ジム・ロジャーズの言葉 2009年12月前半パート2 最新の言説

2009年12月前半パート2です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。12月9日、ニューヨークで行われたロイターズ・インベストメント・2010・アウトルック・サミット(Reuters Investment 2010 Outlook Summit)にて、次のように発言しています。英文は、すべてオリジナル翻訳しています。


−現在の世界金融危機について

「現在の世界金融危機は、かなり“一時逃れ”の状態にある。より長期にわたる莫大なアメリカ国債の発行と、弱くなったドルは、世界をさらに深い危機へと叩き落すだろう。」

−商品・全般について

「もしも世界経済がさらに良くなれば、商品は、投資すべき最良の場所となるだろう。たとえ世界経済が改善しなくても、商品は、依然として、投資すべき最良の場所となるだろう。なぜなら、どの政府も、今は、大量の紙幣を刷っているからだ。歴史を通してみても、どの国も紙幣を刷った時は、商品は、いつも上昇してきた。 (ロジャーズ氏は、商品の長期投資家であるので、長い目で相場を見ると、)マーケットの調整というものは、行ったり来たりしながら起こっている。そして、また別の上昇トレンドのサイクルが、商品市場においておそらく進行中であるはずだ。私は、ブルマーケット(強気相場)におけるサイクルの中で、何かの銘柄をショートすることは困難な方法であるということを学んできた。」
「今、私は、何も買っていない。しかし、もしも私が今買っているとしたら、私なら、農産物、銀、天然ガス、パラジウム、そして、とても下落しているすべての銘柄を買っているだろう。」

−商品・金について

「私は、現在の価格では、金を買うつもりはない。しかし、同時に、私が保有している金を売るつもりもまたない。」
(また、12月10日に、Commodity Online に宛てたロジャーズ氏のeメールによると)
「私は、金は、2010年までに1オンス=2000ドルに達するとは言っていない。しかし、次の10年間以内には、すなわち、2019年までには1オンス=2000ドルに達するだろうと言っている。」

−商品・商品市場における調整について

「多くの投資家は、リセッション後のまさに数カ月において商品市場に見られる力強いリバウンドに驚いているようだが、私は、昨年(2008年)の商品市場の落ち込みについて(なぜそんなに落ち込まなくてはいけないのか?と)もっと驚いている。それは、リーマン・ブラザーズの崩壊とAIGによる金融危機に対する“人工的な反応”(強制的な精算)によるものだ。」
「価格は、あまりに速く、あまりに高く上がり過ぎていたかもしれない。そういう時には、大きな調整が必要となるかもしれない。しかし、それは、強気相場の終わりなのか?って。 断じて違う。原油は、1999年以来、40〜50パーセントも4度も下落している。そして、株式について言えば、例えば、世界中の株価が40〜80パーセントも下落した時、1987年に、株式市場はクラッシュした。その時、(株式を)売らなかった者たちは、あとで、いくつかの市場が1000パーセントも上昇するのを目撃していたんだ。」

−通貨・米ドル(USD)について

「私は、長期投資家だが、必要なら、短期的観測を与えられるものもある。例えば、米ドル(USD)がその一つだ。私は、依然として、米ドル(USD)については、長期では悲観的である。しかし、最近、数カ月間で、米ドル(USD)を買い増してくるのを決めていた。そして、短期のドルのリバウンドに賭けて、最近、2カ月間以上にわたり、米ドル(USD)を買い増してきた。なぜなら、あまりに多くのドル弱気派が市場にいたからだ。あまりに多くのドル弱気派が市場にいる場合、ドルには、何らかの上昇があることを予想できる。しかし、私は、恐ろしいマーケットタイマーだからね。」
(また、ロジャーズ氏は、12月10日に、Tech Ticker においても、同様の発言をしています。)
「米ドル(USD)への投資は、決して安全資産への飛行にはならない。しかし、米ドル(USD)において良い上昇を見ても、決して驚くことはない。私を含めて、みんながみんな、多くの人々が、米ドル(USD)に対して悲観的である。米ドル(USD)のファンダメンタルズは、長期ではダメだが、米ドル(USD)は、短期では上がる可能性がある。短期の上昇を狙って、ここ最近、米ドル(USD)を買ってきた。みんながボート(船)の片方にばかり居る時、しばらくしたら、あなたは、いつももう片方へ急いで移動するべきだ。世界では、通貨危機の機は熟している。それは、来年(2010年)か、再来年(2011年)にやって来るかもしれない。」
(そのTech Ticker の動画はこちら


−通貨・“良い通貨”(健全な通貨)について

「すべての通貨が、等しく創られているわけではない。投資家は、例えば、中国、韓国、台湾、香港、シンガポール、日本などの債権国による“良い通貨”(健全な通貨)を買って、自分自身を守らなければならない。投資家は、弱いドルに対して、自分自信を守らなければならない。」

−債券・長期アメリカ国債(T-Bond)について

「長期アメリカ国債(T-Bond)の利回りは、1980年代初期のように、ダブル・ディジッツ(2けた金利 例:10%、12%)にまで達するだろう。」

ロジャーズ氏によって決められたロジャーズ国際商品指数(Rogers International Commodity Index, RICIX)は、今年(2009年)、17パーセント上昇したCRB商品指数(Reuters-Jefferies CRB commodities index)を越えて、ほぼ30パーセントまで上昇した。

