ジム・ロジャーズの言葉 2009年2月前半パート3 最新の言説

2009年2月前半パート3です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

−アメリカ経済・新救済法案に関して
「銀行救済プランは、多大なる恐ろしい大災害だ。アメリカには、蓄えがない。他人から借りる能力以外の何も持っていない。それは、世界経済にとって何も良くないだろう。負債と消費によって起きた問題に対して、さらに負債を増やし、さらに消費をしている。」
「新しい救済プランは、うまく行かないかもしれない。物事を悪くさせるだけだろう。なぜなら、アメリカ政府にかなりの負債を急激に増やしている。また、今回の金融危機を予測するのに失敗した同じ政策担当者たちによって、プランが作成されている。現財務長官である、元ニューヨーク連銀(FED)総裁のティモシー・ガイトナーは、15年間、連続して、何もかもについて大変な過ちを犯してきた。それに、今、バラク・オバマ大統領経済アドバイザーのローレンス・サマーズは、世紀の変わり目(1999年-2001年)に、財務長官であった。これには、私は驚いてしまう。もしも私があなたのTVショーで、15週間連続して出演し、間違いばかりを犯していたら、あなたは、おそらく私を二度とそのTVショーに出演させないだろう。これらの男たちは、毎年、毎年、毎年、一貫して過ちを犯し続けてきた。そして、今、ここでも、彼らは、同じ過ちを再び繰り返している。これでは、問題を解決することにはならないだろう。物事をさらに悪くさせるだけだ。彼らは、金融セクターに救済資金を投入するのに、深く考えていない。そして、銀行は、依然として、この金融危機によって、いかに自分たちが影響されたかを見つけようとしている。今、起こっていることは、そういうすべての人間がパニックを起こしているということである。金融セクターの大企業、例えば、AIGやファニーメイや他のアメリカの銀行は、彼らの資産がどの程度の価値になっているのかをわかっていない。みんな身動きが取れなくなっている。我々に価値あることとは?我々は何をすべきか?と出口を探しながら。」
「(バイアメリカンなどの)最近の保護主義へのシフトは、大変、有害である。これは、とても危険なことだ。保護主義は、1930年代の世界大恐慌を引き起こした原因である。もしもこれが再び起これば、あなたは、すべての株式を売った方がいい。何もかも、すべて売った方がいい。バンカー(砂くぼ地)に落ちるから。我々には、もう多くの社会不安が増大している。もしも保護主義が戻ってきたら、あなたは、本当に、本当に注意したほうがいい。」

−アメリカ株式に関して
「アメリカ政府の銀行救済プランは“大災害”であるので、アメリカ株式は下落するだろう。私は、アメリカ株式のショートを再開した。私は、去年10月に、アメリカ株式市場でショートカバーした。そして、ある上昇を待っていた。少しの上昇があった。そうして、私は、再び、アメリカ株式をショートし始めた。」
「アメリカ株式で、現在、ショートしている銘柄は、IBM(International Business Machines)、GE(General Electric)、JPモルガン・チェースだ。」

−アメリカ債権に関して
「私は、アメリカ長期国債(T-Bond)をショートしていた。しかし、少しの損失をカバーしなければならなかった。なぜなら、米中央銀行(FRB)の議長が、アメリカ長期国債を買うつもりだと話していたからだ。私は、近い将来、いつかアメリカ長期国債(T-Bond)をショートする計画である。それが、今四半期になるか、今年になるか、いつになるかはわからない。もしも長期金利が下落し続ければ、あなたは、その時、アメリカ長期国債(T-Bond)をショートしなければならない。アメリカやイギリスによって発行された債券の量ということになると、その数字は、まさに信じられない数字だからだ。アメリカ長期国債(T-Bond)が、現在進行中の最後のバブルになるかもしれない。私は、現在、まだアメリカ長期国債(T-Bond)をショートしていない。」

−通貨・米ドル(USD)に関して
「米ドル(USD)の上昇は、市場のショート・セラーによって引き起こされそうである。しかし、そのトレンドは、長期間、続きそうにはない。米ドル(USD)には、莫大な量のショートポジションが存在する。そして、誰もがショートカバーしようとしている。」

−通貨・円(JPY)に関して
「私は、まだ自分の保有している円(JPY)を売っていない。円(JPY)もまた、人工的な上昇がありそうである。」

−通貨・ポンド(GBP)に関して
「私は、すべての保有しているポンド・スターリング(GBP)を売ってしまった。私は、次の5-10年間で、ポンド・スターリング(GBP)を買うつもりはない。北海油田の確認埋蔵量は減少し、金融危機のせいで、ロンドンのシティーは急速に弱体化している。そして、イギリスには、転落を食い止めるための大きな産業がない。英経済は、アメリカ経済と同じことが起こっている。私は、イギリスを投資対象に選ぶことはない。」

−通貨・ユーロ(EUR)とヨーロッパ諸通貨に関して
「ユーロ(EUR)とヨーロッパ大陸の他の通貨は、ポンド・スターリングよりもやや順調に行きそうである。しかし、私の見方では、これらの通貨は、ものすごく“買いである!”というわけではない。私は、ちょうど今は、これらのどの通貨も買っていない。しかし、私は、依然として、ユーロ(EUR)を保有している。スイスフラン(CHF)を保有している。少なくとも、ヨーロッパは、イギリスのような莫大な債務国ではないからだ。」
「ただし、東ヨーロッパは、絶対に避けるべきだ。東ヨーロッパの経済は、さらに悪くなる。東ヨーロッパは、ひどくやっかいなことになる。おそらく、最悪期はまだ訪れていない。東ヨーロッパでは、共産主義の崩壊以来、劇的な期待が高まっていたが、それを上回る打ち砕かれた期待がある。中央ヨーロッパによってもたらされた莫大なローンがある。ポーランド通貨・ズロチ(PLN)の反落、ハンガリー通貨・フリント(HUF)の一層の下落により、これらの地域から、投資家は逃げ出している。」⇒東欧の危機深刻

