ジム・ロジャーズの言葉 2009年5月後半パート2 最新の言説

2009年5月後半パート2です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

(シンガポールでの投資家会合で)

−西欧・アメリカ経済とイギリス経済について
「米経済はすぐには低迷を脱しないだろう。アメリカ株式は、9週間の上昇の利益確定の反動で、おそらく下落するだろう。」
「アメリカは、もう既に格下げされている。イギリスも同じだ。アメリカもイギリスも、あいにく膨大な債務を負っている。両国の政治家は、そろってミスを犯し続けている。彼らは、悪い経済を良く見せようとして莫大な量の紙幣をつぎ込んでいる。しかし、それは長くは続かない。有名格付け会社は、アメリカが悲惨な状態にあるという真実を言うことを恐れている。なぜならアメリカ議会が彼らに圧力を加えているからだ。これは、イギリスにおいても同様だ。市場に居るトレーダーは、この悲惨な出来事をもうよくわかっている。格付けがダブルエー(AA)であろうと、トリプルエー(AAA)であろうと、シングルエー(A)であろうと、市場は既にこの状況をわかっているから、何の効果もないだろう。」

−イギリス・通貨ポンド(GBP)について
「我々は、最近3-4ヶ月のうちに、対ドルで見て、もうすでにポンド(GBP)の良い上昇を経験した。1930年の株式市場でさえ、全体が90パーセント下落していく途中で、50パーセントの上昇(戻り)を経験している。この戻りは正常だ。しかし、弱気相場における正常な戻り以外の何ものでもない。私は、ポンド(GBP)と米ドル(USD)には悲観的である。これらの両通貨は、(膨大な政府債務という)恐ろしい欠陥がある。金融機関の救済(の莫大な負担)が、両国に重くのしかかっている。救済はすぐに止めるべきだ。貧しいアメリカとイギリスの納税者は、政府によって強制された“ばかげた負債”を抱えている。我々は、巨大な税と債務の問題に直面するだろう。ワシントンとホワイトハウスの政治家たちのせいで!」

−有望な投資先・中国
「あなたがインドで事業を行うとすれば逆風を受けるが、中国では追い風を受けるだろう。」

−有望な投資先・インド
「インド総選挙で国民会議派が過去20年で最大の勝利を収めたが、インドよりも中国やスリランカの方が投資の好機である。私は、インドに関して、30年間、同じような話を聞いている。シン首相の公約には懐疑的である。ただし、シン首相が約束を忠実に果たせば、インドが“次の重要な投資対象”になるだろう。」

−有望な投資先・スリランカ
「スリランカ政府軍により、26年間続いた反政府勢力“タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)”が掃討されたスリランカには、“素晴らしい投資機会”がある。スリランカの投資機会は、“大きく・割安”で、同国が“劇的”に変化していることがわかる。スリランカ国内では、約26年の内戦が終結し、これから復興が始まると見込まれる。コロンボ総合指数も下半期には過去最高値を付けるだろう。もしも私がここ(シンガポール)にいなかったら、今すぐにでも飛行機に飛び乗ってスリランカに行っているだろう。」

−有望な投資先・ミャンマー
「ミャンマーは、天然資源と同国がインドと中国に隣接する地の利を考慮すれば、ミャンマーも投資家に“膨大な潜在性”を提供している。新たに投資する場所を探すならば、私の投資リストでは、上位に来るだろう。」

−有望な投資先・台湾
「アジアの他地域では、中国と台湾が平和的な方向に進んでいることを確信している。」

−有望な投資先・アジア株式について
「株式選好には、中国とインドの水資源関連などが含まれる。」
「アジアの有望な株式では、インフラストラクチャー(社会基盤)と発電関連企業が投資機会を提供するだろう。」

−現在、ショートしている銘柄があるか?との問いに対して
「私は、現時点では、ショートポジション(売り持ち)を持っていない。」

(出典)bloomberg.com、yahoo、sky.com
・ロジャーズ氏:スリランカに素晴らしい機会−ミャンマーにも潜在性
・ジム・ロジャーズ氏:中国とスリランカは投資の好機、インドに勝る
・Jim Rogers Sees ‘Wonderful Opportunities’ in Sri Lanka
・Jim Rogers Prefers China, Sri Lanka to India for Investment
・ジム・ロジャーズ氏「アジア投資で注目すべきはスリランカ」
・Global Investor: Pound Is 'Terribly Flawed'

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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ジム・ロジャーズの言葉 2009年5月後半パート1 最新の言説

