ジム・ロジャーズの言葉 2009年3月前半パート1 最新の言説

2009年3月前半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

(Reutersのインタビューで)

−アメリカ経済・アメリカ株式市場に関して
「アメリカの株式市場は、この弱気相場の中で、まだ、底をつけていない。アメリカ経済が回復するまで、永続的な株価上昇はないだろう。アメリカ政府が失敗した金融機関を支援し、破綻させていないので、急激な下降から経済を引き戻す努力は、永続的な回復に貢献しないだろう。急激に落ち込む経済を上向かせるものは、何もない。我々が経験しなければならないだろういくつかの苦痛を先延ばししようとしている。ひどく欠陥のある米ドル(USD)は売りそうであるけれども、その他は、どこに投資するかは決まっていない。日本は、無益に財政刺激をしようとした。また一方で、例えば、1990年代には、ペソ(MXN)危機の時のメキシコや、銀行危機直後のスウェーデンなどの多くの国々では、歯を食いしばって我慢してきた。そうして、経済は反発し、経済の泥沼を長引かせるようなことにはならなかった。アメリカ政府がアメリカ経済へ資金を送り込んでいる巨額の財政支出のせいで、アメリカ株式は上昇するかもしれない。私は、ここが底であるとは思っていない。数多くある内の底の一つかもしれない。ただ、唯一の大底ではない。アメリカ経済は、さらに悪くなるだろう。あなたは、良い経済なしに、良い株式市場を持つことはできない。金融セクターを安定化させようとする政府の努力を非難する。2009年か、2010年には、通貨危機が起こるだろう。その通貨危機は、全ての種類の“混乱、絶好の投資機会、損失”を生むだろう。私は、私の資金をどこへ投資するかは、現段階ではわからない。ちょうど今は、市場を注視しているだけである。全ての資金を商品への投資に回さなければならないかもしれない。商品は、ファンダメンタルズの高められている唯一のものだからだ。」

(CNBCのインタビューで)

−アメリカ経済・金融危機・破綻処理問題に関して
「アメリカンインターナショナルグループ(AIG)は、破綻させるべきだ。アメリカンインターナショナルグループ(AIG)を保つことと、政府支援に依存したままの病的な財政赤字は、アメリカ経済を破綻させるリスクがある。アメリカンインターナショナルグループ(AIG)を破綻させることを考えてみなさい。アメリカンインターナショナルグループ(AIG)を破綻させて、2〜3年間の恐ろしい時期を過ごす方が、アメリカそのものを破綻させるよりもずっと良い。アメリカンインターナショナルグループ(AIG)には、何兆ドルもの債務がある。彼らを破綻させなさい。そして、連邦破産裁判所へかけて、問題を処理しなさい。そうして、やり直すことができる。さもないと、我々は、やり直すことができないだろう。金融機関を救済することは、財政債務の悪循環を増加させ、そして、ついに、世界最大のアメリカ経済の破壊を引き起こすだろう。ため息が出て、何も言えない。彼ら(AIG)は、アメリカ経済を破壊している。彼らは、アメリカ政府を破壊している。彼らは、米ドル(USD)を破壊している。あなた方は、今、金融の中心地としてのニューヨークの破壊、世界最強の国・アメリカの破壊を、歴史的にも、目前にしている。日本経済の“失われた10年”は、金融機関を救済しようとして引き起こされた。悪い金融機関を今すぐに破綻させなければ、西洋の国々は、巨額な財政支出を費やし、危険にさらしている。もしも(今起こっている)ファンダメンタルな問題が解決しなければ、金融のシステムリスクは、10ヶ月間でも、10年間の内の5年間でも、永久に同じになるだろう。あまりに債務を持ち過ぎた、あまりに借り過ぎた、あまりに消費し過ぎたので、さらに債務を増やし、さらに消費して、さらに借りてこの問題を解決しようという考えで行く気か?そんな人たちは、頭がおかしい。ウォール街もロンドンのシティーも、1950年代や1960年代のように、何年間も“壊滅的”になるだろう。今後30年間、金融セクターは、“干上がり、枯れさせられる”だろう。我々は、“長い困難な期間”に入った。パワーは、今、資金を動かす者、書類と資金を交換する者から、実物資産を産み出す者へと変化している。あなたがすべきことは、農家になったり、農場を始めることだ。」

