
Interview with Jim Rogers: My First Million
ジム・ロジャーズ:『私の初めての100万ドル』
(フィナンシャル・タイムズのインタビューで)
−ロジャーズ氏は、現在、妻と2人の小さな娘と、シンガポールに住んでいます。あなたは、今、あなたが住んでいるところへたどり着くと思いましたか?
「いいや。誰か他人みたいで驚いているよ。私は、確実にどこかへたどり着きたかった。そして、一生懸命、すすんで働いた。私は、若くして引退したかった。しかし、私は、40歳前に引退するとは考えたこともなかった。」
−あなたは、初めて100万ドルの資産になったことをいつわかりましたか? あなたが、ゆっくりしたくなったと言う・・・。
「私は、初めて、純資産で100万ドルへ到達した日を正確に憶えているよ。それは、1977年の11月だった。私は、35歳だった。私は、自分が欲することをするよりも、自分が必要としていたことがわかっていたんだ。私が37歳の時に、その歳に、私は、冒険を探すために、仕事をやめることを決意したんだ。」
−あなたの成功の秘密は、何ですか?
「私は、たいていの人々よりも、全然、賢くなかったんだ。だから、私は、他の人よりも一生懸命にすすんで働いた。私は、慣習的な智慧を試験することを準備していた。もしもみんなが一つの方向を考えていたら、それは、間違いそうだ、というようなことをね。もしも人が、それが間違っていることを発見できれば、人は、大きな利益を上げられそうだからね。」
−あなたの基本的な投資戦略は、何ですか?
「バイロー・セルハイ(Buy low and sell high.)だ。私は、いつも、とても割安(very cheap)なものを見つけようとしている。それも、プラスの変化が起こっているものの中で、だ。その時、私は、ホームワークを十分にする。それは、私が正しいということを確実にするためだ。それがそんなに安くなければならないなんて。(・・なぜだ?と。)もしも私が間違っていたら、私は、多額の資金を失うだろう。そして、一方で、私は、いつもミスをする。しかし、そんな時は決まって、自らのホームワークを怠っていた時なんだ。」
「デューデリジェンス(資産評価)の価値を過小評価するな。1960年代には、ゼネラル・モーターズ(General Motors)は、世界で最も成功した企業だった。ある日、GM付のアナリストは、メッセージを持って、マネージャー会議に行って、こう言ったんだ。“日本人がやって来ます。”と。しかし、マネージャーたちは、そのアナリストの彼を無視したんだ。一生懸命、ホームワークをした投資家は、GMを売り(ショートし)、そして、トヨタを買った(ロングした)というわけなのさ。」
「私は、現時点で、どの株式も買っていない。もしも、今、何かが過小評価されているとしたら、それは、商品といくつかの通貨だ。」
−あなたが、最も投機的利益を上げたのは、何ですか?
「クォンタム・ファンドさ。私たちが1970年にその会社を始めたとき、私は、自分のポケットに600ドルしかなかった。10年間で、その会社のポートフォリオは、4200パーセントも上昇した。」
−あなたは、あなたが倒れるまで、(投機を)続けたいですか?
「いいや。今日、私は、日に数時間だけ働いて過ごしている。なぜなら、2人の小さな娘たちが居るからだ。私は、できるだけ彼らと一緒に十分な時間を過ごしたい。」
「2人の娘たちは、中国人の家庭教師を付け、流暢な中国語を話している。彼らの世代にとっては、中国語と英語は、最も重要な言語になるだろう。」
−あなたは、年金給付を受けていますか?
「私は、年金を受けてはいないよ。必要ないと思ってきたからさ。私は、資産を蓄積してきた。それは、私が生活するのに十分なほどだ。」
−あなたの慈善活動への参加は、どうですか?
「私は、世界中の学校や生徒たちに資金を与えてきた。私は、学校というよりは、むしろ生徒たちに奨学金を与えようとしてきた。学校当局よりも、生徒たちの方が、学習資金を必要とするからだ。」
−あなたは、自身に道楽を許しているものは何かありますか?
「私は、世界を二度も周回した。1990年に出発し、22ヶ月間、6つの大陸をモーターバイクで走破した。」
「私の二度目の旅は、1999年に出発した。妻と私は、3年間で、116カ国を改造ベンツで旅行した。」
−高級ワインやシャンパンで、あなたがかつて支払った最上のものは、何ですか?
「私は、シャンパンには、上限をつけたりはしないよ。しかし、ワイン1本に2000ドル(約18万円)を費やそうとしたことは、一度もなかった。私は、いつも、自分の生まれ育ち(my background)を憶えているからさ。私は、子供の時、お金を持たなかったからね。」
−ピカソやアールデコは、投資としてはどうですか?
「私は、そういうのを持ったり、集めたりするのに興味がないところにいるんだ。」
−あなたは、あなたの資産(富)を子供たちに渡すことを考えていますか?
「私は、いつも、その問題を考えている。もしもあなたが子供たちに十分に余るほど与えたら、あなたは、彼らをだめにするだろう。だから、私は、自分の意思を決めている。彼らが少なくとも30歳になるまでは、彼らに、多くのお金を与えない、とね。」
「私は、エール(大学)やオックスフォード(大学)に行った。多くの富裕な子供たちがそこにいた。彼らは、一度も働く必要がなかった。私は、子供たちに良い教育を受けさせ、働く場を経験させたい。」
「教育と働く必要性は、私の人生を変えた。それは、私を、アラバマの片田舎から引っぱり出したんだ。」
−人々は、リセッションの時には、資金をどこに投資すべきでしょうか?
「あなたがわかるものだけに投資しろ!だ。たいていの人々が犯す誤りは、ちょっと、秘密情報(hot tips)を聞いたり、彼らが雑誌で読んだ何かにすぐに投資してしまうことだ。」
「たいていの人々は、何かの(専門)分野について多くのことを知っている。そうして、(投資の秘訣は、)彼らが知っているものだけに投資し、まさに食いついていくだけなんだ。これが、まさに富裕になる秘訣さ。」
「あなたがわからないものに投資している限り、あなたは、富裕にはなれないんだよ。」
(完)
また、今週号の日経ヴェリタスで、ロジャーズ氏の経験・投資哲学を語っている話があり、今回のインタビュー内容と重なるものがあります。それをアップしている方がいらっしゃいますので、敬意を込めて、ご紹介させていただきます。
投資分析の部屋(ケビン67さんのブログ)
⇒ジム・ロジャーズ 日経ヴェリタス 09/11/22 その1
⇒ジム・ロジャーズ 日経ヴェリタス 09/11/22 その2
(出典)ft.com
・Jim Rogers: My First Million

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