(シンガポールでの投資家会合で)
−西欧・アメリカ経済とイギリス経済について
「米経済はすぐには低迷を脱しないだろう。アメリカ株式は、9週間の上昇の利益確定の反動で、おそらく下落するだろう。」
「アメリカは、もう既に格下げされている。イギリスも同じだ。アメリカもイギリスも、あいにく膨大な債務を負っている。両国の政治家は、そろってミスを犯し続けている。彼らは、悪い経済を良く見せようとして莫大な量の紙幣をつぎ込んでいる。しかし、それは長くは続かない。有名格付け会社は、アメリカが悲惨な状態にあるという真実を言うことを恐れている。なぜならアメリカ議会が彼らに圧力を加えているからだ。これは、イギリスにおいても同様だ。市場に居るトレーダーは、この悲惨な出来事をもうよくわかっている。格付けがダブルエー(AA)であろうと、トリプルエー(AAA)であろうと、シングルエー(A)であろうと、市場は既にこの状況をわかっているから、何の効果もないだろう。」
−イギリス・通貨ポンド(GBP)について
「我々は、最近3-4ヶ月のうちに、対ドルで見て、もうすでにポンド(GBP)の良い上昇を経験した。1930年の株式市場でさえ、全体が90パーセント下落していく途中で、50パーセントの上昇(戻り)を経験している。この戻りは正常だ。しかし、弱気相場における正常な戻り以外の何ものでもない。私は、ポンド(GBP)と米ドル(USD)には悲観的である。これらの両通貨は、(膨大な政府債務という)恐ろしい欠陥がある。金融機関の救済(の莫大な負担)が、両国に重くのしかかっている。救済はすぐに止めるべきだ。貧しいアメリカとイギリスの納税者は、政府によって強制された“ばかげた負債”を抱えている。我々は、巨大な税と債務の問題に直面するだろう。ワシントンとホワイトハウスの政治家たちのせいで!」
−有望な投資先・中国
「あなたがインドで事業を行うとすれば逆風を受けるが、中国では追い風を受けるだろう。」
−有望な投資先・インド
「インド総選挙で国民会議派が過去20年で最大の勝利を収めたが、インドよりも中国やスリランカの方が投資の好機である。私は、インドに関して、30年間、同じような話を聞いている。シン首相の公約には懐疑的である。ただし、シン首相が約束を忠実に果たせば、インドが“次の重要な投資対象”になるだろう。」
−有望な投資先・スリランカ
「スリランカ政府軍により、26年間続いた反政府勢力“タミル・イーラム解放のトラ(LTTE)”が掃討されたスリランカには、“素晴らしい投資機会”がある。スリランカの投資機会は、“大きく・割安”で、同国が“劇的”に変化していることがわかる。スリランカ国内では、約26年の内戦が終結し、これから復興が始まると見込まれる。コロンボ総合指数も下半期には過去最高値を付けるだろう。もしも私がここ(シンガポール)にいなかったら、今すぐにでも飛行機に飛び乗ってスリランカに行っているだろう。」
−有望な投資先・ミャンマー
「ミャンマーは、天然資源と同国がインドと中国に隣接する地の利を考慮すれば、ミャンマーも投資家に“膨大な潜在性”を提供している。新たに投資する場所を探すならば、私の投資リストでは、上位に来るだろう。」
−有望な投資先・台湾
「アジアの他地域では、中国と台湾が平和的な方向に進んでいることを確信している。」
−有望な投資先・アジア株式について
「株式選好には、中国とインドの水資源関連などが含まれる。」
「アジアの有望な株式では、インフラストラクチャー(社会基盤)と発電関連企業が投資機会を提供するだろう。」
−現在、ショートしている銘柄があるか?との問いに対して
「私は、現時点では、ショートポジション(売り持ち)を持っていない。」
(出典)bloomberg.com、yahoo、sky.com
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