−有望な分野・銘柄に関して
「私は、農地を買って来たことを告白する。我々は、おそらく、依然として、今後も食べるだろう。依然として、衣服を着るだろう。農家は、今すぐに、肥料用のローンを得ることができない。そうして、何もかもの供給が逼迫していくだろう。私は、2つのファンドの長で、ブラジルとカナダの農地をそれぞれ買っている。そして、農業を開始する。これらのファンドは、今、それらの土地をきれいに開拓している。そこに肥料を蒔き、灌漑し、農民を雇っている。かすかな見込みしかないところ以外の農地を、いつか売るつもりである。もしも私が正しければ、農業は、今後20年か30年の内で、最大の産業の一つになるだろう。食糧在庫は、過去50年間で、最低である。また一方で、石油や鉱業に投資するのも良い。たとえ需要が横ばいか減少に転じたとしても、それは1930年代にも1970年代にも起こってきたのだが、あなたは、良い商品相場に出会うことになる。もしも投資家が正しい時と相場への入り方を間違えなければ、金(ゴールド)は、最近の上昇にもかかわらず、依然として、良い投資対象であるだろう。もちろん、私は、いくらかの金を保有している。もしも金が下落すれば、私は、さらに金を買い増すだろう。国際通貨基金(IMF)は、彼らの保有する金を売ろうとしている。もしも彼らが“売り”を出したら、金価格を大きく下落させるだろう。もしも彼らが売りを出したら、それは、長い長い期間における金を買うための最後のチャンスになるだろう。あなたは、純金のコインを買うことができる。あなたは、純金製品を買うことができる。あなたは、金の投資信託(ETFs・ETNs)を買うことができる。もしもあなたが自分のしていることがよくわかっていたら(=それだけ知識があれば)、あなたは、鉱山会社を買うことができる。 」

−保有している通貨に関して
「私は、日本円(JPY)とスイスフラン(CHF)が好きだ。しかし、スイス国立銀行(SNB)がUBS銀行を救済した時に、スイスフラン(CHF)を買うのを止めた。私は、依然として、日本円(JPY)を保有している。」

−商品相場の現在の崩壊は心配か?との問いに答えて
「あなたは、それらが崩壊している時に買うべきだ。私は、何年も、長期間、商品を保有することを期待している。」

(出典)reuters、CNBC
・Jim Rogers: U.S. stocks have yet to hit bottom
・Jim Rogers: Let AIG Go Bankrupt, Not America
・Jim Rogers Buys Land, Starts Farming

ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略
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ジム・ロジャーズの言葉 2009年2月後半パート1 最新の言説

2009年2月後半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

(ドバイにおける投資家会合で)

−金融危機・世界銀行(WB)と国際通貨基金(IMF)について
「もしも金融危機からの回復を早めたければ、世界銀行(WB)と国際通貨基金(IMF)は、廃止すべきだ。彼らにさらに力を与えてはいけない。金融システムをうまくいかせる方法は、このような危機の時にこそ、堅実な人々や有能な人々が、無能な人々から資産を引き継ぎ、健全な基盤から再出発することである。これは、(以前、危機に陥った)韓国がやったことである。そして、(以前、危機に陥った)ロシアもやったことである。そうして、今、彼らは良くなった。世界銀行(WB)と国際通貨基金(IMF)への信頼は、ゼロである。最も良いことは、世界銀行(WB)と国際通貨基金(IMF)が廃止されれば良いのになあ、と、私は思う。彼らは、とても堅実な努力と、とても堅実な帰結によって、1945年と46年に設立された。しかし、彼らは、今や、とても堅実な努力と帰結からは、かなりかなりかなり遠くなっている。今や、彼ら自身の保身しか考えることのできない人々によって運営されている。彼らのプロジェクトを見てみなさい。組織は、修正されてしかるべきだろう。」

−中東の通貨システム・米ドルペッグ制について
「GCC(Gulf Cooperation Council:ペルシャ湾岸地域における地域協力機構(アラブ首長国連邦(UAE)・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビア))の米ドル(USD)通貨ペッグ制は、“恐ろしいミステイク”だ。米連邦準備銀行(FRB)は、米ドル紙幣を刷り続けており、米ドル(USD)と関係するどのものの信用も破壊して行くだろう。米ドル(USD)は、(長期的には)下落していくと思われるので、その地域に金融問題を引き起こすだろう。6つのGCC諸国は、出来るだけ早くに、統合通貨を形成すべきだ。そして、その新統合通貨は、どの通貨ともリンクすべきではない。中東というその地域は、潤沢な外貨準備と多量の原油がその新統合通貨をバックアップしてくれるのだから。」

−米国・債券について
「さほど遠くない将来、つまり今後1年間に、債券(T-Bond)を空売りする計画だ。私が再び株式を買うのがいつでどの銘柄なのかは、誰にも分からない。各国政府が利下げを続けることから、私は短期債(T-Bill)を若干保有している。」

−現在のロジャーズ氏の保有銘柄について
「われわれは数年前、新興市場への投資をほぼ全て引き揚げた。過去には、タイ株を保有したことがある。中国でも若干買った。最近の主な投資先は、国際商品、日本円(JPY)そして、若干の中国株だ。」

(出典)bloomberg
・Gulf Currency Peg Is ‘Terrible Mistake,’ Rogers Says (Update1)
・ジム・ロジャーズ氏:「さほど遠くない将来」に債券を空売り
・Bailouts delay recovery as good money being thrown after bad, says Jim Rogers

ジム・ロジャーズが語る 投資の戦略
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