐ろしい問題があるからだ。」

−ロジャーズ氏が、現在、保有している通貨に関して
「私は、ユーロ(EUR)、スイスフラン(CHF)、ノルウェイクローネ(NOK)、デンマーククローネ(DKK)、スウェーデンクローネ(SEK)を保有している。」
「それから、日本円(JPY)、人民元(CNY)、シンガポールドル(SGD)、オーストラリアドル(AUD)、ニュージーランドドル(NZD)を保有している。」
「今、世界の多くの通貨でさらなる問題がある。米ドル(USD)も、ポンド(GBP)同様、機軸通貨ではいられないだろう。しかし、どの通貨が機軸通貨になるかはわからない。そして、通貨危機は起こるかもしれない。」

−商品市況に関して
「今後、20年間で、商品、天然資源の供給は、だんだん先細るだろう。重大なシフト(変化)が起こっている。それは、金融の国の金融センターから、人々が生産する実物資産へのシフトだ。」
「商品の供給国、例えば、ブラジルは非常にうまくやっている。また、コンゴには天然資源が多くある。コンゴは天然資源の管理や扱いをよくやっている。」
「それに比べて、ロシアには投資できない。ロシアは、天然資源を、剥いで、剥いで、剥いで、取り去っているからだ。」

(出典)bloomberg
・Rogers Says Russia May Break Up, Mulls Bet Against Ruble: Video
・Jim Rogers Says He's Buying Yen, Euro Won't Survive: Video
・Rogers Says Russia May Break Apart, Considers Bet Against Ruble

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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ジム・ロジャーズの言葉 2009年1月後半パート1 最新の言説

2009年1月後半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。香港における金融フォーラム直後の発言が各所いろいろありましたので、追加でこちらにまとめ直しておきます。英文は、すべて、オリジナル翻訳しています。

(香港における金融フォーラムで)

−世界市況・西欧の株式市場に関して
「もしもあなたが株式の投資家なら、すぐにでも株式からは脱出しなさい。」
「西欧の株式市場は、金融危機の前の強気相場には決して戻らないだろう。株式をトレードするなら、狭いレンジ相場の中で、これから何年もやって行かなくてはならない。」
「私は、どこの株式も買ってはいない。世界は、リセッション(景気後退)の中にある。そして、それは簡単には良くならないだろう。為政者たちがミスを犯し続ければ、どんどん悪いことは続くだろう。」
(昨年(2008年)、米金融セクターの株式を全部ショートしていて、大儲けできたことに言及して)
「神様、ファニーメイ、シティ、リーマンブラザーズ、ベアースターンズをありがとう!!もしも他のセクターをショートしていたら、ランチすら買えなかったよ。」

−世界市況・アジア経済に関して
「世界は変化している。これからは、中国の世紀である。世界の焦点は、西洋からアジアへ変化している。アジアが“あるべき場所”だ。とりわけ、中国は、急発展している。それは、まさに100年前のアメリカのようだ。」
「アジアの巨人・中国が、現在、主に輸出産業・セクター等で遭遇している問題(景気後退)は、中国の長期の軌道を変化させたりはしない。あなたが中国の(景気後退の)問題を見るとき、それは、成功物語の終わりであると考えてはいけない。あなたも電話して、中国に関わってみなさい。投機資金は、アメリカを去った。アメリカはもはや、投機資金の集まるところではない。投機資金は、アジアにある。アジアがあるべき場所である。ここ(=アジア)が、“世界の新しい中心地”になるだろう。金融のということではなく、政治の世界がということだ。」

−通貨・人民元に関して
「米ドル(USD)に置き換えられる唯一の通貨は、“今年に関して言えば”、ユーロ(EUR)である。しかし、“今から15年間を見て”、基軸通貨として、米ドル(USD)に置き換えられると唯一考えられる通貨は、人民元(CNY)である。」
「人民元(CNY)は、十分過ぎるほど大きい。流動性も十分にある。しかし、このままでは、学問上の問いかけで終わる。人民元は、依然として封鎖通貨なのだから。」

−通貨・米ドルに関して
「ワシントン(アメリカ政府)は、紙幣印刷機を動かすことによって、市場にドルを溢れさせ、わざと米ドル(USD)の価値を押し下げようとしている。」
「もしも私なら米ドル(USD)について懸念するだろうし、実際に懸念している。米国は、米ドル(USD)を大量に印刷している。米国は、彼らの経済を回復することのできることは何でもするつもりだ。たとえそれが米ドル(USD)を破壊させることになったとしても。」

−通貨・英ポンドに関して
「英国(イギリス)と英ポンド(GBP)は、終焉した。」
「英国政府は、第二次世界大戦以来の最悪のリセッションに英経済が滑り落ちているので、さらに英国系銀行を救済するだろう。」
「英国経済の収支には、大きな二つの落とし穴がある。それは、北海油田が干上がることと英金融セクターが全くダメということだ。英国には、以前は、北海油田があり、石油を売ることが出来た。しかし、今後10年間では、英国やマレーシアは、正味の原油輸入国になるだろう。そうなると、英国は、もはや世界に売るべきものが何もない。並外れた債務だけが残されている。」
「英ポンド(GBP)は、強力な下落圧力に見舞われる。英ポンド(GBP)は、これから10年間かけて、史上最安値を付けるのではないかと疑っている。英ポンド(GBP)は、1985年2月に記録した対米ドルにおける英ポンド(GBP/USD)の最安値1ポンド=1.0520ドルよりもさらに下落するだろう。英ポンド(GBP)は、米ドル(USD)とパリティ(等価)を付けるかもしれない。どうして起こらないと言えようか?投資家は、英ポンド(GBP)を“売る”ことを推奨する。私は、あなたが持っているかもしれない英ポンド(GBP)を売ることを推奨する。英ポンド(GBP)は、終わった。私はそれを言いたくないのだが、私は、どの資金も英国へは投資していない。」

−米国・債権に関して
「米国債(T-Bond)を保有している投資家は大きな間違いを犯している。米国債投資はひどい結果に終わるだろう。すべての米国債(T-Bond)を売却することを勧める。」

−有望な銘柄に関して
「もしも投資家が儲けたいのであれば、農業、鉱業、発電、インフラストラクチャー、中国株を買うべきだ。投資家は、米国債を売り、原材料や一部の商品を買い、中国株を買い、そして、日本円(JPY)を買うことを推奨する。」
「そして、投資家は、“あなたのよく知っているもの”のみに投資するべきだ。」
「歴史的に見て、このような不安な時期に、もしもあなたがひと儲けする唯一の方法は、ファンダメンタルズが損なわれていない市場のものを見つけることだ。私が知っている唯一の市場は、商品だ。」
「あなた方の誰もが経営学修士号(MBA)を持っていたら、私だったら、急いで出かけて、それを農業の学位に交換できるかどうか聞いてみるけどね。」

(出典)bloomberg、financialpost.com、bi-me.com、asianinvestor.net、reuters.com
・Jim Rogers Says Worried About Dollar, Favors China (Update1)
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・Pound Slumps to Record Versus Yen; Rogers Says U.K. ‘Finished’
・Jim Rogers Favors Chinese Infrastructure Stocks, Yen: Video
・Rogers remains bullish on China
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・Crisis boosts Rogers’ resolve on China, commodities
・Rogers Sees Pound ‘Under Pressure’ on Debt Concern (Update1)
・Jim Rogers says pound may approach dollar parity

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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