−商品・保有銘柄、インフレ懸念に関して
「商品は、ファンダメンタルズが良い最も安全な投資対象として、あり続けるだろう。景気後退が終わる時、世界は、原材料を必要とするからだ。商品のファンダメンタルズは、すべてにわたり、改善している。あなたは、10-15年以内に開かれた鉱山を一つも見ていないだろう。農産物商品は、価格が大きく下落しているが、原油と金は、投資家にとっては、良いかもしれない。私は、定期的に金を買っているから、現在、金を買っている。歴史は、すべての中央銀行が、同時に、“できるだけ早く”紙幣を印刷しているのを見ていない。我々には、急速で、深刻なインフレーションがやって来ることが、私にはわかっている。」

(出典)cnbc.com、bloomberg.com
・Banks Rescue Will 'Make Things Worse': Rogers
・Government Bonds May Be Last Bubble: Jim Rogers
・Rogers Renews Bets U.S. Stocks Will Slump on Bank-Rescue Plan
・U.S. Stocks Gain on Optimism Stimulus Plan to Pass; Banks Rise
・Rogers Says ‘Eastern Europe Is a Mess’; Zloty Falls (Update2)

ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略
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ジム・ロジャーズの言葉 2009年2月前半パート2 最新の言説

2009年2月前半パート2です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。現在、ロジャーズ氏は、来るべき通貨市場で大きなチャンスを見ています。通貨市場の振るまいについて、重要なことを言っている部分がありますので、翻訳し、採録しておきます。発言は、まさに元ヘッジファンド・マネージャーそのものです。最近の一連の通貨に関する発言と一緒に読まれると良いでしょう。英文は、オリジナル翻訳しています。

RT:Jim Rogers warns on bank bailouts and currencies
russia today(RT):『ジム・ロジャーズは、銀行救済と通貨に対して警告する』

RT−有名な投資アドバイザー・ジム・ロジャーズ氏が、RT紙に対し、世界で起こっている銀行救済と主要通貨の見通しについて話をしてくれました。彼の悲観的な評価は、“破綻した銀行を救済することは、なぜファンダメンタル的に誤りなのか”ということへの彼の考察に始まっています。
「政府のしている主なことは誤りである。彼らは、銀行へ資金を供給している。彼らは間違いを犯していた。銀行は破綻させるべきだったのだ。破綻させるべき銀行に資金を供給しても、経済にはちっとも良くならないだろう。政府は、失敗した金融機関の人々を破綻させるべきだ。そうして、健全な人々が経営を引き継ぎ、建て直し、健全な基盤で再出発できる。アメリカの政治家たちも同じ事をしている。しかし、どれも良くならないだろう。物事はさらに悪くなるだろう。」

RT−ロシアの中央銀行は、徐々にルーブル(RUB)の価値が下がって来ているので、ユーロとドルの通貨バスケットで、ルーブルが41ルーブルになったら、買い支えるだろうと言っています。これは可能でしょうか?
「私の投資キャリアから考えて、中央銀行がそのようなことを言っているのを今まで何度も見てきた。それらは、決してうまくいかない。中央銀行は、健全でない通貨を守ることは決してできない。そして、もしも41ルーブル(RUB)という水準が、経済にとって健全でなければ、絶対にうまくいかないだろう。しかし、それは、マーケットにとっては都合が良い。なぜなら、マーケットは、その時、もうわかっている。“おおー!!それが、彼ら(中央銀行)のしたいことなのか!”と。今や、我々がすべきことは、41ルーブルで売ることなのである。なぜなら、それは良くないと我々にはもうわかっているから。そうして、彼ら(ロシア中銀)がやって来る。そして、マーケットは大きく売り浴びせる。そして、ついには、中央銀行はあきらめなければならない。そして、その通貨は、再び下落するだろう。」

RT−近い将来、あなたが考えている主要通貨に起こることは何ですか?
「我々は、さらなる通貨の混乱に遭遇するだろう。来年か、再来年には、通貨危機に遭遇するだろう。我々は、多くの危機に、そして、確実に通貨危機に遭遇するだろう。それは、おそらくポンド・スターリング(GBP)から始まるかもしれない。米ドル(USD)から始まるかもしれない。どこから起こるかはわからないが。しかし、世界経済や世界の金融セクターにおいて、あなたは、確実に、さらなる通貨危機、さらなる問題、さらなる破綻、さらなる混乱を見るだろう。現在、私は、円(JPY)を買っている。私は、円(JPY)が、しばらくの間、(投資家が)あるべき場所であることを期待している。しかし、もしも円(JPY)が十分に上がれば、私は、円を売らなければならない。もしも円(JPY)が十分に下がれば、これもまた、円を売らなければならないだろう。そして、(利益確定した後、)その時、私の資金をどうするかは、まだ未定である。」

RT−あなたは、米ドル(USD)に関して楽観的ですか?
「いいや、私は、米ドル(USD)には恐ろしく悲観的である。米ドル(USD)は、現在、人工的な上昇をしつつある。私は、アメリカ国民である。しかし、今年のいつかの時点で、すべての私のドル資産を売ることを希望している。そして、米ドル(USD)を一切保有しない。」

(出典)russiatoday.com
・Jim Rogers warns on bank bailouts and currencies

ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略
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