ジム・ロジャーズの言葉スペシャル 『ジム・ロジャーズが2010年に投資するものは何か?』

2010年年明け初頭のジム・ロジャーズの言葉スペシャルです。ロジャーズ氏は、年の初頭にどのようなことを思っているのでしょうか。ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。英文は、すべてオリジナル翻訳しています。

Jim Rogers:What is Jim Rogers betting on in 2010?
ジム・ロジャーズ:『ジム・ロジャーズが2010年に投資するものは何か?』

(CNBC-TV18番組内で のインタビューで)

−あなたは、後発の中国政府の行動をどのように読んでいますか?この強い商品の上昇をとめる潜在能力があると思いますか?
「中国の不動産市場の一部は(過熱し過ぎて)バブルだったので、中国政府がしている対策を見るのは、喜ばしい。それは、中国にとっても都合がよい。そして、それは、私たちの大部分にも都合がよい。中国は、過熱した経済を冷やす必要がある。中国経済はあまりにも強いが、しかし、どんな想像を描いても、中国は、商品市場をコントロールすることはできない。」
「中国経済はそれほど強いと言っても、その規模は、アメリカとヨーロッパ経済の10分の1だ。我々は、中国(経済)を必要とするが、しかし、世界経済を先導することはないだろう。」

−あなたは、量的緩和政策のせいで、商品市場でもう形成されているバブルがあると信じている人々やコメンテーターに同意しますか?それとも、それに近いことはどこにもないと思っていますか?
「金は、最近、史上最高値を付けた。しかし、何もかもが、それらの史上最高値と比較して、依然として、下落している。あなたは、どんな種類のバブルについて話しているのか?金以外で、史上最高値にあるバブルにあると言われる一つの商品の名前を言ってみなさい。」

−原油においてもまた大きな投資意欲が再上昇しています。2010年には、原油は、注視するべき商品になるでしょうか?
「私は、原油を保有している。私なら、現在、原油を買わないと思う。原油は、最近、12ヶ月の内で十分に上昇したからだ。私は、すべての商品を保有している。それらは、投資すべき最良の場所だ。もしも世界経済がさらに良くなれば、多くの商品で不足が増大するから、商品は、その道を先導するだろう。」
「もしも世界経済がさらに良くならなくても、商品は、投資しがいのある良い場所となる。なぜなら、世界中で、各国政府が莫大な紙幣を刷っているからだ。そうして、私なら、むしろ商品かまさにそれらの何かに投資するだろう。我々が話しているこのバブルとは、一体、何について言っているのか?綿花は、史上最高値から60%も安値にある。銀は、70%も安値にある。」

−砂糖や紅茶のようなソフト・コモディティのいくつかについては、どうですか?
「私は、確実に砂糖を保有している。しかし、紅茶は保有していない。紅茶は、史上最高値を形成している商品だ。しかしながら、紅茶には先物市場がない。そういうわけで、私は、紅茶を保有していないんだ。しかし、私は、紅茶がどうなるかについてはわかっている。だけど、(今は、)紅茶を飲んでいるだけだね。」

−あなたは、原油価格の見込みは、2010年のある時点では、再び、3桁の価格(1バレル=1××ドル)に行くと思いますか?
「私は、世界最悪の短期トレーダーだ。マーケット・タイミングに関しては上手ではない。しかし、次の5-10年間では、原油価格は、再び、3桁の価格になるだろうということはわかっている。その時、市場の驚きは、原油価格がいかに高止まりしているかになるだろう。世界では、原油の通常の埋蔵量を使い果たしている。我々は、すっかりずっと高くなった原油価格を見るようになるだろう。」

−もしもあなたの観測が商品は上昇し続けるだろうということであれば、かなりの資産価格や商品価格の上昇のせいで、あなたは、次の1、2年以内に、忍び寄る重要な世界的インフレ−ションを予測していますか?
「我々はもうインフレーションになっている。いくつかの政府は、それについてうそをついている。鋭い人たちは、我々はもうインフレーションになっていることがわかっている。世界中を見てごらん。ほとんど何もかもの増大する不足に遭っているじゃないか。そして、そのとおり、価格は上昇している。そして、世界中の政府は、莫大な量の紙幣を刷っている。そして、それは、いつも価格上昇を導いてきた。そして、今も価格上昇を導いている。そうして、我々は、さらなるインフレーションになっていくだろう。」

−主な産業金属分野についてはどうですか?産業金属は、強い上昇が来ているように予測しますか?それとも、金のような貴金属に遅れを取っているだろうと、あなたは言いますか?
「産業金属には、とても強い上昇が来ている。銅は、最近、数カ月で2倍になった。たいていの産業金属が上昇している。おそらく、昨年(2009年)には、それらは、金ほどには大きく急上昇しなかっただけだ。産業金属の多くは、過去10年間にわたって、金よりもさらによく上昇してきた。私は、現在、どの産業金属も買っていない。産業金属は、完全に上がり過ぎているからだ。」
「もしも私が商品を買うとしたら、農産物や銀や何かのような依然として大きく下落しているものを買うだろう。私は、(保有している)産業金属は決して売っていない。なぜなら、今日、鉱山を一つでも開設するのに誰も投資することが出来ていないからだ。たとえあなたが鉱山を開設するのに投資することが出来たとしても、あなたの鉱山を生産中にできるのは、10年かかる。そういうわけで、産業金属の供給は、逼迫し続けるだろう。」

−どの産業金属が、今年、鋭い調整となり、投資機会がありますか?
「もしも世界経済が突然やや崩壊しかけたら、それらにとっては、とても都合がよい。もしもイギリスが破産したり、そのような何かが起これば、何もかもが、完全に下落し続けるだろう。もしもそのようなことが起これば、政府は、さらに紙幣を発行するだろう。そうなったら、あなたは飛び乗って、できるだけ買った方が良い。その時、商品市場が、さらに魅惑的な投資すべき場所になるだろう。」
「何が起こるかわからない。突然の破産、突然の戦争だ。それは、何もかもに大きな影響を及ぼすだろう。」

−あなたは、過去に中国市場に関するあなたの興味について話していました。しかし、他のBRICsの国々、ブラジル、ロシア、インドの中では、もしもあなたがそちらに投資しなければならないとしたら、あなたが投資をするのは、どの国ですか?
「私は、現在、それらのどの投資先についても投資していない。私は、2008年の11月以来、どの株式も買ってきていない。そうして、他のどこの国の株式も買ってきていない。すべての株式市場は、大きく上がり過ぎている。私は、まさに座って、見ているだけだ。今まで言ってきたのだが、私が投資しているものは、(通貨を除いて)主に商品だけだ。なぜなら、もしも世界経済が良くなれば、商品も良くなるし、もしも世界経済が良くならなければ、たいていの株式市場は、さらに悩ませられるだろうからだ。また、もしも世界経済が良くならなければ、(良くなると言うのは、)必ずしも商品に当てはまるわけではない。実際、もしも世界経済が良くならなければ、各国政府は、おそらくさらに紙幣を刷りまくるだろう。そうなれば、商品は、投資しがいのある場所になるだろう。」

(完)

(出典)moneycontrol.com
・What is Jim Rogers betting on in 2010?

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