ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャル 『ジム・ロジャーズが見る−金はなぜそんなに明るく輝いているのか』

ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャルです。金の史上最高値更新が止まりません。そんな折、ロジャーズ氏にビジネスウィークがインタビューを行っています。ロジャーズ氏は、金高騰と通貨不信、農地、アフリカへの投資の有望性について、説明しています。英文は、オリジナル翻訳しています。



Interview with Jim Rogers: Jim Rogers on Why Gold Is Glittering So Brightly
ジム・ロジャーズ:『ジム・ロジャーズが見る−金はなぜそんなに明るく輝いているのか』

(BusinessWeek.com:Maria Bartiromoのインタビューで)

−金は、ご存知のとおり、今日、史上最高値を更新しました。ロシア中銀が何十億も買っておりました。金は、どのくらい高値まで行くのでしょうか?
「ああ、私も金を保有しているし、しばらく持っているよ。金は、どのくらい高く行くかって?私は、金は、次の十年間では、確実に1オンス=2000ドルを超えることを完全に予想している。来月じゃないよ。来年でもない。私は、次の十年間で、と言っているんだよ。なぜなら世界中の紙幣(の価値)が疑わしくなっているからだ。しかし、現在、誰もが、金について強気だ。そうして、こんな上昇が起こっている時に、私は、そういう(割高な)ものを買うのは好きではないんだ。しかし、どんな状況下になっても、金を売ったりはしないけどね。」

−この助走段階の陰には、何があるのですか?各国中央銀行による“買い”は、今までの方程式を変えましたか?それとも、これは、依然として、需要の話なのでしょうか?
「確実に需要の話である。私はいつも言ってきたのだが、なぜなら、みんな、とても莫大な額の紙幣を刷っている。世界中の人々は、みんな、その紙幣について心配している。しかし、あなたにとっても中央銀行はあるだろう。その中央銀行は、5年前は、金を売っていた。しかし、今、金を買っている。そうして、それは、市場における大きな変化だ。各国中央銀行は、(怖がっている)世界中の他の人々のようだ。彼らは、まさに大衆の後を追っている。今、買うためには、おそらく金よりもさらに良い商品が他にもあるだろう。しかし、あなたは、それを中央銀行に言うことはできない。なぜなら彼らの頭の中は、金を得ることだけだからね。」

−どのくらいの助走段階が、アメリカによって牽引されていますか?財政赤字(負債)と弱くなっている米ドルによってですか?
「莫大な量の赤字は、まさにアメリカのものだけじゃない。すべての赤字のことなんだ。赤字は、世界中、ほとんどどこででも暴れ狂っている。歴史を通して見ても、紙幣の大量発行は、さらに弱い通貨を生み、実物資産の価格の高騰を導いている。そして、多くの、多くの米ドルに関する悲観主義者がいる。私を含めてね。そして、多くの悲観主義者は、わずかな上昇がやって来ることを疑っている。なぜそうなるかはわからないけれどね。しかし、あなたがこのような多くの弱気派が同時に居るのを見る時、物事は、たいてい、上昇を導いている。私は、実際、いくらかの米ドルをさらに買ってきた。つまり、それは、重要なポジションではないということなんだ。しかし、私は、1ヶ月前に保有していたよりも、さらに多くの米ドルを保有している。我々は、(金は、)おそらく良い調整期間を持つだろう。なぜならこれほど多くの金への強気派が居るからだ。」

−そうして、あなたは、あなたが投資機会としてさらに良いと思っている他の商品を見ているのですね?
「もしもあなたが貴金属を買いたければ、銀か、パラジウムを買った方がむしろ良いだろう。銀もパラジウムも両方とも、とても下落している。私は、他のいくつかの商品よりも、農産物についてはさらなる楽観視を継続している。」

−当ビジネスウィークは、今週、記事にしたのですが、世界の投資家は、アフリカの何千エーカーもの農地に飛びついています。サウジアラビアからウォール街のファンドまで、どこからのマネー(資金)も大量に注入されています。なぜ突然アフリカに焦点が当たっているのですか?
「アフリカの莫大な耕地面積は、未耕地のままである。なぜなら、十分なインフラストラクチャー(社会基盤)、十分な農業機械、十分な農業技術、十分な肥料がないからだ。私は、次の数年間には、世界は、莫大な食糧問題に遭遇するだろうと思っている。他の人々もまた、その問題を見ているようである。そうして、彼らは、農地を買い上げている。あなたも農地を買ったり、貸したりすることができる。農地は、とても、とても安い。そして、信じられないほど肥沃である。そして、農地は、長い間、不当に利用されてきた。もしもあなたがいくらかの専門知識と機械、肥料を持っていたら、あなたは多額のお金儲けをすることができる。(農業は、)労働者は安い。何もかもが安い。」

