ジム・ロジャーズの言葉 2009年10月前半パート2 最新の言説

2009年10月前半パート2です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。ブルームバーグから3本、ロイターから1本、すべて紹介します。全文を引用いたします。




<ジム・ロジャーズ氏:金相場、10年以内に2000ドルに上昇へ>

10月7日(ブルームバーグ):著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、2日連続で過去最高値を更新した金相場が向こう10年以内に1オンス当たり2000ドルに上昇する可能性が高いとの見通しを示した。ドル相場の軟化に対する代替投資先として需要が拡大するためとしている。

  投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長を務めるロジャーズ氏は7日、ブルームバーグテレビジョンのインタビューで「わたしの金は売っていない。適切な時期には金を買うたくさんの理由がある」と述べ、相場がさらに上昇しても「買い増すかもしれない」と付け加えた。

  インフレヘッジ手段としての投資需要の拡大やドル相場の下落を背景に、ニューヨークの金先物相場と金現物相場は2日連続で最高値を更新した。ニューヨーク市場の7日終値は1044.40ドル。一時は1049.70ドルに達した。

  ロジャーズ氏は「紙幣は増発され、金相場は上昇している」と指摘し、商品など「実物資産」を保有することを選好すると語った。


<ジム・ロジャーズ氏:商品ブーム加速へ−今後10−20年は供給不足>

10月8日(ブルームバーグ):著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、商品市場の供給が向こう10−20年間、需要を下回り原材料価格の上昇が加速するとの見通しを示した。

  ロジャーズ氏は8日、ニューヨークでインタビューに応じ、「向こう10−20年間は、どの商品市場でも供給が十分な状態ではないとみている。商品ブームは終了しておらず、向こう数年間は強気相場が続くだろう」との見方を示した。

  世界景気回復の兆しが示されるなか、主要6通貨に対するドル指数は1年1カ月ぶりの低水準まで下げ、利益率のより高い資産の需要が拡大している。金先物相場はこの日、過去最高値の1オンス当たり1062.70ドルに達した。ドル相場が年初来で6.6%下落する一方、金相場は19%上昇し年間ベースで9年続伸しそうだ。

  ロジャーズ氏は、金相場はインフレ調整後の最高値である約2300ドルを上回ると予想。その時期について、世界の政治情勢など多くの要因に左右されると指摘した。一部の投資家は政情不安に対するヘッジ手段や資産価値を維持するため金を購入する。

  ロジャーズ氏は、インドや中国などの国々で穀物や砂糖など食糧の需要が拡大しているため、農産物商品を選好している。農家が綿花の栽培を減らしトウモロコシなどバイオ燃料向け穀物の生産を進めていることから、綿花相場も上昇する可能性があるとの見通しを示した。


<ジム・ロジャーズ氏:コメ価格は上昇へ−FAOも世界の在庫減予想>

10月9日(ブルームバーグ):投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)の会長で著名投資家のジム・ロジャーズ氏は、世界のコメ在庫の落ち込みとインドの生産減によりコメ価格が上昇するとの見通しを示した。

  ロジャーズ氏は8日夜の電話インタビューで、「世界は生産をめぐる問題の影響を非常に受けやすい状況になっている」と指摘。「インドでは既にそのような状況が見られる。それは、他の地域でも価格の上昇が予想されることを意味する」と述べた。

  国連食糧農業機関(FAO)のシニアエコノミスト、コンセプシオン・カルペ氏は9日、インドネシアのバリで、世界の主要コメ輸出国5カ国の在庫は30%余り減少し、5年ぶりの低水準になるとの見通しを示した。コメ価格が過去最高値に達した昨年の水準も下回るとみている。

  在庫の減少により世界のコメ価格は2008年に高騰し、世界的な食糧危機への不安が強まった。これにより、インドやベトナムなどの輸出国はインフレ抑制のため輸出を制限し、世界最大の輸入国であるフィリピンなどの国々への供給量が減少した。


<次にバブルが崩壊するのは米国債市場=ジム・ロジャーズ氏>

[ニューヨーク 8日 ロイター] 米著名投資家のジム・ロジャーズ氏は8日、借り入れ規模が持続不可能な水準に及んでいるとして、次にバブルが崩壊するのは米国債市場との見方を示すとともに、農作物、貴金属に投資妙味があると指摘した。

 また株式市場に関しては、最近の大幅上昇を受けて調整局面を迎えるとの見方を示した。

 同氏はロイター・テレビジョンとのインタビューで「調整への機は十分熟している。6カ月間に及ぶほぼ一本調子の上昇局面の後、値固めがあっても驚きではない」と指摘。株式市場は今後、長期にわたって上昇する可能性があるとの見方を示した。

 同氏はまた、ロイターとのインタビューの後開催されたETFセキュリティーズ主催のセミナーで「次にバブルが形成されているのは、米国債市場だ。金利3─6%で米政府に30年間もお金を貸す人がいるなんて理解できない」と指摘。「いずれバブルははじける。米国債を保有している人がいたらひどく心配する。私なら手放すことを検討する」と述べた。

 商品(コモディティ)への強気な投資で知られる同氏だが、コモディティに関しては、農作物・貴金属・原油が依然として同氏の好む投資対象だと明言。「農作物の在庫水準は過去数十年間で最も低い水準にある」として、特に最近28年半ぶりの高値を付けた砂糖は、向こう10年間で一段の上昇余地があるとの見方を示した。

 貴金属については、割安感からパラジウムと銀が魅力的と指摘。ただ、長期では歴史的にも実物資産とされる金を投資対象に挙げた。

 また原油相場に関しては、枯渇懸念から強気相場の流れで、バレル当たり最大200ドルまで上昇する可能性があるとの見方を示した。


(出典)ブルームバーグ、ロイター
・ジム・ロジャーズ氏:金相場、10年以内に2000ドルに上昇へ
・ジム・ロジャーズ氏:商品ブーム加速へ−今後10−20年は供給不足
・ジム・ロジャーズ氏:コメ価格は上昇へ−FAOも世界の在庫減予想
・次にバブルが崩壊するのは米国債市場=ジム・ロジャーズ氏


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