2009年5月後半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、オリジナル翻訳しています。

(CNBC's “Squawk Box Asia”で)

−株式・世界株式市場に関して
「中央銀行によって印刷された紙幣によって現在の上昇が引き起こされているので、株式市場は、今年(2009年)か来年(2010年)に新しい底(値)を付けるかもしれない。私は、株式を購入していない。株式市場の底は、おそらく今年おそくか、来年には訪れるだろう。各国政府は、金融危機によって引き起こされた本質的な問題を解決していない。さらにその上、紙幣を大量発行し、世界を洪水にしている。大量の消費と大量の負債を、さらなる消費と負債で補うという“信念の否定”は、決してうまくいかないだろう。」

−商品・世界商品市場に関して
「商品は、新しい鉱山への投資のように、世界が金融危機から脱出する時に上昇し始める最初のセクターとなるだろう。原油セクターと農産物は、金融危機の間、切り詰められている。これは、不足を生むだろう。ゼネラルモーターズ(GM)のファンダメンタルズは、さらに良くなっていない。シティバンク(Citi Bank)のファンダメンタルズも、さらに良くなっていない。ファンダメンタルズが良くなっている企業は、今、世界にはほとんどないと考えることができる。しかし、商品のファンダメンタルズは、さらに良くなっている。私は、さらに農産物に投資するだろう。私は、しばらくの間、さらに他の実物資産(商品)へ投資するだろう。私は、さらに銀へ投資するだろう。しかし、金は保有し続ける。世界の原油供給量は、年に4〜6パーセントの割合で減少している。需要は、瞬間的に下がっている。しかし、長期間では、誰かが早く多量の原油を発見しなければ、原油価格がいかに高止まりするか、どこまで高値になるかがサプライズとなるだろう。」

−通貨・通貨危機の予測に関して
「次の金融のメルトダウンは、通貨市場で起こるだろう。世界の中央銀行が紙幣を大量発行しているからである。巨大な政府の介在は、彼らの通貨を弱くしている。次の大きな問題、大きな危機は、通貨市場で起こるだろう。私は、現時点で、まだ何の回避措置もとっていない。どのように対応すべきかを検討中である。私は、日本円(JPY)を買っていた。未来の問題に抵抗するために日本円を買っていた。しかし、今は、日本円を買っていない。日本円を永久に持つつもりはない。なぜなら日本にもいくつかの莫大な問題(高齢少子化問題など)があるからだ。また、どの通貨も現時点でショート(売り持ち)していない。今は、ピークを付けているかもしれないが、米ドル(USD)もショートしていない。確かに、通貨は、現時点で金融市場に存在するすべての資産の中でも安全な方に見えるかもしれない。株価は新しい底をつけるかもしれない。各国政府が紙幣を大量発行し、株価を引き上げているせいだ。しかし、長期的にみれば、通貨市場には大きな“落とし穴”がある。今は分からなくても、いずれ分かることである。もしも私の判断が正しければ、今後10-20年間で、通貨は、数多くの問題に直面するだろう。世界の各国政府は、実際に、多くの通貨を破壊することにベストを尽くしている。人々は、それを理解する必要がある。もしも彼らが今それを理解しなければ、彼らは、困難な方法でそれを理解するようになるだろう。」

−通貨・有望な通貨・人民元に関して
「私は、中国人民元(CNY)を保有している。人民元を買ったり売ったりすることは簡単ではない。なぜならそれは封鎖通貨だからだ。しかし、私は、チャンスがある度に人民元を得て、それを保有している。人民元は、最後には、次の世界の基軸通貨になるだろう。今から20年後か15年後には、中国人たちは、彼らの通貨を毎月毎年開放していくだろう。それが続いていけば、人民元がどんなに高値になるかは誰にもわからない。私なら、どの他の多くの通貨を保有するよりも人民元を保有するだろう。中国では、過去20-30年の間に多くの深刻な過ちを犯してきた。通貨の問題は、その内の一つである。私は、中国人たちが、依然として自国通貨をなぜ封鎖しているかが理解できない。今は、1979年ではない。1999年でもない。2009年なんだ。中国への資金投資を呼び込めない。中国人たちはもうそれ以上自国通貨を封鎖している必要がない。」

(出典)cnbc.com
・Another Bottom for Stocks Coming: Rogers
・Next Crisis Will Be in Currencies: Jim Rogers
・Buy Yuan and Beware of Boys, Rogers Tells His Daughters

ジム・ロジャーズ「中国の時代」
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