(出典)reuters.com、commodityonline.com、yahoo.com
・Money printing a boon to commodities: Rogers
・Rogers bets on near-term dollar rebound
・Jim Rogers buys dollar, predicts $2000 gold by 2019
・Globe "Overdue for a Currency Crisis"; Why Jim Rogers Is Buying Dollar

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ジム・ロジャーズの言葉 2009年12月前半パート1 最新の言説

2009年12月前半パート1です。ジム・ロジャーズ氏の最新の言説は、次のとおりです。ニュースソースが英語のものは、すべてオリジナル翻訳しています。




ドバイ・ショックについて

「私は、誰もがドバイを買いたがっていた、誰も破裂を予想していなかったということに驚いている。ドバイの投資ブームに皆がこぞって投資して、それが、変わって、はじけた。ああいうところに、資金を投資するなんて。これは、どの投資家も学ぶべき教訓の内の一つだ。“あなたがよくわかっているものでなければ、あなたは、何もしてはいけない!”とね。それ(=よくわかっているもの)は、あなたが頼りにできる何かによって、保証されている。でも、誰もドバイさえ保証していなかったんだ。これは、人々が歴史を通して繰り返し繰り返し学んできた教訓だ。みんなは、これを教訓とすべきだ。このドバイ・ショックは、液状化したままのアラブの投資家にとって、大きな機会になるだろう。」(Jim Rogers on Dubai Fears From RT)


中国の干ばつ、食糧安全保障や社会の安定脅かす−マッキンゼー

  11月25日(ブルームバーグ):米コンサルタント会社マッキンゼーは、中国が干ばつの影響を抑制するための投資を拡大しなければ、同国の長期的な食糧安全保障や社会の安定が脅かされる可能性があるとの見方を示した。中国は世界最大の穀物生産国。

  マッキンゼーが24日発表したリポートによると、「急激な気候変動のシナリオ」では、極度の干ばつの影響で中国北東部では損害を受ける穀物の量が2030年までに3倍以上に拡大し1380万トンと、全体の12%に達する可能性がある。このシナリオは、極度の干ばつの深刻さや頻度が倍増すると仮定している。

  リポートによると、中国の主要穀物生産地帯である北部と北東部の経済損失は30年までに370億元(約4800億円)に上り、約3500万人の農業従事者にとって農業収入の半分以上を占める見込みだ。

  投資会社ロジャーズ・ホールディングス(シンガポール)のジム・ロジャーズ会長は「中国は水に関して非常に大きな問題を抱えており、それを解決しようとしている」と指摘。「解決を目指す過程で、解決されようがされまいが、だれかが利益を上げるだろう」との見方を示した。

  マッキンゼーはリポートで、中国はかんがいの改善や土壌保全、穀物の干ばつへの耐性を強化するための種子改良関連の技術開発や多額の損失の回避に向け、30年までに5000億元(年間250億元)を投資する必要があると指摘している。


J・ロジャーズ氏「金は今やめとけ」

 金相場が1オンス2000ドルを予言していた著名投資家ジム・ロジャーズ氏が、現在は金よりもパラジウムと銀に投資すべきだと述べて、波紋を呼んでいる。

 ビジネス・ウィーク誌のインタビューにこたえたもので、「今はゴールドよりも他のコモディティを買う方がいい。今買うならパラジウムや銀の方が良いだろう」と述べた。理由は「わたしはゴールドを保有しているが、今は買うには高すぎる。パラジウムや銀の方が割安にある」ということからだ。

 ロジャーズ氏は、今後10年間でゴールドは1オンス2000ドルを目指すとの意見を主張し続けてきた。現在1200ドル近辺にあり、いまだ強い需要があるものの、少々加熱気味な金相場に嫌気をさしたのだろうか?


ジム・ロジャーズ「金やめた。今度はプラチナ・パラジウム」

 匯宝網站によると、米著名投資家のジム・ロジャーズ氏はこのほど、「もう金への投資には、情熱を持っていない」と述べた。最近になり、プラチナやパラジウムなどを購入したという。

 ロジャーズ氏はかなり早い時期から「2010年からの10年間に金価格は史上最高値の(1オンス当たり)2000ドル(1日為替レートで約17万4100円)になるだろう」と発言していた。12月現在、金価格は1200ドル(約10万4000円)をうかがう状態で、ロジャーズ氏の予測とはまだ相当に隔たりがある。

 ロジャーズ氏は「金に対する情熱がさめた」理由を、「金以上に、買う価値がある商品が多いから」と説明。貴金属に投資するなら「プラチナやパラジウムを薦められる。どちらも市場価格が比較的低迷しているからだ。その他の商品では、私は今も農産物に期待している」と述べた。

 現在、保有している金を手放すつもりはないが、「すでに、多くの人が金に期待している。私は、すでに値上がりしたものを買うことが好きはでない」という。

 ロジャーズ氏によると、中央銀行は5年前に金を放出したが、現在は買い続けている。市場には巨大な変化が発生した。多くの人が中央銀行に追随して金を買っているが、流されているだけだ。

 ロジャーズ氏は「世の中には、金より投資に適した商品があるかもしれない。(今になり投資している人は)黄金に目がくらんでいるのだろう」と述べた。

(出典)
中国の干ばつ、食糧安全保障や社会の安定脅かす−マッキンゼー
J・ロジャーズ氏「金は今やめとけ」
ジム・ロジャーズ「金やめた。今度はプラチナ・パラジウム」

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