−そうして、あなたは、アフリカが良い投資先だと思っているのですね?
「アフリカはすばらしい投資先だと思っている。今、アフリカには、50を越える国がある。そうして、あまりに大きくて、我々は、それらを総体的に一般化することはできない。しかし、つまり、例えば、コンゴでは、あなたは何も植える必要がない。あなたは、長い道の端でじっと座っていれば良い。何かが自然と育つだろう。そういうわけで、私は、アフリカにはとてもとても楽観的なんだ。」

−2010年の商品に関するあなたの概観は、何ですか?
「それがわかるほど賢くないよ。(笑)しかし、これだけは言えるだろう。もしも世界経済がさらに良くなれば、増大する不足のせいで、商品は、投資すべき最良の場所の一つになるだろう。そして、もしも世界経済がさらに良くならなくても、商品は、依然として、投資すべき場所の一つであり続けるだろう。なぜなら各国政府がこのお金全部をせっせと刷っているからだ。」

−ティム・ガイトナー(財務長官)は、最近、攻撃の風当たりにさらされています。彼は、どのようにすべきでしょうか?
「よく聞いて欲しい。私は、何年も(彼を)批判してきた。ガイトナーは、誰にも任命されていない。(=彼が財務長官に居る資格はない。)彼は、この15年間、何もかもについて、まさに間違いをし続けている。」

−あなたは、彼が失職すると思いますか?
「もちろん、彼は、失職するだろうね。なぜなら、オバマ氏は、ガイトナーが自分のしていることを何もわかっていないということに気づいたからだ。オバマ氏は、誰か他の人を探しているだろう。なぜなら、もうオバマ氏自身プレッシャーに耐えたくないからね。そうして、彼は、誰かを責めるようになるだろう。その矛先は、明らかにガイトナーだ。」

(完)

参考情報⇒金が1200ドル突破、昨年の原油急騰相場と似た展開も
(出典)businessweek.com
・Jim Rogers on Why Gold Is Glittering So Brightly

ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」

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ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャル 『私の初めての100万ドル』

ジム・ロジャーズの言葉ミニスペシャルです。フィナンシャル・タイムズがロジャーズ氏にインタビューをしています。ロジャーズ氏の普段の考え・哲学に触れるような内容で、ちょっと面白いインタビューとなっています。英文は、オリジナル翻訳しています。


Interview with Jim Rogers: My First Million
ジム・ロジャーズ:『私の初めての100万ドル』

(フィナンシャル・タイムズのインタビューで)

−ロジャーズ氏は、現在、妻と2人の小さな娘と、シンガポールに住んでいます。あなたは、今、あなたが住んでいるところへたどり着くと思いましたか?
「いいや。誰か他人みたいで驚いているよ。私は、確実にどこかへたどり着きたかった。そして、一生懸命、すすんで働いた。私は、若くして引退したかった。しかし、私は、40歳前に引退するとは考えたこともなかった。」

−あなたは、初めて100万ドルの資産になったことをいつわかりましたか? あなたが、ゆっくりしたくなったと言う・・・。
「私は、初めて、純資産で100万ドルへ到達した日を正確に憶えているよ。それは、1977年の11月だった。私は、35歳だった。私は、自分が欲することをするよりも、自分が必要としていたことがわかっていたんだ。私が37歳の時に、その歳に、私は、冒険を探すために、仕事をやめることを決意したんだ。」

−あなたの成功の秘密は、何ですか?
「私は、たいていの人々よりも、全然、賢くなかったんだ。だから、私は、他の人よりも一生懸命にすすんで働いた。私は、慣習的な智慧を試験することを準備していた。もしもみんなが一つの方向を考えていたら、それは、間違いそうだ、というようなことをね。もしも人が、それが間違っていることを発見できれば、人は、大きな利益を上げられそうだからね。」

−あなたの基本的な投資戦略は、何ですか?
「バイロー・セルハイ(Buy low and sell high.)だ。私は、いつも、とても割安(very cheap)なものを見つけようとしている。それも、プラスの変化が起こっているものの中で、だ。その時、私は、ホームワークを十分にする。それは、私が正しいということを確実にするためだ。それがそんなに安くなければならないなんて。(・・なぜだ?と。)もしも私が間違っていたら、私は、多額の資金を失うだろう。そして、一方で、私は、いつもミスをする。しかし、そんな時は決まって、自らのホームワークを怠っていた時なんだ。」
「デューデリジェンス(資産評価)の価値を過小評価するな。1960年代には、ゼネラル・モーターズ(General Motors)は、世界で最も成功した企業だった。ある日、GM付のアナリストは、メッセージを持って、マネージャー会議に行って、こう言ったんだ。“日本人がやって来ます。”と。しかし、マネージャーたちは、そのアナリストの彼を無視したんだ。一生懸命、ホームワークをした投資家は、GMを売り(ショートし)、そして、トヨタを買った(ロングした)というわけなのさ。」
「私は、現時点で、どの株式も買っていない。もしも、今、何かが過小評価されているとしたら、それは、商品といくつかの通貨だ。」

−あなたが、最も投機的利益を上げたのは、何ですか?
「クォンタム・ファンドさ。私たちが1970年にその会社を始めたとき、私は、自分のポケットに600ドルしかなかった。10年間で、その会社のポートフォリオは、4200パーセントも上昇した。」

−あなたは、あなたが倒れるまで、(投機を)続けたいですか?
「いいや。今日、私は、日に数時間だけ働いて過ごしている。なぜなら、2人の小さな娘たちが居るからだ。私は、できるだけ彼らと一緒に十分な時間を過ごしたい。」
「2人の娘たちは、中国人の家庭教師を付け、流暢な中国語を話している。彼らの世代にとっては、中国語と英語は、最も重要な言語になるだろう。」

−あなたは、年金給付を受けていますか?
「私は、年金を受けてはいないよ。必要ないと思ってきたからさ。私は、資産を蓄積してきた。それは、私が生活するのに十分なほどだ。」

−あなたの慈善活動への参加は、どうですか?
「私は、世界中の学校や生徒たちに資金を与えてきた。私は、学校というよりは、むしろ生徒たちに奨学金を与えようとしてきた。学校当局よりも、生徒たちの方が、学習資金を必要とするからだ。」

−あなたは、自身に道楽を許しているものは何かありますか?
「私は、世界を二度も周回した。1990年に出発し、22ヶ月間、6つの大陸をモーターバイクで走破した。」
「私の二度目の旅は、1999年に出発した。妻と私は、3年間で、116カ国を改造ベンツで旅行した。」

−高級ワインやシャンパンで、あなたがかつて支払った最上のものは、何ですか?
「私は、シャンパンには、上限をつけたりはしないよ。しかし、ワイン1本に2000ドル(約18万円)を費やそうとしたことは、一度もなかった。私は、いつも、自分の生まれ育ち(my background)を憶えているからさ。私は、子供の時、お金を持たなかったからね。」

−ピカソやアールデコは、投資としてはどうですか?
「私は、そういうのを持ったり、集めたりするのに興味がないところにいるんだ。」

−あなたは、あなたの資産(富)を子供たちに渡すことを考えていますか?
「私は、いつも、その問題を考えている。もしもあなたが子供たちに十分に余るほど与えたら、あなたは、彼らをだめにするだろう。だから、私は、自分の意思を決めている。彼らが少なくとも30歳になるまでは、彼らに、多くのお金を与えない、とね。」
「私は、エール(大学)やオックスフォード(大学)に行った。多くの富裕な子供たちがそこにいた。彼らは、一度も働く必要がなかった。私は、子供たちに良い教育を受けさせ、働く場を経験させたい。」
「教育と働く必要性は、私の人生を変えた。それは、私を、アラバマの片田舎から引っぱり出したんだ。」

−人々は、リセッションの時には、資金をどこに投資すべきでしょうか?
「あなたがわかるものだけに投資しろ!だ。たいていの人々が犯す誤りは、ちょっと、秘密情報(hot tips)を聞いたり、彼らが雑誌で読んだ何かにすぐに投資してしまうことだ。」
「たいていの人々は、何かの(専門)分野について多くのことを知っている。そうして、(投資の秘訣は、)彼らが知っているものだけに投資し、まさに食いついていくだけなんだ。これが、まさに富裕になる秘訣さ。」
「あなたがわからないものに投資している限り、あなたは、富裕にはなれないんだよ。」

(完)

また、今週号の日経ヴェリタスで、ロジャーズ氏の経験・投資哲学を語っている話があり、今回のインタビュー内容と重なるものがあります。それをアップしている方がいらっしゃいますので、敬意を込めて、ご紹介させていただきます。
投資分析の部屋(ケビン67さんのブログ)
ジム・ロジャーズ 日経ヴェリタス 09/11/22 その1
ジム・ロジャーズ 日経ヴェリタス 09/11/22 その2

(出典)ft.com
・Jim Rogers: My First Million

ジム・ロジャーズ「娘に贈る13の言葉」

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